タイでも開催される中国のお祭り「中秋節」は家族団欒の日

目次

大切にされてきた伝統

国の旧暦8月15日は「中秋節(ワンサーチーン)」です。この日は「春節」(元旦)と並ぶ中国の伝統的な祝日となっています。

この時期の中国は、雲が少なく霧も薄いことから月見の習慣が生まれました。また、中秋期に見られる満月は"家族の団欒"を象徴するものと考えられました。こうして、中秋節の祝日には、満月を見立てた大きな月餅を切り分けて家族そろって食べる、という風習が現在に伝わっています。

タイ王国においても、この伝統が大切にされてきました。中秋節はタイの祝日にはなっていませんが、特に中華系タイ人が多いバンコクでは中秋節は人気のお祭りです。

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<中華街の最寄駅、フアランポーン駅>

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<いつも賑やかな中華街>

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<外国人観光客が多い>

中秋節といえば月餅!

中華系タイ人の多くは中秋節(ワンサーチン)の日が近付くとプレゼント用の月餅を購入します。中華街の多くの店では様々な種類の月餅(タイでは"カノムプラチャン"と呼びます)を店頭に並べ、賑やかな街は月餅を買い求める客で更に賑やかになります。デパートでも"月餅商戦"が盛んになり、スターバックスなどのカフェでもこの時期に限って月餅が売られます。

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<この時期だけ月餅専門店に変わるお土産屋さん>

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<店頭に並ぶ月餅>

本来は家族団欒の日だけど...

タイにおいても中秋節には家族の団欒が大切にされています。華人の多くは各家庭で団欒の時間を過ごします。したがって、中秋節の当日に中華街で特段に大きなイベント等が行われることはありません。

しかし何と言っても有名な中秋節です。

"何かある"ことを期待して集まる外国人観光客などが多いために、中華街はやはり賑やかになるのです。その様な観光客を見越して月餅の売り残りを捌こうとする店なども多く、また、無理矢理にこの日を盛り上げようとする若者集団なども散見され、いつもの中華街とは少し違った雰囲気を感じることができます。

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<祈る華人>

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<花に紙幣を結び付けて徳を積む人々>

ただ、やはり中秋節は家庭での家族団欒を重視するイベントですので、中秋節の当日ではなく、その前の数日間、言い換えれば中秋節の準備期間における中華街の盛り上がりを観て楽しむものなのかもしれません。

なお、中秋節のすぐ後には、やはり中華系の菜食週間(ギン・ジェー)のお祭りが行われます。

開催データ

  • 国名:タイ
  • 都市名(地域名):バンコク
  • イベント名(日本語):中秋節(ワンサーチーン)
  • イベント名(現地語):chinese moon festival
  • 開催時期(前回開催):中国旧暦8月15日
  • 初回開催年:正確には中国・宋の時代より祭日として一般化したとされる。
  • アクセス:国鉄フアランポーン駅から徒歩10分程度
  • 知名度 :★★★★★
  • おもしろ度:★☆☆☆☆
  • 開催場所(主な会場):中華街、ヤワラート通り、チャルンクルン通り周辺

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もじゃ

2010年よりタイ首都バンコクに在住。進化を続けるバンコクの街並みから執筆を手掛けています。

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