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アメリカ・シカゴ息をのむほど美しい。地球の貴重な水資源「五大湖」のあれこれをご紹介
学校の教科書に必ず出てくる五大湖。知ってはいるけど、観光地として意識していない...という方がほとんどだと思います。
私も以前はそうでしたが、初めて湖を目の当たりにしたとき、その美しさに心を奪われてしまいました。
今回は、そんな五大湖のあれこれを紹介したいと思います。
目次
五大湖の魅力
五大湖は、アメリカとカナダとの国境に連なる世界最大の淡水湖群。西からスペリオル湖、ミシガン湖、ヒューロン湖、エリー湖、オンタリオ湖と並びます。
地球の水のうち、人間が利用しやすい川や湖に存在し、飲み水や生活に使える「地表淡水(真水)」はたったの0.01%。五大湖は、その地表淡水の約5分の1を擁しており、全世界の人々にとって貴重な水資源となっています。湖畔には、私の住むシカゴを含め、多くの都市が発達しています。
五大湖はとにかく巨大で、果てしなく続く海のように見えます。そして、エメラルドブルーの湖は、いつまでも眺めていられるほど美しい。南国リゾートにいるかのような気分にさせてくれます。
クルーズや湖水浴...楽しみ方はいろいろ
眺めたり、背景に写真を撮ったりするだけでも十分ですが、私がおすすめしたいのがクルーズ。 シカゴだとネイビーピア(Navy Pier)から、40分ぐらいでミシガン湖をめぐるクルーズ船が出ています。Shoreline Sightseeing社が運航しています。
クラシック・レイク・ツアー(Classic Lake Tour)※3〜10月頃まで運航
このように、広大な湖や、シカゴの美しいスカイラインを眺めることが出来ます。船内で飲み物やスナックを販売していますが、自分の好きな飲食物を持ち込むこともできます。手軽に参加できるのでおすすめです。
2時間ぐらいでランチやディナーなどを楽しめるクルーズ船も出ています。主にEntertainment Cruises社が年中運航しています。同社に問い合わせたところ、チケットはネイビーピアで購入できますが、売り切れていることがほとんどなので、オンラインで事前に予約・購入しておいた方が良いと言われました。
夏に訪れるのなら、湖水浴はいかがでしょうか。湖水は海水ほど塩分を含んでいないので、肌や髪がべとつかず快適です。
シカゴのビーチはこちらから探せます(入場料無料、メモリアルデーの週末〜レーバーデーの週末遊泳可)。
私のおすすめはオスターマンビーチ(Osterman Beach)。ゲイフレンドリーなビーチとして知られており、泳ぎや日光浴、バーベキューを楽しむ人々でにぎわいます。
ビーチ清掃で一味違う旅に
五大湖も世界中のすべての湖や海と同様、外来種の侵入や一部エリアの汚染に加え、ビーチでのごみ投棄といった問題を抱えています。政府や環境団体は、こうした問題の解決に日々努めています。
五大湖の保全団体The Alliance for the Great Lakesは、「Adopt-a-Beach」というビーチ清掃プログラムを運営しています。同団体によると、昨年1年間で1万4,354人のボランティアが、3万5,606ポンド(約16トン)ものごみを拾い、その87%がプラスチックだったそうです。微小なプラスチック片による湖の汚染は深刻な問題になっています。
下記のウェブサイトで、都合に合う清掃イベントを探すことができます。事前登録の上、参加してみてはいかがでしょうか。 一味違う旅になること間違いなしです!
Adopt-a-Beach
私も時折参加しています。皆がポイ捨てをやめ、こうした活動が不要になる日が来るといいですね。多くの人々によって愛され、守られている五大湖。ぜひ一度訪れてみてください。
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- アメリカ在住の某日系メディア記者。環境保護主義者。趣味は寺社巡り、温泉、グルメ探索。