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覚えていますか?阪急電車・西宮北口駅のダイヤモンドクロス
目次
- 阪急電車の西宮北口駅
- 阪急電車・西宮北口駅の神戸線
- 阪急電車・西宮北口駅の今津線(宝塚行き)
- 阪急電車・西宮北口駅の今津線(今津行き)
- お気づきになられましたか?阪急電車の今津線は西宮北口駅で分断されているのです!
- 阪急電車の今津線はその昔1本の線路でつながっていた!それがダイヤモンドクロスです!
- 阪急電車・西宮北口駅のカリヨン
- 阪急電車の西宮北口駅は関西で人気の住みやすい街
- 阪急電車・西宮北口駅の詳細
阪急電車の西宮北口駅
阪急電車の西宮北口駅は、神戸線と今津線がクロスする駅。でもちょっと変わった駅です。どのような駅なのか見ていきましょう!
阪急電車・西宮北口駅の神戸線
西宮北口駅の神戸線は4本の線路を使っていて、ホームも4本あります。そのうちの2本は降車専用となっています。下の写真で見ますと、右奥のホームが神戸線の梅田行きの降車専用ホーム、真ん中が1号線の乗車ホーム、ホーム挟んで左側が2号線の乗車ホームです。この写真は3号線ホームから撮影したものです。
それでは今津線を見に行きましょう!西宮北口駅のホーム間の移動は2階に上がっての移動になります。
阪急電車・西宮北口駅の今津線(宝塚行き)
今津線(西宮北口~宝塚間)のホームは6・7号線の2本が乗車専用、そして両側に2本の降車専用ホームがあります。
こちらは7号線ホーム。昼間は7号線をメインに使用しています。右側が乗車専用、左側が降車専用です。宝塚線は支線ですが、沿線には高級住宅地が広がり、有名な学校が点在している為、利用者が多いのが特徴です。
西宮北口と宝塚間は、昼間で10分に1本、線路は複線(2本)、車両数は6両または8両、運転手・車掌の2名体制で運行しています。
阪急電車・西宮北口駅の今津線(今津行き)
今津線(西宮北口~今津間)のホームは5号線の1本が乗降用ホームとなっています。
こちらは5号線ホーム。片側のみのホームです。こちらのホームは西宮北口駅で唯一2階にあります。
西宮北口と今津間は、昼間で10分に1本、線路は単線(1本)、車両数は3両、運転手1名のワンマン体制で運行しています。
お気づきになられましたか?阪急電車の今津線は西宮北口駅で分断されているのです!
こちらは今津線(西宮北口~宝塚間)ホームの行き止まり。
こちらは今津線(西宮北口~今津間)ホームの行き止まり。
今津線の西宮北口~宝塚間には引き込み線があり、朝夕のラッシュ時には梅田(宝塚)から直接今津線を経由して宝塚(梅田)へ向かう電車を運行しています。この写真では一番左側の線になります。
※この直通電車は西宮北口駅には停車しません。
今津線の西宮北口~今津間にも引き込み線があります。5号線ホームは2階にありますが、引き込み線は地上にあります。
阪急電車の今津線はその昔1本の線路でつながっていた!それがダイヤモンドクロスです!
僕も記憶にあります。阪急電車の西宮北口駅が平面交差していた時代を。当時、神戸に向かう電車の先頭車両にかぶりつきで見ていて、西宮北口駅が平面交差していたのを一度だけ見たのを覚えています。それがこんな感じです。
現在、西宮北口駅の南東にある高松ひなた緑地(西宮ガーデンズの北側)に記念碑が残っています。
そこにダイヤモンドクロスのことと写真があります。
『ダイヤモンドクロスからカリヨンへ~西宮北口駅の変遷~』
阪急西宮北口駅は、「神戸本線(梅田~神戸(上筒井)間」が営業を開始した1920年(大正9年)7月16日に開業しました。そして、1921年(大正10年)9月2日には西宮北口~宝塚間の「西宝線」が開通、神戸本線と西宮北口駅で結ばれました。その後、西宝線は、1926年(大正15年)12月18日に今津まで1.9km延伸され、阪神電気鉄道と連絡する「今津線」となりました。
今津線開業により、すでに開業していた神戸本線と西宮北口駅構内で平面交差することとなり、この平面軌道考査は「ダイヤモンドクロス」と呼ばれ、高速鉄道では全国唯一のものであったこともあり、鉄道ファンのみならず地域の方々に西宮北口駅の面物として長年にわたり愛されました。
しかしながら、人口の大都市集中に伴う輸送需要の拡大に伴い、輸送力増強・混雑緩和・安全対策が大きな課題となりました。そこで、神戸線においては、輸送力増強を図るとともに安全保安上のネックとなっていたダイヤモンドクロスの解消工事に取り組むこととなりました。
この工事はまず、西宮北口駅の橋上駅舎の中央部を新設する工事からスタートし、1984年(昭和59年)3月25日にダイヤモンドクロスの撤去、今津線の分断が完了しました。その後、工事は着実に進み、神戸本線ホームの延伸により、1985年(昭和60年)11月18日に特急車両の10両連結運転が開始され、輸送力増強に貢献することとなりました。
そして、1987年(昭和62年)4月6日に橋上駅舎は竣工し、2階コンコースには立柱式カリヨンも設置され、生まれ変わった西宮北口駅のシンボルとなっています。
なお、西宮北口駅のかつてのシンボルであったダイヤモンドクロスの一部を、皆様が今お立ちのこの看板の足元に埋め込み保存しています。【文章をそのまま転記】
こうやって斜めから見るとダイヤモンド(ひし形)に見えますね!
なお、1932年の西宮北口駅の写真(左)と右側は西暦が見えませんがあります。
この高松ひなた緑地には線路も埋め込まれていました。
そして枕木も。
阪急電車・西宮北口駅のカリヨン
西宮北口駅は橋上駅の為、ほとんどの施設が2階にあります。その中央にカリオンがシンボルとしてあります。
2階の駅構内からどこにいても見ることができます。中央部は駅構内のオアシス的な場所です。
阪急電車の西宮北口駅は関西で人気の住みやすい街
雑誌やネットの調査で毎回トップクラスの人気を誇る阪急電車の西宮北口駅。環境が良いのと駅周辺で何でも揃うのが人気の秘密なのでしょうね。駅の南東側には「西宮ガーデンズ」と呼ばれる複合商業施設があります。
時間があれば「西宮ガーデンズ」の屋上に行ってみましょう!左側に注目!
はい、プロ野球・阪急ブレーブスの本拠地だった阪急西宮スタジアムのホームベースがあります。ちょうどこの真下がホームベースだったのです。
阪急ブレーブスが現在のオリックス・バファローズになってからも球場は残り、2002年の取り壊しまでこの場所に阪急西宮スタジアムはありました。
阪急電車・西宮北口駅の詳細
- 阪急電車:http://www.hankyu.co.jp/
- 阪急電車・西宮北口駅:http://www.hankyu.co.jp/station/nishinomiya_kitaguchi.html
- 阪急電車・西宮北口駅構内図:http://www.hankyu.co.jp/station/pdf/map/nishinomiya_kitaguchi.pdf
※当記事は2019年1月に訪問した時のものです。
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中尾勝
- 旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。