子連れヨーロッパ旅ならスペインのバレンシアへ!!おすすめスポット5選

子連れのヨーロッパ旅行はキツイ、という声を聞くことがあります。フライト時間が長い上、ヨーロッパならではの名所旧跡を見てまわることが難しいからでしょうか。そんな方にオススメしたいのがスペインのバレンシアです。その理由と5つのおすすめスポットをお話ししましょう。

目次

スペインは子どもに寛大な国

実際にここで子育てをした経験から、"スペイン人は子どもに寛大"と胸を張って言えます。ステップのある電車やバスの乗り降り時には、こちらから頼まなくともベビーカーを一緒に持ってくれる人が現れます。バルでは離乳食を温めてくれたり、メニューにない子ども料理を作ってくれるところも。公共の場でぐずろうが泣こうが、イマドキの日本のような冷たい視線を感じることはまずないでしょう。以前、長距離列車に乗ったとき、興奮した1歳くらいの子が大きな声ではしゃいでいました。するとまわりから「何歳?」「電車に乗って嬉しいのね」と声がかかり、ほかの人達もにっこり顔。基本的に、子どもが好きなのだと思います。

夜の食事に子どもを連れて行くことも、公共の場での授乳やおむつ換えも当たり前の国なので、気負わずに旅行ができます。子連れでヨーロッパ旅行をした日本の友人も、スペインが過ごしやすかったと話していました。

ではなぜバレンシアがおすすめなのか。気候が良く、メジャーな観光地のように混んでおらず、起伏のない土地なのでベビーカーでも動きやすい。さほど広くないので、移動も楽ちん。そして、子どもと楽しめるスポットがいくつもあるのです。

バレンシア自慢のマルバロサビーチ

バレンシアには全長3km以上ものビーチがあります。遠浅で穏やかな海なので、子どもにはもってこい。水に入れない季節でも子どもの大好きな砂遊びや貝殻拾いで楽しめます。嬉しいことにビーチにはいくつもの遊具が設置してあるので、公園代わりに遊ぶこともできます。ビーチ沿いにはパエリアが食べられるレストランもあるので、バレンシアのガストロミーをご堪能ください。

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市民の憩いの空間・トゥリア公園

バレンシア市内に流れていたトゥリア川はたびたび氾濫を起こし、1900年代半ばの洪水を機に運河をつくり、そちらに水を流すようになりました。水のなくなった川底を利用したのがトゥリア公園で、動物園に隣接するカベセラ公園から水族館まで全長7Kmを超える長さがあります。敷地内には子ども用の遊具が点在しサッカー場などがあり、ジョギングやサイクリング、芝生でピクニックなどが楽しめるバレンシア市民の憩いの場です。

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軽食が取れるバルやレンタル自転車ショップもあるほか、観光用ミニトレインも走っています。

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東側にはフォトジェニックな芸術科学都市もありますので、ぜひ足をお運びください。

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小人になった気分で遊ぶガリバー公園

トゥリア公園の中にあるガリバー公園には、なんとあのガリバー旅行記のガリバーが横たわっています。小人の国に流れ着きしばられた状態のガリバーで、長さは70m。いたるところに階段やスロープ、滑り台があり、小人になったつもりでガリバーの体の上で遊べるようになっています。子ども心をくすぐりますね! 私も子どもの時に来たかった! 年中無休で入園料は無料です。ちなみにスペイン語ではガリバーはグジベルと発音します(笑)

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大人も子どもも大好きな動物園ビオパルク

2008年に開園したビオパルクは、敷地面積10万平方メートルのアフリカをテーマにした動物園です。緑あふれる園内には檻はなく、のびのびとした動物たちを見ることができます。ミーアキャットなど、場所によっては本当に間近に動物がいるんですよ! 自然界がそうであるように、異なる種が同じスペースにいるのも特徴のひとつです。ショーなどのアクティビティがあるので、あらかじめ時間をチェックしておきましょう。

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広々とした草食動物のスペース脇にあるカフェテリアで食べるランチは、旅のすばらしい思い出になること間違いありませんね。

ヨーロッパ有数の規模を誇る水族館オセアノグラフィコ

トゥリア公園の東端に位置するオセアノグラフィコは、芸術科学都市の一画として2003年にオープンしました。およそ10万平方メートルの敷地を有する世界中の海洋生物を集めた水族館で、計500種、45,000以上の生き物を観察できます。鮫のいる大きな水槽の中を突き抜けるトンネルやイルカショーが人気。敷地内にあるレストランSUBMARINOでは360度を水槽に囲まれた中、涼しげに泳ぐ魚を見ながらお食事ができます。予約をすればレストランだけの利用も可能です。

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子ども目線の旅は大人にとっても新鮮!

市内の移動には、乗り降り自由の2階建て観光バスを使うのも楽しいはず。お天気がいい時は、2階席はオープンエアになります。日本語音声ガイドがあることも嬉しいですね。ここでご紹介したスポットにもこのバスで行くことができます。私も息子が小さい時にせがまれて乗りました。

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滞在にはホテルではなく、キッチンや洗濯機があるアパートホテルという選択もあります。朝は市場で買ったオレンジを子どもと一緒に絞って飲みたいですね。

小さな時の海外旅行は記憶に残らないかもしれませんが、その時はいつもと違う空気の中できっと刺激を感じることでしょう。大人にとっても、子ども目線での旅は新鮮だと思います。思い切ってお子様と一緒にバレンシアにいらっしゃいませんか?

写真提供:www.visitvalencia.com (無断転載・無断使用はご遠慮ください)

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田川敬子(Keiko Tagawa)

1996年スペインにひとめぼれ。以後何度も渡西し、2002年春に夢がかなってスペインで日系企業に就職。その後現地企業を経て、現在はオリーブオイルソムリエ/テイスターやライターとして活動中。

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