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【インド】秋のナブラトリがおもしろい!どういうお祭りをするのかご紹介します
こんにちは。田澤ともきです。
インドの観光シーズンは毎年9月から3月といわれ、その時期は酷暑がすくなく特に北インドは過ごしやすい季節になるからですが、お祭りが多い時期もこのシーズンです。その始まりといえるお祭りが「秋のナブラトリ」です。ナブラトリとは、どういうお祭りをするのか?また名前の由来などをご紹介します。
目次
1. ナブラトリとは
ヒンズー教のお祭りの一つでナブとは9日の事を表し、9夜祭などともいわれています。春、夏、秋に行われますが、特に秋は盛大で、シャラドナブラトリ(またはマハナブラトリ)といいます。1年で最も賑わいを見せるナブラトリです。
ヒンズー教の人達は、普段肉や魚、卵を食べる人達でもナブラトリミールといって、玉ねぎ、にんにく、小麦、米などを避けて生活します。邪心の元になる食べ物を避けるため、だそうで、実際には季節の変わり目に食習慣の改善を行うことで人々は健康を維持していたのではないか、とも言われています。(実際にこの時期に肉、魚、お酒などを避けるだけでも体にはとってもいい影響があるんですよ!)特に北インド、西インド、東インドではそれぞれ独特な催しを行います。
東のドゥルガー、西のラクシュミー、北のサラスワティー
じつは9日間のお祭りの間には9人の女神様がいるのですが、その中でも人気の高い3人の女神様がいます。ドゥルガー神、ラクシュミー神、サラスワティー神です。これらの神様はそれぞれ特徴があり、ナブラトリはこの3人をお祝いする所が多いです。
ナブラトリは月の満ち欠けに応じた独特の暦で日付が決められており、さらに、州によってその採用方法が実は異なります。インド国内のお祭り日(祭日)が週によって異なるというのは結構あたりまえだったりします。それほど、インドという国は、まるで合衆国のような、一つの州が国と言っても過言ではありません。
東インドのドゥルガープジャーはその中でも特に大きなお祝いとして知られています。また西インドではこの時期ガルバと呼ばれれるスティックをもった群舞が有名です。
2. ゴージャスなお寺の意味
写真は、インド西部の都市プネの「マハラクシュミー寺院」。じつは他の地方にも同じ名前のお寺がたくさんあります。ラクシュミーは日本の弁財天様、お金と富の神様として知られています。この寺院はナブラトリになると、ドゥルガー神、サラスワティー神もお祝いします。
地元の人たちで50mほどの列!を作っていたため、あきらめて入口だけにしようとすると、お寺の館長さんの計らいでお寺の裏側までみせてくれました。
普段は大理石の白一色のお寺なのですが、この期間だけは特別な飾りつけをしています。
ラクシュミー様は光るものが大好き!ラクシュミー様に来ていただくには、灯りをともし、きれいに飾る事が神様の喜ぶ事として考えられているのです。
3. 3人の女神様
今回、ナブラトリの季節に西インドのプネにおりました。プネは特にガネーシャフェスティバルで有名な所ですが、9月のガネーシャフェスティバル、10月のナブラトリ、11月のディワリ、と毎月お祭りモードです。写真はプネの「マハラクシュミー寺院」というお寺です。
真ん中の派手な花が飾ってあるのが、ここの神様ラクシュミー神、左はシヴァ神、右側がサラスワティー神、そしてその手前にあるのはドゥルガー神で、黒いカーリー神という神様に変身しています。詳しい人はわかるかもしれませんが、ゲームや「ブラックマンチョコ」はかなりヒンズー教の神様からヒントをもらっているのだとか。
ドゥルガープジャーというのはコルカタを中心とした西インドのお祭りで有名ですが、じつは、このナブラトリの最初の3日間に祝うお祭りなのです。次の3日間はラクシュミー神、最後の3日間はサラスワティー神をお祝いする所が多いです。
4. 秋のナブラトリは西インドがおもしろい!
ナブラトリに限らず、個人的にはインドに来る時は、このようなお祭りに合わせ来る方が、特別感もあって、あまり見たことがない食べ物や催しものが多いのでおすすめです。特に都心部より、地方インドは日本人の常識を超えるものばかりです。ぜひ、今シーズンは観光+お祭りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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田澤ともき
- アーユルヴェーダがきっかけでインド在住。ハイテクから古代伝統まで、100人100色楽しめますよ。インドならではの出来事や、インド生活についてお届けします。