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ギリシャ・プラカ地区でおいしい食事ができる「カフェニオ」
アテネを訪れる旅行者なら必ず行くはずなのがプラカ地区。アクロポリスの麓に位置する昔ながらの建物など多く残る地区で、土産物店や飲食店も集まる場所です。いかにもな観光エリアではあれど、可愛い街並はやはり旅行者に人気。ただ、レストランは当たりはずれがかなり大きいです。ガイドブックで紹介されているようなよく知られたギリシャ料理を全部揃えているのは旅行者向けのお店になりますが、せっかくなら美味しい料理が食べたいですよね。
今回は、ローカルも利用するプラカ地区のレストランのひとつをご紹介します。
目次
プラカ地区にあるカフェレストランTo Kafeneio
アテネの中心にありながら、プラカ地区ってあまり行く機会はないのですが、先日は日本から来た友人を案内する機会がありました。最後の夜は友人が泊まっていたホテルに近いプラカ地区のレストランがいいだろうということになり、どこがいいか考えて思い出したのが「ト・カフェニオ」。カフェニオンはギリシャ語でカフェの意味で、主に昔ながらの(男性が多く集うような)カフェを指します。
観光客でごった返すプラカ地区ですが、その中でも静かな通りにあるのがこのお店。すぐそばにもっと有名なレストランもあるけど、こちらの方が料理は美味しいです。
歴史ある建物は、暖かな雰囲気でくつろげる空間
今回このお店を選んだのは、私が初めてアテネを訪れた時に来た思い出の店というのも理由のひとつでした。でも、昔来た時と印象が違うな~、前はもっと小さな店だったのにと思っていたらそれもそのはず。私が来たのは昔すぎて経営が変わっていました。400年以上前に建てられたというこの建物は、さまざまな所有者を経て1995年に現在のカフェニオになったそう。その数年前に訪れた時は、名前は多分同じ(?)だったけれど、もっと狭くてメニューも少ないお店でした。
内装は、昔の雰囲気を残した暖かで落ち着く感じです。暖炉がある部屋っていいですよね。
クリスマス時期だったので、店のあちこちにクリスマスデコレーションやイルミネーションも。
外のテーブルも可愛い。大理石のテーブルと、カラフルにペイントされた椅子というクラシックなスタイル。寒い夜だったし、暖房器具も置かれてないのでさすがに外で食事している人はいませんでしたが、冬でもよく晴れた昼間などは外の席に座っている人もギリシャではよく見かけます。
メニューは少し現代風のテイストも取り入れたギリシャ料理
カフェニオという名前ですが、料理メニューは充実していて、今時な感じだけど気取らないギリシャ料理が食べられます。
まずはワインで乾杯!ハウスワインの赤は、アギオルギティコというギリシャ固有品種から造られるペロポネソス半島ネメアのもの。ネメアワインは飲みやすくておすすめです。
じっくり調理されたポークは柔らか。これは確か味付けにクラフトビールを使っていたような?
ガイドブックにも載ってる有名なギリシャ料理、ドルマデス(米などを葡萄の葉で包んだもの)。これは特にアテネでは旅行者向けの店では食べない方がいい一品で、当たりはずれがかなり大きいのです。ここのはちゃんとした自家製で美味しかったですよ。
ポテトは揚げたのはなくてオーブン焼きのみでした。オレガノの香りがギリシャらしい味。
ファヴァという黄色い割り豆をピュレにしたのは定番ギリシャ料理のひとつで、近年はタコを合わせたりしたモダンアレンジが多く見られます。ここのは鱒のスモークのせ。メニューにはカルパッチョと書いてあったのですが、多分スモークだろうなと思ったらやはりそうでした。
ミートボールは2種類あって、揚げたのとトマトソース煮。トマトソースはハーブが程よく香るタイプでした。
サクッと揚がった青菜の揚げパイ。揚げパイはフェタチーズ入りのものもありました。
店舗情報
To Kafeneio
- 住所:Epicharmou 1, Athens 105 58
- 電話番号:21 0324 6916
- 営業時間:10:30AM~1:00AM(無休。祝祭日は営業時間など変更の場合あり)
- HP:https://tokafeneio.gr/en#home
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アナグノストゥ直子
- アテネ在住。主婦業の傍ら、ライター、リサーチャー、コーディネーターとしても活動する。ブログ「ギリシャのごはん」にてギリシャ料理レシピやおいしい話題を発信中。