青森・恐山はいろんな感情を呼び起こさせる場所でした

目次

あの世に一番近い場所

皆さんは「恐山」という名前を耳にしたことはありますか?

恐山入口.jpg

青森県の下北半島にあるこの霊場恐山は、あの世に一番近い場所と言われており、比叡山、高野山とともに日本三大霊山の一つでもあります。今回私は小学生以来にこの土地を訪れました。

恐山に行くまでには山道を抜けて、宇曽利湖に流れる三途の川を渡ります。そこから先はもう「あの世」というわけです。

近づくにつれて硫黄の強い匂いがしてきました。実はこのあたりは温泉が湧き出ているようで、恐山の中にも温泉がありました!

恐山_門.jpg

お参りをしたあとはいよいよ霊場の中へ入ります。ここで余談ですが、恐山に参拝する際はお賽銭として五円玉を使わない方がいいそうです。

一般的には参拝の際「ご縁」があるように、という意味で五円玉を投げ入れることが縁起が良いとされていますが、恐山ではその逆。
恐山は「あの世」なので、五円玉を入れることはまだこの世で生きているのに、「あの世」とのご縁を作ってしまうという意味になり、あまり良くないようです。みなさんもお気をつけてくださいね。

白っぽい岩肌がまるで地獄のよう

霊場 入口.jpg

霊場の中に入ると白いごつごつとした岩肌がずっと続いています。今回は夕方に訪れたのですが、少しずつ暗くなっていきおどろおどろしい雰囲気が確かに地獄を思わせます。(もちろん実際地獄へ行ったことはありませんが)

永代供養像.jpg

また、温泉の湯気がもくもくと岩の隙間から上がっていて、雰囲気をより一層演出していました。以前10年ほど前に訪れた時の記憶では、もっと風車が差してあったのですが、今回はそこまで多くなかったです。
カラカラと回る風車の音が怖いというよりも寂しげな感じがしました。

地獄の中のオアシス

極楽浜.jpg

さらに順路通り進んでいくと入るときに渡った宇曽利湖が見えてきました。宇曽利湖の浜は、極楽浜と呼ばれこれまでの岩肌が剥き出しとなった恐ろしい雰囲気とは異なり、何となく足を止めて休憩したくなるような感じでした。

恐山手形.jpg

極楽浜には東日本大震災の犠牲者追悼のために建てられた地蔵菩薩像がありました。その裏側には大小沢山の手形が彫られており、「念じよう」という文字が。今回の訪問で最も印象に残りました。

また、恐山は死者の御霊を呼び寄せて、口寄せを行う「イタコ」がいることで有名ですが、残念ながらイタコさんは常駐しているわけではなく、夏と秋のお祭りの際だけ来てくださるそうです。
その期間はイタコさんに口寄せをしてもらおうと全国から人が集まってきて大混雑になるようなので、もし行かれる場合は事前リサーチをお忘れなく!

約10年ぶりに訪れた恐山は、変わらず岩肌が剥き出しで恐ろしい雰囲気を醸し出していました。以前はただ恐いという感情しかなかったのですが、今回行ってみたらただ恐いというだけではなく、故人の名前の書かれた石やお供え物を見て、あの世とこの世を繋ぎこの世で生きている人の心の拠り所や、故人との繋がりを感じられる場でもあるのかなと思いました。

最後に

恐山はたしかに恐ろしい雰囲気、地獄のような雰囲気を醸し出しているけれどそれだけでなく色んな感情を呼び起こさせる場所だと思いました。
次はまた何十年後か、おばあちゃんになってから来てみたいなあと思いました(^^)みなさんも少なくとも一生に一度は行くべき場所だと思いますので是非訪れて見てください。きっと何か感じられるはずです。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

施設情報

恐山

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