行きにくいはただの噂!?首都から1,000kmの東京離島【小笠原諸島】

一生に一度は行きたい世界自然遺産【小笠原諸島】。

東京からの距離は約1,000km、これは東京―札幌間に匹敵する距離です。2019年現在、小笠原諸島に行くための交通手段は船のみ!飛行機やジェット船は航行していないため、小笠原諸島に行くには約24時間の船旅がマスト。距離の分だけしっかり時間がかかります。かつ情報が少ないことや、ツアーの種類が少ないことから行くのが困難な島というイメージがついていました。

しかし!近年、小笠原諸島へ航行するフェリー「おがさわら丸」のリニューアルに加え、ツアーの多様化、インターネット予約の開始、しまぽ通貨の浸透によって以前よりもずっと行きやすい島になってきました。ということで、今回は筆者の実録を交えながら、小笠原に行くにあたっての準備事項やおすすめツアーをご紹介します。最後には、小笠原諸島、意外と簡単に行けるやんと察して頂けたら何よりです。

目次

船酔いを打破!小笠原ビギナーは2等船室へGO

小笠原諸島は父島(ちちじま)・母島(ははじま)をメインに15以上の島から成り立ちます。小笠原諸島の多くは第2次世界大戦の激戦地になったことでも知られています。2011年には世界自然遺産に登録され、多くの観光客や移住者を迎え入れている島でもあります。聞いたところによると、小笠原の住民の7割は移住者で構成されているとか!

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そんな小笠原に行くには、おがさわら丸というフェリーの予約が必須です!現在は、小笠原に出入りする船は週に1便かつ、このおがさわら丸だけです。おがさわら丸は全8デッキから成る船で、高速船などと比べるとかなり大きめの船です。

フェリーのチケットは基本的に【事前予約】をした方がいいと思います。当日でも1番安価な2等船室のチケットは買える可能性がありますが、週に1便のフェリーのため、多くの方が往復便の事前予約をしています。もし行きのチケットが買えたとしても帰りのチケットが売り切れていると大変なことになってしまうので、旅行日程を決めたらまずチケットをおさえるのがおすすめです。

フェリーには様々な船室があり、初めて行く際には迷ってしまう方も多いと思います。その際に一番のおすすめしたいのが、1番安価な【2等船室】です。長い船旅、せっかくならいいお部屋に泊まりたいと思う方も多いと思いますが、特別な条件がない方で、特に乗り物酔いが心配な方はぜひ2等船室にあたる「2等和室」のチケットをおさえてください。

2等和室はフェリーの低層階に配置されており他の階よりも揺れを感じにくくなっています。また、床にマットを敷いて寝る形のため、2段ベッドや高層階に比べて揺れを感じずに寝ることができます。

私が行った時は冬で、太平洋がかなり荒れていた上に、爆弾低気圧がそばにあったことで信じられないくらい揺れました。ただ、夏に小笠原を訪れた友人は全く船の揺れを感じることなく小笠原に行けたそうです。

2016年におがさわら丸がリニューアルされたことで、揺れをかなり感じなくなったそうですが、季節や海の時化(しけ)具合によっても船の揺れ具合は運みたいなところがあるので、船酔いが心配な方はぜひ2等和室を利用してください。また、小笠原に行き慣れている方に聞いたところ、乗船後は2等船室ですぐ横になって海と一体化すると船酔い防止になるそうです。お試しあれ。

また、船酔いに強いと思っている方も念のため【酔い止め】は飲んでおくことをおすすめします!わたしも小笠原行きの船酔いをきっかけに私も船酔いをするんだ...!と気づきました。

見つけよう!あなたにぴったりのお得ツアー

小笠原のフェリーやお宿をおさえるときにぜひ見ていただきたいのが、小笠原海運のHPです!→http://www.ogasawarakaiun.co.jp/

小笠原海運では多種多様なツアーを作っています。年末にかけて特集されていたのは「新春旅初めセット」というお正月限定のプランや「くじら鑑賞ツアー」など冬季限定のザトウクジラウォッチングツアーがセットになったプランです。その他にも「おひとりさま限定プラン」や自転車を持ち込みに関する割引がある「GO!GO!サイクリング」プランなど、その人の好みや用途に合ったツアーが取り揃えられています。

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私が小笠原に行った際は、ドルフィンスイムやホエールウォッチング、ナイトツアーなど様々な体験をしましたが、全て別々で手配をしたため少し金額が高くついてしまいました。

しかし、小笠原は年中温暖な気候で冬季でも海に入れるので、マリンアクティビティをはじめ、小笠原の固有種や天然記念物が見られるかもしれないトレッキングツアー、ナイトツアーもおすすめです。写真は、ナイトツアーでみつけた天然記念物のオカヤドカリです。手の甲くらい大きいサイズで紫色をしたヤドカリでした。

パックになったツアーであれば宿、交通、アクティビティがセットになったものがほとんどで、割引されていることも多いのでぜひ活用してみてください!

これは利用するっきゃ【しまぽ通貨】

近年登場した制度で、小笠原諸島や東京の離島に行く方々にぜひ活用して頂きたいのが【しまぽ通貨】です。

しまぽ通貨は、東京11島内の加盟店で利用できるオリジナル電子通貨です。しまぽの会員に登録するとしまぽ通貨を利用できるとともに、「東京島めぐりPASSPORT」として各島を訪れた際のスタンプラリーにも参加できます。1口8,000円でしまぽ通貨を購入すると、1万円分の宿泊旅行商品券として利用できます。

つまり1口当たり2,000円お得に宿泊代やお土産を買うことができるのです!私自身もしまぽを利用して宿代やレンタカー代を支払ったことがありますがスムーズに支払いができ、かつお得になったのでおすすめです。ただし電子しまぽは特典加盟施設のみで利用できるため、使えるお店やお宿は事前に調べていきましょう。

まとめ

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いかがでしたでしょうか。

まとまった情報が少ないことや行ったことのある人が少ないことで、行きにくい島のイメージが強い小笠原諸島ですが、今は予約サイトや割引プランも充実しているのでぜひ自分に合ったお得なツアーをみつけてみなさんも小笠原ヴァージンを卒業してください。

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Islander なんばなう

東京都在住の20代女性です。大学は観光学を専攻しました。世界遺産巡りが好きだった母にくっついて、幼い頃から世界中を旅してきました。その反動からか大学時代にコスパよく楽しむ島旅・日帰り1人島旅・贅沢な古民家ハウスへ宿泊する島旅など国内の島旅にハマりました。

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