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危険を避けて、タンザニア旅行をゆっくり楽しもう!
アフリカに興味はあるけれど、想像がつかなくて怖い...。病気になったらどうしよう?治安は大丈夫?いざ旅行を計画する時、そんな不安がよぎりませんか?
せっかくの旅行、トラブルを避けて満喫したいですよね。
今回はタンザニアで見られる危険と、その対策をお伝えします。
目次
タンザニアにはどんな危険があるの?
東アフリカでも比較的安全と言われているタンザニアですが、それはあくまでも世界と比べての評価になります。災害やテロ、誘拐が他国に比べると大幅に少ないので、治安が良いと言われていますが、日本に比べると油断はできません。
では、具体的な危険をあげてみましょう。
① スリ・ひったくり・泥棒
どの国でも多い被害ですが、ここタンザニアも例外ではありません。外国人が付け狙われるのはもちろん、地元の人も時々被害に遭っていますので、私たち旅行者はさらに気を付けなければなりません。
<のどかでも油断禁物>
よくある手口をご紹介しますと...。
- 満員バスの中で携帯や財布などをすられる。
- 2人乗りのバイクor車の助手席からカバンをひったくられる。
- 日本語で話しかけてくる親切そうな人にだまされる。
特に日本語で話しかけてくる人は、人のいい日本人の性格を分かってやっていますので、さらなる注意が必要です。
<バスの中では特に気を付けよう>
② 交通状況
イギリスの植民地だったタンザニアは、日本と同じ左側通行です。信号機や電信柱も日本から送られたものが多く、車も日本産がほとんどなので、まるで日本にいるかのような錯覚に陥ってしまします!
<日本車でいっぱいのタンザニア!>
ただ気を付けていただきたいのが、日本と違って交通規制を守らない運転手が多いこと。
- 信号無視(特にバイク)
- スピード違反
- 一旦停止しない(急に飛び出てくる)
- 歩行者優先ではない
- 停電で信号が動いていない
...などなど、大多数の人がスゴイ運転をしてきますので、常に注意が必要です。
こんなに規則を守らなくても、社会が成り立っているのかー...と、来たばかりの頃の筆者は変な所に感動してしまいました。
<横断の時は、特にお気を付けください>
③ 病気
これはたくさんの人が心配する点ではないでしょうか?特に筆者のように胃腸に自信のない方は、食べ物が気になるかもしれません。
<よく調理されたものをどうぞ!>
よくかかる病気としては...。
- 食中毒
加熱されていない生野菜や生水、暑さで腐り始めた物などにより、毒を体外へ出そうと下痢嘔吐の症状が出ます。
- 寄生虫
生野菜や生水、調理しきれていない肉魚から、目では見えにくい寄生虫が体内に入り込みます。食べても食べてもお腹が空いたり、食べたらすぐ下痢になったりします。
- 蚊が媒介する病気
免疫が落ちている時に、菌を持った蚊に刺されることで発症します。マラリアやデング熱が代表的なものです。インフルエンザに似た症状が出ます。マラリアは特に高熱が出たり下がったりするのが特徴で、デング熱は突然の高熱がずっと続きます。
<水辺には蚊が多いので、気を付けよう>
アフリカの怖い病気としては...。
- エイズ
増え続けていると言われるエイズ。患者の確かな数は、特定できていないそうです。気が付いていない人が多く、予防もされていない状態です。
- エボラ出血熱
隣国コンゴで猛威を振るっているエボラ。タンザニアではまだ確認されていません。一般の人にあまり認知されていない模様。アフリカをご旅行の際は、常に最新の情報を手に入れることをお勧めします。
危険を予防しよう
楽しい旅行のために、あらかじめ対策を講じておきましょう!危険だけを見ると怖くなってしまうかもしれませんが、ちょっとしたコツを覚えると、危険を察知して避けることができます。
<前もって調査しておきましょう!>
全体的な準備としてオススメしたいのは...。
- 現地の大使館を調べておく。
前もって現地の日本大使館の電話番号を登録しておくことも、安全対策の1つです。また外務省の「たびレジ」に登録していると、安全情報をあらかじめ手に入れることができます。
- 現地の文化を調べておく。
あらかじめ文化をある程度知っていると、地元の人とのトラブルを避けることができます。例えばタンザニアでは、女性の足の露出を好まない傾向があります。イスラム教の文化の影響かもしれませんが、膝上丈のものは心よく思われないようです。
ちょっとしたことでも地元の人たちの見方に敬意を払えば、不必要な危険を避けることができます。
- 保険をチェックしておく。
海外保険に入っておくと、万が一の時にとっても役に立ちます。各保険会社によって内容も違いますので、自分にピッタリなプランを比較検討するのはいかがでしょうか。クレジットカード付帯の海外保険もありますので、前もって適用条件をしっかりチェックしておくと利用しやすくなります。
それでは、前に挙げた危険①~③の対策を個別に書き出してみます。
① スリ・ひったくり・泥棒
私たちは肌の色が地元の人と違いますので、とても目立ちます。この目立つ状況をさらに目立たせないよう、気を付ければいいのです!
<外国人は目立つので、すぐに見つけられます>
- 高価な物を身に着けない
せっかくの旅行、お洒落をしたいですよね。ですが、時計やアクセサリー、素敵なカバンなどは、日本では安い物だとしてもこちらでは高価に見えてしまうのです。新しいものではなく、日本でも使い慣れた物を持つことをお勧めします。
- 常に周囲に気を配る
外出している時は、周囲を意識しましょう。歩いている時、バスの中、食事の時...など、つい気を抜きがちですが、常に気を配ってください。特に地図などをチェックしようと、携帯を片手に歩くときは警戒を怠らないでください。泥棒は油断している人を狙いますので、警戒している人には手を出しにくいようです。
<カフェでもどこでも周囲に気を配りましょう>
- なるべく歩道の端っこ(バイクなどが通れない所)を歩く
車道の近くを歩くと、後ろから気づかないうちにひったくられやすいです。歩道でもバイクが無理に通ってきたりしますので、歩道の内側を歩くといいでしょう。
カバンは常に内側に持ち、車道側には持ちません。移動した場合はその都度内側に持ち替えましょう。これだけでひったくられる可能性がグンと低くなります。
- 知らない人に付いていかない、貰ったものを食べない
日本語で親切にしてもらうと、つい信じてしまいたくなります。ですが、心を鬼にして深く関わらないよう気を付けましょう。あいさつ程度に止めて、一緒に食事したり行動を共にしたりは避けます。
日本人は礼儀正しいので、無下にしたら悪いなという気持ちになりやすいものです。その長所をいかして、礼儀正しくも「NO」と断ってください。きちんと断ると、相手は付け込めないことが分かり、離れていきます。
<皆常にカバンから目を離しません>
② 交通状況
これは日本とは違うと、すっぱり頭を切り替えていただくことをおススメします!
最近は横断歩道や信号も増え、道路を渡りやすくはなっています。が、歩行者がいてもスピードを緩めず突っ込んでくる車もいますので、お気を付けください。自分の身は自分で守りましょう!
<急に飛び出してくるものに注意!>
③ 病気
病気も、予防次第で最低限のリスクで抑えることができます。
- 予防接種を受けていく
今は事前に病気を予防できる時代です。不安であれば、予防接種を受けていくことをおススメします。タンザニアは黄熱病は必須ではありませんが、アフリカ巡りをする方はした方がいいでしょう。他にも破傷風、狂犬病、肝炎など、アフリカの地に有効なものがあります。外務省のホームページや現地の大使館の情報をチェックするといいでしょう。
- 怪しい物は食べない
特に地元の食堂などで出される生野菜のサラダやフルーツには気を付けましょう。地元の人は免疫が強くて大丈夫でも、慣れていない私たちは病気になる恐れがあります。
また、水は必ず買ってください。水道の水は沸騰させれば飲むことができますが、直接は飲まないように気を付けてください。
- 蚊よけ対策をする
蚊よけスプレーは必須アイテムです。刺されやすい人は、蚊が活発に動く夕方から朝にかけては長袖長ズボンを着用するといいかもしれません。ホテルには蚊帳が付いていますが、破れたりほつれていたりするので、洗濯ばさみなどを持って行くと穴をふさげて便利です。1プッシュで蚊を部屋に寄せつけない、というスプレーも効果的です。
水たまりや排水溝がある場合には、さらに気を付けましょう。
- 手洗いを欠かさない
大抵のウイルスはこれで死滅します。うがいをする場合は水道水ではなく、買った飲料水を使ってください。
- 無理をしない
せっかくの旅行ですから、たくさん予定を詰め込みたくなりますよね。ですが、違う気候の中で無理をしてしまうと、後で倒れたり調子を崩したりします。できれば余裕のある旅行計画を立てて、ゆったり旅を楽しんでください。
<焦らずゆっくりのんびり>
危険に遭ってしまったら
万全を期していても、思いも寄らないことがいつ誰にでも起きてしまうものです。
万が一危険に遭ってしまったらどうすればいいか、参考にしていただければ幸いです。
<万が一の時も慌てず騒がず>
① スリ・ひったくり・泥棒
- 抵抗しない
ひったくられる時など、とっさに取り返そうとしてしまうかもしれません。ですがケガをしかねないので、なるべく抵抗しないようにしましょう。
- 落ち着く
状況をよく確認し、盗まれたものを明確にします。近くに何かのお店があれば、とりあえず避難しましょう。盗まれたものの中にパスポートがあるなら日本大使館に、クレジットカードがあるなら日本のクレジットカード会社に電話します。
- 大使館へ行く、電話する
大使館なら必ず日本人役員がいますので、母語で助けを求めることができます。実際に行ってもいいですし、電話でどうしたらいいか聞くのもいいでしょう。
- 病院へ行く
ケガをしていませんか?タクシーで最寄りの病院に連れて行ってもらいましょう。一般診療だと長時間待つことになってしまいますので、できれば緊急搬送入り口から入ってもらいます。
- 警察に行く
クレジットカードや海外保険に倍賞保障があるなら、警察でポリスレポートを作成してもらいましょう。日本でそれを提出すれば、後で倍賞してもらえます。
② 交通状況
事故に遭ってしまったら、すぐに警察が駆けつけてきます。野次馬もたくさん集まってきますので、どさくさにまぎれて手荷物を盗まれないよう、気を付けてください。やはり日本大使館や現地の友人と連絡を取って、助けを求めるといいでしょう。
③ 病気
おかしいな、と思ったらすぐに病院へ行きましょう。感染症は血液検査が必要になります。大体の病気は薬で良くなりますので、我慢して病院に行くのが遅れないようにしてください。
特にマラリアは地元の人には日本の風邪のような扱いです。簡易の血液チェックやマラリアの薬は、一般の薬屋さんでも売っています。薬さえきちんと飲めば治る病気ですので、安心してくださいね。
<マラリアの簡易血液チェック>
最後に
今回はアフリカ、特にタンザニアに潜む危険とその対処法をご紹介いたしました。危険だけを見ると怖くて行きたくなくなってしまうかもしれません。
ですが、タンザニアにはそれ以上の魅力がいっぱい!リラックスできる東の楽園ザンジバル、美しい自然と動物たちを堪能できる国立公園、素朴でピュアな一般のタンザニア人...。ぜひご自分の目で確かめていただきたい場所や出会いが盛りだくさんです。
安全で楽しい旅行のために、今回の情報を少しでも役立てていただけたらと思います。
<可愛いピュアな子どもたちが待っています!>
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