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メキシコ・ユカタン半島のセノテの魅力とおすすめのセノテ
メキシコ、ユカタン半島に来たら必ず訪れたいのがセノテです。セノテは、簡単に言うとメキシコのユカタン半島の石灰石にできた大きな空間に、雨が溜まってできた天然の泉です。セノテは、世界でもメキシコ、ユカタン半島でしか見られない貴重な自然の芸術でもあります。
目次
セノテの歴史と魅力とは?
セノテの多くは、多くが鍾乳洞の中にあります。約6550万年前にユカタン半島に小惑星が衝突して、現在のような大規模な石灰岩地帯ができました。そして、気の遠くなるほどの年月をかけて、雨水が石灰石を侵食して巨大な鍾乳洞が形成されたのです。ユカタン半島には3,500ものセノテが存在すると言われていますが、小さいセノテを含めれば7,000ほどは存在するようです。
私の近所にも、そして友人の近所にも、水が溜まっていないセノテやとても小さいセノテがあります。セノテはこのように、地元の人にとっては非常に身近な存在です。
マヤ文明時代のセノテは神聖な場所だった
マヤ文明時代、セノテは貴重な水源であり神聖な場所として扱われていました。マヤ人は、セノテをさまざまな儀式で使用していました。聖なる泉であるセノテにいけにえとして、土器や織物などのお供え物だけでなく、人間もいけにえにしていたということですので、驚きですね。
セノテに行くと、そんな遠い時代の儀式を思い浮かべて、セノテがさらに神秘的に見えることもあります。セノテの水は透明度が非常に高く、スノーケルで水中を見ると、その鮮明度がよくわかります。また、セノテの水温はとても低いため、多少気温が下がる12月~2月頃よりは、最も暑い時期の6月~9月頃が、訪ねるには最適な時期です。
ユカタン半島の人気セノテは?
ユカタン半島には、多くのセノテがありますが、その規模や美しさから人気なセノテは2つあります。1つ目は、グラン・セノテ(Gran Cenote)。トゥルムの中心部から車で10分程の位置にあります。もう1つは、ドス・オホス(Dos ojos)。同じくトゥルムからは、車で10分程の距離にあります。カンクンやプラヤ・デル・カルメンからはこれらのセノテに行くツアーが多くあります。
しかし、ツアーで行かない場合は、ADOバスでトゥルムまで行き、そこからタクシーを使うのが最も快適な行き方です。出費をおさえたい場合は、コレクティボと呼ばれるバンで行く方法もありますが、込み合っていることが多く指定席もないため、ADOバスのように快適ではありません。
ドス・オホスはグラン・セノテよりも4倍ほどの規模で、その美しさや迫力に圧倒されてしまうでしょう。どちらも、スノーケル・ダイビングができますが、ダイビング上級者にはドス・オホスの方がより楽しめそうです。
プラヤ・デル・カルメンから車で10分以内で行きたいならここ
セノテは見たいけれど、遠出はしたくないという人は、プラヤ・デル・カルメン周辺のセノテに行ってみてはいかがでしょうか。プラヤ・デル・カルメンADOのバスターミナルから、そのままフアレス・アベニュー(Av.Juares)を車で10分ほど走ると見えてくるのが、セノテ・チャック・トゥン(Cenote Chaak Tun)です。
高さの低い鍾乳洞が広がり、鍾乳洞を歩いて行くと奥にセノテが見えてきます。光があまり入らないセノテですので、とても神秘的です。また、車で10分圏内には、セノテ・アスル(Cenote Azul)やセノテ・クリスタリノ(Cenote Cristalino)がカンクン~トゥルムを結ぶハイウェイにあります。ユカタン半島に来たら、ぜひこららのセノテを訪れてみてください。
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Yu Larraz
- 2009年よりメキシコ在住。カリブ海のキレイな町で英語教師、日本語教師の傍らWebライターとしても活動中。