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130周年を迎えたヒルトン・パリ・オペラの見逃せないグルメな企画!
パリ8区、サン・ラザール駅真ん前に建つヒルトン パリ オペラ(Hilton Paris Opéra)。その前身グラン トテル テルミニュス(Grand Hôtel Terminus)が誕生したのは、ちょうど今から130年前の5月7日のことでした。これを記念して繰り広げられる美味しい企画を紹介します。
<ヒルトン パリ オペラの玄関ホール ©Fabrice Rambert>
目次
エッフェル塔との共通点は?
<オープニングの広告>
現ヒルトン パリ オペラの前身は、1889年のパリ万国博覧会に合わせて建設されたホテルです。6階建ての堂々とした外観に、500もの部屋。エレベータが3機と、当時はそれだけでも驚きの設備なのに、加えて、すべての部屋に電気が引かれ、電話機まで備わっているというハイテクさ。また、目の前のサン・ラザール駅とは渡り廊下で結ばれている贅沢なつくりでした。当時、英国からの列車はサン・ラザール駅に到着したため、万博に訪れる多くの英国人が宿泊したと言います。
<往時のグラン サロン>
実は、この1889年、同じようにパリ万博のために建てられたのが、エッフェル塔です。なるほど、そう聞いて、当時のグラン サロンの写真を見ると、エッフェル塔に代表される近代的デザインと、ベルエポックの美意識が絶妙に融け合っている様子がうかがえます。
クロード・モネの定宿
<1890年のグラン トテル テルミニュス>
このアバンギャルドなホテル、グラン トテル テルミニュスは、多くの文化人をも惹きつけました。例えば劇作家のジョルジュ・フェイドー(Georges Feydeau)は、一週間の予定でチェックインしたものの、そのまま10年間、亡くなる前日までこのホテルに滞在したそうです。また、ジベルニーに家を持つ画家クロード・モネも、パリに来るときは、いつもこのホテルを定宿としていました。
130周年を記念するグルメ企画3つ
誕生から130年を記念して、ヒルトン パリ オペラではいくつかの特別イベントを企画していますが、中でも注目したいのは、グルメな特別メニューです。
往時のティータイム
<往時のティータイム ©Hilton Paris Opera>
ミニクロックムッシゥーから、パリ・ブレスト、スコーンなどこれだけでお腹がいっぱいになってしまいそうなティータイムセットは、2014年に大改装された豪奢なつくりのグラン サロンで供されます。お値段は1人20ユーロ。2人だと38ユーロです。
<現在のグラン サロン ©Fabrice Rambert>
カクテル1889
<カクテル1889 ©Hilton Paris Opera>
アンガヴァのジンと、ゆず酒、ノルマンディのシードルを組み合わせたカクテル1889は、フローラルな香りの繊細な味です。
特別ディナー
<オマールのフリカッセ ©Hilton Paris Opera>
そうして、130年記念の特別ディナーは、オマールのフリカッセに始まり、牛肉のモリーユ茸とアスパラガス添えがメイン。デザートはババ・オー・ラムという内容。2人でちょうど130ユーロです。賞味希望の方は、48時間前の予約をお忘れなく!
ヒルトングループ100周年
実は、現在のヒルトン パリ オペラを経営管理するヒルトングループも今年5月31日に100周年を迎えたところです。同ホテルでは、建物の130年と同時に、ヒルトングループの一世紀を振り返る写真を今年いっぱい展示しています。
<定礎式の様子>
<ヒルトン アムステルダムのジョン・レノンとオノ・ヨーコ>
例えば、映画の一シーンかというような同ホテルの定礎式の写真や、アムステルダムのヒルトンホテルを足場としたジョン・レノンとオノ・ヨーコの写真などが並びます。
今年2019年中にパリを訪れる方!ぜひ、味覚と視覚で、ベル・エポックを味わってみてください。
ヒルトン パリ オペラ
- 住所:108 Rue Saint-Lazare, 75008 Paris, フランス
- 電話番号:+33-1-40084444
- ウェブサイト:https://www3.hilton.com/en/hotels/france/hilton-paris-opera-PAROPHI/index.html
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冠ゆき
- 山田流箏曲名取。1994年より海外在住。多様な文化に囲まれることで培った視点を生かして、フランスと世界のあれこれを日本に紹介中。