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メキシコ国民に80年以上愛されているスイーツ「マサパン」
メキシコには、とても多くの伝統的な甘菓子があります。しかし、伝統的なメキシコ菓子だからといって、若者や子どもに人気がないわけではありません。今回は、子どもも大人も大好き!80年以上もメキシコ国民に愛され続けている、メキシコ伝統菓子「マサパン」についてご紹介します。
目次
マサパンはどんな甘菓子か
今回ご紹介するマサパン(mazapan)は、ピーナッツでできている、とても甘いメキシコ菓子です。砕いたピーナッツとお砂糖を混ぜて作ります。ピーナッツバターの味に似ていると言う人もいます。しかし、実際にはピーナッツバターよりずっと甘く、甘さで言えば、和菓子と同じくらいです。素材を生かして作られているため、味もとても甘くしたピーナッツそのままの味がします。
また、マサパンは、とてもくずれやすい菓子です。口の中に入れると、すぐにとけてしまうほど柔らかく、時には手でもっただけでもボロボロとくずれてしまうこともあります。メキシコでは、キオスク、コンビニ、スーパーマーケットだけでなく、学校の売店に売られるほど、人気の甘菓子です。
メキシコのマサパンの歴史は1940年代に始まる
マサパンのような菓子の起源は、ギリシャにあります。その後、イタリアやスペインでも似たような菓子が作られました。メキシコで、現在のマサパンが売られ始めたのは、約80年前の1940年代です。「De La Rosa」という甘菓子の会社が作ったマサパンが、メキシコのマサパンのオリジナルです。
ハリスコ州のグアダラハラの、小さいお店から始まったこの会社も、現在ではマサパンだけで、年間約40億ペソもの売り上げを出している、大きな会社に成長しました。現在は、バラの花がシンボルになっていますが、元々は3つの苺がシンボルでした。しかし、そのシンボルは、すでに他の会社で使用されていたシンボルに似ているということで、50年代に現在のバラのマークに変えられたそうです。
チョコレートコート!新しいマサパンも開発中
80年という、とても長い間、ピーナッツと砂糖でシンプルに作られたマサパンが、愛され続けてきました。しかし、最近になり、「De La Rosa」は、チョコレート・コートされたマサパンを売り始めました。こちらの商品は、現在はまだ売れ行きを見ている最中なのか、オリジナルのマサパンのように箱売りで買うことはできません。コンビニやスーパーでは、ばら売りで買うことができます。
しかし、マサパンの新商品に、メキシコ国民は、賛否両論のようです。
チョコレートの味が入ったことで、ピーナッツと混ざる味がおいしい、という意見もあれば、甘すぎる、という意見もあります。著者の意見は後者で、やはり甘すぎと感じてしまいました。日本人の口には、オリジナルのマサパンが合うと思います。マサパンはスーパーでは、箱入りで売られているので、お土産にもぴったりです。メキシコの伝統の甘菓子を、ぜひ味わってみてください。
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Yu Larraz
- 2009年よりメキシコ在住。カリブ海のキレイな町で英語教師、日本語教師の傍らWebライターとしても活動中。