【フランス】ヴェルサイユの骨董市 パサージュ デ アンティーケール

フランスに来て驚いたことの1つは、古いものを大切にしている人が多く、ブロカント(日本で言うガレージセール、フリーマーケット)が多いこと。春から秋にかけては毎週のように、あちこちの市や町で開催されています。個々の人が古いもの、代々譲り受けているものを大切に受け継いだり、または上手にアレンジしインテリアや生活の中に取り入れたりして、モノを大切に持っている人が多いことに驚きました。

日本でも骨董品店や古美術品を扱うお店があったり、古いものや代々受け継いでいるものを大切にしている人もいると思いますが、 ケチなのかな?っと思ってしまうほどフランス人の「モノ」に対する考え方が私たちとは違うことが多くあります。

それは家具や宝飾品だけではなく、本や洋服、オモチャなども含めてです。今は時代も変わり、簡単に色々なものが安く手に入る世の中なのに、なぜ壊れた机や椅子を直してまで、穴の開いたズボンを繕ってまで使うんだろう?フランスでは、新しいものより古いものを直し受け継いでいくことを好んでいる人が多くいるように感じます。

その背景には、フランスの学校システムも関係しているように私は思います。フランスの小学校は、日本の小学校のように生徒全員に新しい教科書が毎年配られるということはほとんどありません。学校にある教科書を1年借り、生徒たちが代々使い続けます。新学期に配られるのは前年に誰かが使った教科書です。新学期初日はまずその教科書を家に持ち帰り、新しいカバーをつけ、自分の名前を書いて貼り、翌日学校へ持って行きます。そしてその教科書を1年大切に使い、また次の年に他の生徒が使います。

日本人の私にとてはとても驚きでしたが、フランスの子供達はこのようなシステムの、こういう環境の中で育っていくので、必然的にモノを大切にして、古い・壊れたモノを直して使うことに抵抗がなく、身についているのではないか?と私は思っています。

週末などはウインドーショッピングをするような感覚で、フランス人はよくブロカント(フリーマーケット)やフランスの文化、生活の一部となっているアンティークショップにでかけたりします。

今回はヴェルサイユにあるパサージュ デ アンティケールをご紹介します。

目次

ヴェルサイユ骨董市「パサージュ デ アンティケール」へのアクセス

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「Passage des Antiquaires(パサージュ デ アンティケール)」は、ヴェルサイユ宮殿から歩いて約15分ぐらい。Versailles Rive Droite駅からは徒歩で約5分、Versailles-Chateau Rive Gauche駅からは徒歩で約15分のところにあり、ヴェルサイユのマルシェ(市場)のすぐ近くにあります。

この辺りの建物は1640年頃に建てられた歴史ある建物で、建物の中が入り組んでいて迷路のようでただ歩いているだけでも楽しく、昔にタイムスリップしたような感覚が味わえます。

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行き方は、ラモ通り(Rue Rameau)を通りUGCの映画館の向かい側の入り口から入る方法が一番簡単でわかりやすいと思います。外の青い看板にはPassage des Antiquairesと書かれているので、その扉を開け、そのまま中に入ると各お店が両側に並んでいます。ボンジュールっと一言声をかけると気軽に見せてくれるので、思い切って声をかけてみてください。外の通り沿いには、他にも何軒かアンティークショップが並んでいるアンティークショップエリアになっています。

「パサージュ デ アンティケール」エリアの紹介

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Passage des Antiquaires(パサージュ デ アンティケール)のエリアは4つに別れていて、アンティークショップ、専門店、アートギャラリー、職人さんなどの約40店舗があり、エリアの中庭のようなところにはイタリアンレストランがあります。それぞれのエリアが迷路のように、そしてショップは隠れ家のようになっているので歩くだけでも楽しめます。

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<Le Bailliageエリア>

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<Le Passageエリア>

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<Le Carréエリア>

アンティーク店の品々

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綺麗にケアされた机や椅子、テーブル、棚などの家具や絵画ヨーロッパのものはもちろんアジアの絵画もあります。また食器、銀製品や宝石、時計はヴィンテージものから、比較的最近のものまで揃っていて、お手軽なものから高級なブランドものまで色々あります。

本や雑誌、ポスターやカードなどはお手軽な価格なのでお土産にもオススメです。額に入れると雑誌の1ページも、素敵なインテリアの一つに。ガラス細工やオブジェ、カーペット、ランプや鏡など色々なものが置いてあります。

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またアジア、特に日本の刀や絵、置物を専門で扱っているお店があり、オーナーの名刺は侍のイラスト入り。フランスで見る日本の刀や絵は日本で見るものとは全く違う印象になり、日本文化の素晴らしさが再確認できるかもしれません。

アンティークショップの楽しみ方

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アンティーク、骨董品の値段はピンからキリまであり、なかなか簡単には価値のわからないものも多く、ショッピングをするにはハードルが高いと思われがちですが、まずは気軽に声をかけ店内を見て回ってみましょう。絵画やオブジェの飾り方、置き方などインテリアの参考になったり、また壁や床の色使いや、絵画とフレームの合わせ方など参考になることも多く面白いと思います。

そしてその中からお気に入りが見つかるかもしれません。今まであまりアンティークに興味のなかった方も博物館、美術館のような感じでショップを見ていると、新たな発見があるかもしれません。

Passage des Antiquaires

  • 住所:12 rue Rameau 78000 Versailles, France
  • URL:http://www.antiques-versailles.com
  • 営業日時:
    PassageとVillage:金土日(10:00-19:00)
    Carré:木(PM)金土日(10:00-19:00)、Bailliage 火-日曜日

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Madame Villars

日本(東京)→フランス(パリ西部)→中国(内陸)→現在フランス(パリ西部)在住4年目。アンティーク、ウインドーショッピング、フラフラ歩き、ヨガ、探検、新発見好き。

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