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【2019年度版】あの話題の「におい展」に「ストレス臭」が日本初登場!

記事投稿日:2019/04/18最終更新日:2019/04/19

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こんにちは!たびこふれ編集部のシンジーノです。

「におい展」ってなに?

2016年度の初開催で大好評を博し、総動員数15万人を超える「におい展」が2019年度、"杜の都 仙台"の地で開催されました。

目次

なぜ「におい展」イベントをやろうと思ったのか?

私はこのイベント主催者である(株)トキ・テック代表取締役の土岐 龍馬さんに失礼ながらこんな質問をぶつけました。「なんだってこんなバカバカしいイベントをやろうと思ったのですか?」その質問に対して土岐さんはこう答えられました。「私は以前テレビ局の編集をやっていたんです。編集部署には取材チームから画像や映像がたくさん届きます。例えば料理写真などです。でも編集の仕事で社内にいるとその料理の味や香りはわからないんですよね。そういう臨場感のないところがつまらないないなあと感じていました。ある時バラエティー番組でお笑い芸人が臭い缶詰を嗅がせられるという罰ゲームをやっていました。それを見て「これは面白い」と感じたんです。自分も罰ゲームでこんなことやってみたいなと。そしてふと思ったんです。「あの芸人さんのように臭いにおいを嗅がされて周りの人たちと騒ぐというお遊びをやってみたい人はけっこういるんじゃないかな?」って。それでこんなイベントやったら面白いだろうと動き出したわけなんです。」

いいですね~こういう感覚。私大好きです。バカバカしいことを真剣にやる。こういうネタをアイデアとして思いつく人は他にもいるかもしれません。でもそれを実際に行動に移す人はそうはいないでしょう。それを動いた土岐さんはえらいっ!実際、イベント実現(臭いを作りだす作業)には想像以上のご苦労があったそうです。

におい展の会場は野球場内

におい展のイベント会場は仙台「楽天生命パーク宮城」内のイーグルスドームです。野球場の3塁側方向にありました。敷地内に入り、野球場を右に見ながら進んで行くと・・・

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奥の方に白いドームが見えてきました。

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こちらがイーグルスドームの入り口です。

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イベント会場内部の様子

まず会場内をぐるっと回ってみましょう。

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ピンク色でぼんやりと薄暗い照明です。これだけで既にこれから起きるなにかを想像させますね。ムフフ。。。

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会場内はすべて撮影OKなのでとってもSNS向きでしょう。

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においと人間の歴史

人間が香りを利用するようになったのは、火を発見した時からだろうと言われています。香水が歴史に登場するのは紀元前3000年のメソポタミアの時代から。古代エジプト人たちは偉い王様が亡くなると香料をたっぷり塗り、ミイラにして手厚く葬りました。香料をアルコールに溶かした現在の香水のようなものが初めて作られたのは16世紀末。前身はイタリアで発売された「アクア・ミラビリス(すばらしい水)」17世紀末か18世紀初め頃、ケルンに紹介され「ケルンの水」となり、18世紀後半にフランス軍兵士が大量に持ち帰り、「オーデコロン」と呼ばれ流行し始めました。日本へは香として、飛鳥時代に仏教伝来と共にインド方面から伝えられました。奈良時代になると、唐の鑑真和上が沈香や白檀などを調合して作る薫物を日本に伝えます。初めは供香として仏前に。平安時代には部屋や着物に香をたきしめる風習が盛んになりました。

(会場内案内板より抜粋引用)

ふむふむ、なるほど~

各ブースはどうなってるの

ではひとつひとつブースを覗いていくことにしましょう。まずは歴史ある蒸留器です。

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解説には「香料を水蒸気蒸留法で採油する器械で、水蒸気と共に揮発した香料は再び管の中で冷やされ凝集される原理で、ほとんどの天然香料はこの方法で採取される。」と書かれていました。

"あの虫"のにおいが意外にも重宝されている

かわいそうにみんなから嫌われているあのカメムシ。あの独特のにおいは確かに勘弁!ですよね。解説にはこう書いてありました。「「屁こき虫」や「クサムシ」などという俗称がつくほど強烈な悪臭を放ち、良い印象の少ないカメムシだが、実は、香料としてとても重要な役割を果たす成分を持っている。」と。

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カメムシのにおいが入っている香料の例としては「レモンの皮の香料」「バラの花びらの香料」「香水の香料」などがあり、実際に嗅いでみるとたしかにカメムシのにおいと似たジャンルのにおいがしました。しかし香料全体としては良い香りなのですごく不思議な感覚でした。ちょっと驚きです。

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会場内には「においクイズ」のコーナーもありました。4つのにおいを当てるというクイズで、私は4問中2問正解しました。(正解率50%、微妙。。。)花や木の実、お菓子などのジャンルのにおいでしたね。

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ヒヤッとするにおい、アツイにおい。これも面白かったですね。向かって左の赤い方がアツイにおい、右の青い方がヒヤッとするにおい。ヒヤッとするにおいはなんとなく想像できるんじゃないでしょうか?そうです、メントール系のにおいです。それに対しアツイにおいとはいったいどんな・・・?実際嗅いでみると、確かにアツイにおいなんです。うまく文章で表現できないのですが、確かにアツイと感じました。

戦国時代の武将も香りの嗜み

さて次も面白いブースです。

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なんと戦国時代の武将が戦の前に纏った香りです。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、伊達政宗の4人の武将が纏った香りが展示してあります。私の嗅いだ感想は次のようなものでした。織田信長は意外に派手ではなく、シックで静かな香りでした。表現が適切かどうかわかりませんが「お父さんのにおい」に近いような気がしました(笑)。豊臣秀吉は華やかな香りです。少し高い位置で香る感じのシャープな香りですね。徳川家康はスパイシーな香りです。伊達政宗は柔らかく少し甘い香りでした。生きるか死ぬかの激しい日常に香りを纏うという感覚。香りは古今東西に亘り、人間の嗜みとして深く浸透していたんですね。

いよいよ!ちょっと怖い、でも嗅いでみたい"におい"に突入!

良い香り系はオープンブースに展示してあるのですが、危険な(?)においは個室に閉じ込められています。では潜入して参りましょう。

日本の臭いにおいの代表選手

まずは日本の臭いにおいの代表ともいえる「くさや」

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魔術っぽい黒い部屋に入っていきます。その部屋の中には・・・

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神々しく「くさや」様が鎮座していました。アクリルの箱の上には蓋がついており、それをあけると穴からにおいがしてきます。

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嗅ぎました。が、正直においはそれほどでもありませんでした。特に酒呑みの私としては逆に酒が呑みたくなるようなにおいでした(笑)網で焼いたらもっとにおうと思います。激臭レベルは5段階の「1」です。

中年男性には落ちつく(?)におい

続いて加齢臭・足のにおいの部屋です。

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「加齢臭・足のにおい」の部屋の中には・・・

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シャツや靴下からにおってくる香りは、私としてはどこか安心するにおい(笑)まさにドンピシャの世代だからかもしれません。よく犬が自分の体のにおいを嗅いでいますよね。あれは自分のにおいを嗅ぐと安心から嗅ぎたいのではないかと思います。それに近い感覚だと思います。激臭レベルは5段階の「3」。

しがない男のくらし

哀愁漂う展示が続きます。「しがない男のくらし」夏の汗臭さや洗濯後のにおいを再現してあります。

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中年男としては本能的にほっと安心する、自分が生きているのを確認できる(?)においです。

「悪魔のフルーツ」とも呼ばれる果物の王様

次はフルーツ界のにおいの代表選手、ドリアンです。

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「悪魔のフルーツ」「禁断のフルーツ」ともいわれるドリアンは、過剰に熟した濃厚なにおいです。食感はバターのようにこってりぬるぬるした味で、好き嫌いは分かれますね。

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実際に嗅いでみると、ドリアン、うん、たしかにドリアンのにおいでした。私はそれほど苦手ではありません、激臭レベルは5段階の「4」。

においを嗅ぎすぎて鼻が利かなくなった時の避難場所

会場内には何か所かコーヒー豆の瓶が置いてあります。焙煎コーヒーの香りは嗅覚をリセットしてくれる働きがあるそうなんです。これは実際その通りでずいぶん助けられました。鼻が麻痺して来た時、コーヒー豆を嗅ぐとスッとリセットしてくれました。コーヒー豆にはリラックス、集中力アップの効果があるそうです。

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続いてどんどん参りましょう!

フェロモン臭

ん???

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なんだコレは!会場内でもひときわ目を引く妖しいマネキン。色合いもポーズも何か意味ありげです。題名は「惹かれあう男女」。解説板にはこう書いてありました。「フェロモンという言葉をご存じだろうか。生物が体内で生成して対外に分泌し、他の個体に一定の行動や発育の変化を促す生理活性物質。」この2体のマネキンには人間の男女のフェロモンが吹き付けてあるそうで、それを嗅いで自分の好みのにおいがわかるということでした。が、私は何度も嗅いでみましたが、結局よくわかりませんでした。私にはフェロモンを感じる感性が弱いのかもしれません。なんとなく悲しいような。。。

2019年度におい展に日本初登場のにおい

2016年度から始まったにおい展に新たなにおいが登場です。その名もストレス臭。

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ストレス臭とはどんなにおい?

あの資生堂が特定し、2018年10月に発表したにおいで、ストレスが加わることで、特有の硫黄化合物系のにおいが放出される。私たちは、体の中から皮膚を通して気体を放出しています。この気体は体調、加齢、食べ物によって変化することが知られています。研究により緊張、ストレスという心の状態もにおいに影響を与えることを科学的に証明しました。採取したにおいの成分を分析した結果、ジメチルトリスルフィドとアリルメカカプタンという2つが「ストレス臭」の主要成分であることを見出しました。資生堂はこれらを「STチオジメタン」と命名。多くの人が面接や会議室などストレスのかかる状況下で経験したことのある、汗のにおいとは異なる"あのにおい"の正体が初めて明らかにされたのです!(におい展プレスリリース資料より引用抜粋)

ではいよいよ日本初!「ストレス臭」の部屋へ足を踏み入れます。

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中にはジュラルミンのケースが。。。そのケースをこの手で開けると・・・

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そしていよいよ、においを嗅ぎます。

・・・刺激臭ではありません。なんかとっても不快なにおいです。どんよりと重く濁ったにおいというか、気分が悪くなるにおい、できれば嗅ぎたくない、自分のそばには居てほしくないにおいでした。

テレビの罰ゲームでおなじみ、スウェーデンが誇る臭い缶詰

でた~っ!!!

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主催者の土岐さんがこのイベントを開こうと思ったきっかけとなった強烈なにおい。シュールストレミングとは発酵した塩漬けのニシンの缶詰で、缶の中でも発酵を続けてガスが発生し、缶を開ける時、中の液体が噴き出すこともあるというなんとも恐ろしい缶詰です。

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部屋に入った時点で、発酵臭がすでに漂っています。

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うお~っ!これはキツイ!生ぐさいようなしょっぱいようなチーズのようななんともいえない刺激臭です。知らないと「うわっ、腐ってる!」と放り出してしまうようなにおいです。発酵と旨さ・・・紙一重ですね。激臭レベルは5段階の最高位「5」。

名前からして既にくさい、臭豆腐

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個人的にはこの臭豆腐のにおいが一番苦手でした。豆腐を発酵液に漬けこみ、成分がアミノ酸に変化して独特の風味と強烈なにおいを発生させる臭豆腐。

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私は中国に駐在経験があります。よく道端に臭豆腐を売る屋台が出ていましたが、数十メートル離れた場所からもにおいが漂ってきました。食べると意外にも深みがあって、好きな人にはたまらないだろうなあという味で日本の"くさや"や"ふなずし"と似たカテゴリーの味なのですが、体調が悪い時に食べると具合が悪くなるような微妙な味でした。瓶詰めのものは更に発酵し強烈でした。これこそまさに刺激臭です。激臭レベルは5段階の「4」。世界中にこのような発酵食品がありますが、発酵が進んだ食べ物を最初に勇気を出して食べた人、すごいですね~

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しんがりに最"臭"兵器がお出まし!

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におい展もそろそろ終わりに近づいてきました。この最"臭"兵器の解説板にはこう書いてありました。「調香師によって自然界の臭いにおいや糞や細菌などさまざまなにおいを調合した最"臭"兵器が完成した」と。においはストレス臭と似ています。ひとことでいえば"不愉快になるにおい"です。すぐさまとなりのコーヒー豆のにおいを嗅ぎました。

自分の体臭を測定できる

会場内には体臭測定室なるブースがありました。

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私はこわごわ測定器(有毒ガス検知器)を手に持ち、スイッチを押しました。

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数値は74。

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74というと、めんつゆと同程度・・・う~ん良いのか悪いのか、まあ良しとしよう。

「におい展」その他の楽しみ方

これまでの内容から見ると「におい展」は若者向け、騒ぎたいグループ向けという印象を持たれるかもしれませんが、例えばこんな楽しみ方もできるようです。

会場には12か月の花のにおいを嗅げるブースもありました。一度に一年中の花のにおいを嗅げる機会はなかなかありませんよね。

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ちなみに12か月の花は何かというと1月:ロウバイ、2月:ウメ、3月:モクレン、4月:ツツジ、5月:ライラック、6月:シャクヤク、7月:ジャスミン、8月:キンカン、9月:コスモス、10月:シクラメン、11月:ツバキ、12月:ヒイラギでした。私の好みを言うと穏やかで落ち着く香りのシクラメンと、すっきりひんやりした透明感のある香りのヒイラギに魅かれました。

この他、記事内で紹介しきれなかった香水など、「良い香り系」のブースは子供たちの夏休みの自由研究でも使えそうな素材でした。そういう視点から見れば、におい展は大人向けとも、ファミリーのお出かけプランにも向いているイベントといえそうです。

さて、そろそろ終わりに近づいてきましたが、におい展で一番心地よかったにおい、それはこれですね(笑)

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いろんな強いにおいを嗅いでいると鼻の感覚が麻痺してくるんです。それを何度もこのコーヒー豆に助けられました。精神的にもリフレッシュできたように思います。そしてイベント会場を出て外の空気を深く吸い込んだ瞬間、心から思いました。

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外の空気がおいし~い!

このバカバカしくも大真面目なイベントにおい展、一度は自分で体験してみることをお薦めします。

さあ、せっかく仙台まで来たんだから、仙台名物「牛たん」と「ずんだもち」食べて帰ろうっと!

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記事投稿日:2019/04/18最終更新日:2019/04/19

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