フランスパンの歴史!1905年創業の小麦粉製粉工場「ムーラン ドゥ ヴェルサイユ」

フランスっと言ってまず思いつくのは美味しいパン、ケーキ、クレープ、チョコレートなどのスイーツ。フランスの街を歩いていると美味しそうなBoulangerパン屋さん、Patisserieケーキ屋さんがそこここにあり、どこも、どれも美味しそうでついついお店の前で立ち止まってしまいます。

フランスで一番有名なパン!っといえばパリ発祥と言われるフランスパン。

小麦粉、塩、水、イーストっといたってシンプルな材料で作られるパンで、フランスではバゲットと呼ばれ、フランスの家庭ではほぼ毎日食卓に用意されます。

またレストランでも食事を注文すると必ず切り分けられたバゲットがテーブルにサービスされます。

街中ではバゲットを抱えた人をよく見かけ、そして何もつけずにそのバゲットをちぎって食べている姿をよーく目にします。

日本でのフランスパンのイメージは味気がなく、固くて噛み切りにくい、っという印象で、街中でちぎって食べている人を見るといつも「何もつけずに食べて美味しいのかな?」「噛み切りにくくないのかな?」っと思っていましたが、とんでもない!

焼きたてのフランスのバゲットは驚くほどサクサクしていて、中はふんわり。焼きたては特に家まで我慢するのがもったいないほどで、ついついちぎって食べてしまい、家に帰る頃には半分、なんてことも多々あるほどの美味しさです。

またフランスの定番おやつのクレープも日本のクレープとはまた違ったもちもちしているような食感の生地でチョコクリームやジャム、ハチミツを塗って食べるとやめられない美味しさで一人で何枚でも食べれてしまうほど。クロワッサン、パンオショコラも表面はサクサク、パリパリなのに、噛むとモチっとふわふわしていてやめられない美味しさです。そのパンやクレープの美味しさの鍵を握る小麦粉。

パン屋さん、ケーキ屋さんなどの業者に直接卸している小麦粉の製粉工場がヴェルサイユにあります。美味しいパン、クレープ、ケーキを作りたいなら「Moulins de Versaillesムーランの小麦粉」ぜひ味わって見ませんか。

目次

小麦粉製粉工場「ムーラン ドゥ ヴェルサイユ」へのアクセス

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Moulins de Versaillesムーラン ドゥ ヴェルサイユ製粉工場の直売店はGare de Versailles-Chantiers ヴェルサイユ シャンティエ駅の並びにある建物で、徒歩1分の場所。ヴェルサイユ シャンティエ駅の建物を出てすぐ右手に下に降りるエスカレーターがあります。そこを降りて道なりに少し歩いた角にある建物がMoulins de Versaillesの製粉工場の建物になります。

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一番簡単なパリからのアクセスはパリのモンパルナス駅(Gare-Montparnasse)からN線で各駅停車で約30分、急行で約15分です。ヴェルサイユ シャンティエの駅からヴェルサイユ宮殿までは歩いて15分なので宮殿観光の際に立ち寄ると2箇所立ち寄れるのでオススメです。直売店は大通りに面したパン屋さんの隣の小さなドアが入り口になります。

製粉工場「ムーラン ドゥ ヴェルサイユ」の歴史

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オーナーのChaudé一家は1905年、水車を使わず蒸気で小麦を粉砕する小麦製粉工場をヴェルサイユに建設し、蒸気式の製粉工場の経営を始めました。その後1937年に小麦粉を粉砕する機械を蒸気から電気式に変え、100年以上経った今もなお、同じ地で家族経営で続けているこの辺りではとても有名な老舗Moulins de Versailles製粉工場です。

小麦粉の種類

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日本で販売されている小麦粉は薄力粉、中力粉、強力粉のだいたい3種類でグルテン(主成分はタンパク質で粘性物質)の質と量で分類されています。

おおまかにタンパクの質が強く、量が多く、粒度が粗いものを「強力粉」、タンパクの質が軟らかく、量が中くらい、粒度が細いものを「中力粉」、そしてタンパクの質が弱く、量が少なく、粒度が極細なものを「薄力粉」と分けて販売しています。

これに対しフランスはグルテンの質や量ではなく。国の規定した灰分(ミネラル含有)の量でT45からT150という数字で表記し分類されていて、日本よりも 料理特徴や用途によって細かく分けています。

日本での薄力粉と呼ばれるものはフランスではT45、T55と呼ばれ、ビスケットや田舎パンなど少しハード系のパンはT65、全粒粉パンなどはT110以上の数字で表記されています。

また数字が小さいものは灰分(ミネラル含有)が少ないので色も白く、数字が大きくなるにつれて灰分量も多くなりくすんだ灰色のような色になります。

小麦粉のメーカーによっては数字ではなくFarine de bléファリーヌ ドゥ ブレ(T45、T55と同じ用途の小麦粉)、クレープ用、ケーキ用っというように用途が記載されているものもあります。

直売店(ブティック)

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製粉工場の隣には小さな直売所があります。

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店内はこじんまりと小さいのですが、小麦粉はもちろん種類豊富で、量も一般家庭用から業務用まで揃っています。

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そしてヴェルサイユ近郊で採れた野菜や果物、ジュース、ジャム、卵、オーナーが厳選して選んだチーズ、ヨーグルトなどの乳製品からお茶、コーヒー豆、チョコレート。

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日用品や小物まで売られていて小さな店内ではありますが見所満載です。

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また直売所は製粉工場の中にあるので製粉されている機械が見えたり、音が聞こえ、振動を感じ、なんだか不思議な雰囲気も味わえます。

ヴェルサイユ宮殿観光と一緒にぜひ立ち寄ってみてはいかがですか。

ヨーロッパでもトップクラスの小麦生産量を誇り、パンが主食の国のフランスの小麦粉。日本の小麦粉との違いも楽しめ、お菓子やケーキ作りに興味のある小麦粉目当ての方だけでなく、直売所にはフランスのお土産にピッタリの名産やグッズがたくさん並んでいるのでお土産選びにも最適です。

基本情報

Moulins de Versailles

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Madame Villars

日本(東京)→フランス(パリ西部)→中国(内陸)→現在フランス(パリ西部)在住4年目。アンティーク、ウインドーショッピング、フラフラ歩き、ヨガ、探検、新発見好き。

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