タイ【不思議探し】の旅!不思議の滝・不思議の泉・不思議の仏塔

ありきたりの旅じゃつまらない。もっと驚きの、もっと謎に満ちた、もっとスピリチュアルなチェンマイに出会いたい。そんなあなたを【チェンマイ近郊3不思議巡り】の旅へご招待。

目次

チェンマイ北西のブアトーン国立公園

チェンマイ市街地から北西に伸びる1001号線。断続的に続く緑のトンネルをくぐり抜けながら、緩やかに切れ込んでゆく快適なツーリングコースをひた走って、およそ1時間。右手に「ブアトーン滝」という表示が見えてきます。

thai1912-02.jpg

thai1912-03.jpg

ここで右折して、木陰に覆われた山道の景観を楽しみながら10分足らず走ると「ブアトーン国立公園」という案内板にぶつかりました。

thai1912-04.jpg

他の国立公園ではたいてい300バーツ(約1,000円)の外国人向け入場料を徴収しますが、ここは嬉しいことに何故か無料です。

もこもこ、くねくねの怪しい滝

左手に無数の魚が泳ぐ池を見ながら、踏み石を辿って進みます。すると、右手前方に不思議な滝が見えてきました。

thai1912-05.jpg

滝といっても、日本の滝のように水が勢いよく落下しているわけではありません。タイでよく見かける傾斜の緩いいわゆる「なめ滝」なのですが、水の這っている地盤が白っぽく、何やらもこもこした盛り上がりになって怪しくくねっているのです。そうして、滝上の樹に結んだロープを辿って、人が次々に這い上がってきます。

thai1912-06.jpg

ロープを伝って滝登りに挑戦

「な、何なのだ、これは?」

思わず、声が出ました。そこで、脇にある木の階段を駆け下りて滝下に行ってみると、その白く怪しい「もこもこ」はさらに激しい盛り上がりと広がりを増しています。

thai1912-07.jpg

そして、水着姿のツーリスト多数が嬉々として裸足で這い登ったり、途中のくぼみに腰をおろして「もこもこ」を伝って流れ落ちてくる水を浴びているのです。

thai1912-08.jpg

水に濡れた岩に着きやすい苔や「蛇注意」の表示が気になりますが、子供たちも平気で遊んでいます。

そこで思い切って裸足になってみると、あ〜ら不思議、予想とは違ってまったく滑りません。ロープを伝って、楽に滝の途中まで登り切りました。科学音痴の私もここに来てようやく、この滝が鍾乳洞や鍾乳石の基となる石灰成分から成っていることに気がつきました。

「七色の湧水泉」の神秘

では、その成分は一体どこから来ているのか。

そこで階段を登り返して探してみると、おお、ありました、ありました。滝の上流左手に、タイ語で「七色の湧水」と書かれた案内板。

thai1912-09.jpg

整備された桟道を進むと、まるで奥の院のような幽玄な雰囲気に包まれた窪地に出ました。

そのままふらふらと吸い寄せられたのは、エメラルドグリーンに輝く小さな池

thai1912-10.jpg

ここが、あの「不思議の滝」の源泉なのです。

エメラルドグリーンの伝説

それにしても、なんという幻想的な色合い。

表示板のタイ語のように「七色」には見えませんが、英語リーフレットの案内にも「虹色の泉」とあるから鉱泉が湧いているのには違いないのでしょう。でも、水面に泡など湧水の気配はなく、エメラルド色の宙空に小魚が静止して浮遊しているように見えます。

脇の解説板によれば、昔々、ラーンナー王朝時代の権力闘争から逃れた二人の姫が近くの洞窟に逃げ込んで暮らすことになり、神様に「水を与えたまえ」と祈ったところ、大地からこの泉が涌き出したのだとか。伝説も、なかなか神秘的です。

ブアトーン国立公園

住所:Mae Ho Phra, Mae Taeng District, Chiang Mai 50150

洞窟の中にお寺がある「ムアンオーン洞窟」

さて、鉱泉といえば、やはりチェンマイ近郊にあるサンカンペーン温泉が有名です。

しかし、そのそばに「鍾乳洞の中の不思議寺院」とも呼ぶべきムアンオーン洞窟があることはあまり知られていないようです。

野生の猿が餌付けされた山道を登り、20バーツの料金を払ってナーガ(仏陀を守る龍神)の胴を模した長い階段を一歩一歩。

thai1912-12.jpeg

息を切らしながら辿り着いた石畳のテラスに、ぽっかりと口を開いているのが目指す洞窟です。 

thai1912-13.jpg

今度は、頭がぶつかりそうな狭い入り口をくぐって、傾斜のきつい目のくらむような階段を急降下。

thai1912-14.jpg

すると、頭上にライトアップされた奇岩の数々が迫ってきます。

thai1912-15.jpg

鍾乳洞の中で歳月が築いた石の仏塔

慎重に階段を降り切ると、寝釈迦や坐仏が淡い光の中に浮かび上がりました。

thai1912-16.jpg

そうして、洞窟寺院の中程に進むと、なんとそこには巨大な石の円柱が、まるで仏塔のようにそそり立っているではありませんか。

thai1912-17.jpg

石灰分を含んだ水が一滴、一滴と垂れることによって築き上げられたその悠久な時の流れを思うと、その不思議に呆然としてしまうほどです。

ムアンオーン洞窟

住所:Ban Sa Ha Khon, Mae On District, Chiang Mai 50130

まとめ

不思議な滝と泉がある「ブアトーン国立公園」までは、チェンマイ市街地から車やバイクで約1時間。メージョー大学の先までは交通量が多いので運転に注意が必要。ムアンオーン洞窟は本文にも書いた通り階段の傾斜がきつく、狭い降り口では頭をぶつけそう。洞窟入り口で懐中電灯を借りて、慎重に下りたいものです。足に自信のある人は洞窟を出てからさらに急な階段を上って、山頂にそそり立つ「天空の仏塔」と大展望を楽しめます。

タイ」に興味わいてきた?あなたにおすすめの『タイ』旅行はこちら

※外部サイトに遷移します

Related postこの記事に関連する記事

Rankingタイ記事ランキング

ランキングをもっと見る

この記事に関連するエリア

この記事に関連するタグ

プロフィール画像

クンター吉田

チェンマイ在住の物書き&プランナー。「チェンマイわいわい映画塾」主宰。趣味:北タイ温泉探訪バイク・ツーリング。

Pick upピックアップ特集

全国の動物園&水族館 徹底取材レポート特集!デートや家族のおでかけなど是非参考にしてみてください♪

特集をもっと見る

たびこふれメールマガジン「たびとどけ」
たびこふれサロン

たびこふれ公式アカウント
旬な情報を更新中!