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現代のアゴラ!?「食」に特化したユニークなホテルERGON HOUSE ATHENSがアテネに登場!
日本でもギリシャ料理の知名度と人気がじわじわと高まっている昨今。本場の料理を楽しみにギリシャ旅行へ来られる方も多いようです。そんな皆さまに朗報!世界でも珍しいフーディーズ向けのユニークなホテルが、この春アテネにオープンしました。
目次
ERGON HOUSE ATHENS
今回ご紹介するそのホテルは、ERGON HOUSE ATHENS(エルゴン・ハウス・アセンズ)。デリやレストランを経営するエルゴンフーズのフラッグシップ施設です。
ギリシャ第二の都市テサロニキ発祥のエルゴンは、ドゥージス兄弟により2007年に設立されました。クレタ島のベネチア時代のオリーブ林からとれる少量生産の高品質オリーブオイルの販売から事業をスタートし、徐々に取り扱い商品を増やすとともに、事業も順調に拡大。ギリシャ国内にデリやレストランを多数展開するほか、ロンドンやブリュッセルにも支店を持つ(キプロスにもオープン予定)注目のギリシャ企業のひとつです。
過去と現在が融合する「アゴラ」
ドゥージス兄弟のルーツにも、食が深く関わっています。祖父が食料品店を営んでいたということもあり、幼い頃からギリシャの職人たちによる素晴らしい食材やホスピタリティに触れてきたそう。現代ギリシャのフード界のトレンドは伝統とモダンなコンセプトの融合。古くから伝わるものにモダンなアレンジや洗練されたデザインを加えたりして維持していくという動きが見られるのですが、彼らもその担い手なのです。
そんな彼らが造りだしたエルゴンハウスは、現代のアゴラとも言える施設。1階にはモダンなツイストを加えたギリシャ料理を味わえるレストランやギリシャ各地の美味を集めたデリのほか、肉屋や魚屋といった生鮮食品の店も。八百屋の上の壁面にはハーブや野菜を育てる「農園」まであります。パッケージもオシャレでお土産にぴったりなギリシャ食品、キッチンツールもいろいろあり、あれもこれもと目移りすること間違いなしです。
自然光をふんだんに取り込む開放的な空間の中で目を惹くのが、樹齢200年のオリーブの木。そして、壁に描かれているのはフレスコ画ならぬギリシャの有名グラフィティアーティストINOによる作品です。とてもモダンなのに古代のアゴラの空気も感じさせるような、不思議で素敵な空間を実現しています。
また、屋上の「オリーブ林」では、アクロポリスとアテネの街並みを眺めながらゆったりとカクテルを傾けたり、ピクニックを楽しむことがでできます。
宿泊施設としての利用、おすすめポイントは?
エルゴンハウスは4つ星のブティックホテル。部屋数は38室です。ロケーションはアテネの目抜き通りであるエルム通りと昔ながらの街並みが残るプラカ地区の間という抜群の立地で、観光や移動にとても便利。各種サービスも充実しています。ホテルには共同キッチンが2つあり(要予約。シェフのアシストあり)、1階で買った食材で料理をすることも可能です。
お得な宿泊プランのオファー、宿泊客以外も申し込める料理レッスンなどもありますので、ぜひチェックしてみて下さいね。
基本情報
ERGON HOUSE ATHENS
- 住所:23 Mitropoleos Street, Athens 105 57
- 電話:210-0109090
- HP:https://house.ergonfoods.com/
※アゴラはAM7:00~AM1:00まで営業
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アナグノストゥ直子
- アテネ在住。主婦業の傍ら、ライター、リサーチャー、コーディネーターとしても活動する。ブログ「ギリシャのごはん」にてギリシャ料理レシピやおいしい話題を発信中。