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【LA音楽散歩】ロサンゼルスのレコードストア
間もなく「レコード・ストア・デイ」が4月13日に世界同時開催される。このイベントは2008年からスタートして既に今年で12回目となる。アメリカ市場においては売り上げがこの間10倍以上にも拡大しており年々人気上昇中のイベントのひとつだ。
そんなことも有り、今回はロサンゼルスにあるRSD=レコード・ストア・デイ賛同店舗をいくつかご紹介しよう。
>>>RECORD STORE DAY JAPAN 公式サイトはこちらから
目次
RSDのヒストリー
タワーレコードの閉店をきっかけにRSDはスタートした。メディアは、もうレコードは時代に合わないとネガティブなイメージを思っていたが、実際には逆風を行き、アナログ市場に火がついたとも言えるだろう。特に10~20代の若者にとってアナログ市場はとても新鮮でこの数年ではレコードに続いてカセットテープのセールスも上昇している。DLでは味わえないサウンドと手に取って見るというところが特別だと現代っ子達は口を揃える。
RSDは、毎年4月の第三土曜日に世界同時開催されるレコードの祭典だ。この日のみ発売される限定版のアナログレコードやCD、カセットやグッズなどがリリースされる。その貴重な音源とは、これまで数多くのアーティストが賛同しており、未発表曲やライヴ曲などの作品を主にアナログでレコードリリースしている。
LA最大規模のレコード店"Amoeba Music"
ハリウッドのサンセット通り沿いにある巨大レコードストアーのAmoeba Music(アメーバ・ミュージック)は2階建ての大きなビルとなっている。
このストアーはバークレー、サンフランシスコに続き3店舗目として2001年にオープンした。
1FにはCD、レコード、カセット、中古DVD、アーティストグッズや音楽に関係する本やポスターのセクションとなっており、2FはビデオやDVD&Blue-Rayのコーナーになっている。このお店は中古の種類も満載な為、かなりレアーな商品を見つけれることでも有名だ。(基本同じ棚に新品と中古が混ざってることが多い)
特にレアな中古カセットは最近凄く人気がある。ジャンルもオールジャンルがある為、他のお店で見つからなかったので、わざわざ遠方からAmoeba に来たという人達が多い。
また嬉しいことにこのお店は大型無料駐車場があるのも人気のひとつだ。ストアー内にはステージが有り、ほぼ毎週何らかのインストアーライブが行われている。
2017年に行われたレコードストアーデーでは、前日の夕方から客が店の周りに列を作り、またわざわざアリゾナ州から来たという客もいたくらい人気のお店だ。
今年のレコードストアーでもスペシャルイベントを開催するとのこと。
Amoeba Music
住所:6400 Sunset Blvd, Los Angeles, CA 90028
電話: 323-245-6400
営業時間:月ー土 10:30ー23:00 日11:00ー23:00
https://www.amoeba.com/
ウエストサイドにある"Record Surplus"
創業から26年後の2011年、この場所に移転してきた。
サンタモニカ通り沿いにあるこのお店は看板に"the last record store"と掲げているほど古いレコードの品揃えがしっかりしている。
入り口を入ると直に目にしたのが、左奥にあるレコードプレーヤーの試聴機が数台並べられていることに驚かされた。
まさに自分でレコードを選んで来て、そのまま聞いて良いですよ。というかなり自由なスタイルに感動した。と同時に慣れてない人がレコード針でキズを付けないかという心配も個人的には少々したが(苦笑)
基本的にはレコードがメインだがCDやカセット、DVDも販売している。全て、中古と新品が分けへだてなく同じ棚に並べられている。
また偶然にも日本版のレコードを目にしたのは正直少々驚いた。アメリカでは日本盤はクールだという印象だそうだ。日本から中古レコードを持って行くと高く買い取ってくれるかもしれない。
Record Surplus
住所:12436 Santa Monica Blvd, Los Angeles, CA 90025
電話:310-979-4577
営業時間:11:00-22:00
https://www.recordsurplusla.com/
小規模だがホットな"Pop Obscure Records"
ハリウッドのタイタウンの中にある小さなレコードストアーPop Obscure Recordsは、CDやカセット等を取り扱わないレコードとアートギャラリーだけに特化したお店として当初夫婦でダウンタウンにオープンした。しかし2018年末にダウンタウンの都市開発による賃料値上げのため現在のハリウッドに移転。
規模は小さいながらも、現在もインストアーライブが出来る為のステージが店内にある。
ジャンルはロック、ポップス、ソウル、ジャズ、ブルース、ダブ、レゲエを扱いサウンドトラック、ヒップホップ、ユニークな点は45年代のセクションを持っている。またこれら全てがレコードというところが小規模ながらマニアには人気があり、店には常に7000~8000枚程のレコードがある。
Pop Obscure Records
住所:5215 Hollywood Blvd, Los Angeles, CA 90027
電話: 323-645-7101
営業時間:火ー土 12:00- 20:00 日12:00-17:00 月曜定休日
http://www.popobscurerecords.com/
各店舗ともかなりレアな作品を持っているので、ロサンゼルスに行った時にはぜひ立ち寄ってみることをお勧めする。
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Sayaka Shiomi
- ロサンゼルス在住、音楽ジャーナリスト&コーディネーター。現地ならではの情報を御届けします。