【ギリシャ】グルメ必訪！人気デリ＆レストラン「カラマンリディカ」の新店舗

ギリシャの美味「アランディカ」とは？

ヨーロッパの豊かな食文化のひとつに、種類豊富な肉加工品があります。日本ではシャルキュトリーというフランス語で一番よく知られていますが、加工により肉を保存する技術が生まれたのは古代ギリシャ時代とも言われています。ギリシャ語でシャルキュトリーにあたる言葉は「アランディカ」。現代ギリシャには古くから伝わるもの、他国から影響を受けたものなど数多くのアランディカがあります。

これらはギリシャ国外ではほとんど食べることはできず、また、日本への肉製品の持ち込みは厳しい規制があるので個人がお土産として持ち帰るのもNG。ギリシャ旅行をされる方は、ぜひ現地で味わってみて下さい。

＜カラマンリディカで売られているアランディカ。これはごく一部＞

アテネでアランディカを食べるならここ！

アテネでアランディカを食べるなら、イチオシのお店が「カラマンリディカ・トゥ・ファニ」。昔ながらの雰囲気が残る中央市場そばにある小さなアランディカ屋から派生したデリ＆レストランです。好みのハムなどを切ってもらって軽く飲むにもよし、がっつり食事を楽しむにもよし。地元民にもツーリストにも人気の高いお店で、筆者もよくアランディカを買いに行っています。

ちょっと狭いのでいつも混んでいるのが難点だったのですが、満を持して2号店がこの夏オープンし、話題を呼んでいます。

＜スパイスペーストでコーティングされた干し肉、パストゥルマ＞

＜チーズも品揃え豊富＞

エルムー店のおすすめポイント

モナスティラキ駅にほど近い、エルムー通りにオープンしたこのお店は間口が広く開放的な造りになっています。看板商品であるパストゥルマ（スパイスペーストでコーティングされた干し肉）はじめさまざまなアランディカがディスプレイされたスタイルは1号店と同じですが、より広くゆったりとしたレイアウトです。さらに目を惹くのが、デリカウンターの奥に設置された石窯。これがエルムー店の目玉のひとつで、アランディカを使った焼きたてのパイなどが楽しめます。

パワーアップしたメニュー

新メニューもいっぱいで、何を食べようか迷ってしまうこと必至。アランディカやチーズはもちろん、前述の石窯メニューは絶対押さえておきたいし、料理のクオリティも高いですよ。新しく登場したメニューには、パストゥルマ入りのムサカといった面白いものも。有名かつ定番なギリシャ料理のひとつドルマデス（ブドウの葉で米などを包んだもの）は、トライしてみる旅行者が多いですが、実は当たり外れの大きいメニューです。ここのは美味しいのでおすすめ。

＜パストゥルマ入りムサカ＞