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お宅拝見!インドのマンションはこんな感じ。
こんにちは。田澤ともきです。
ご縁あって、お宅拝見の機会を頂きましたのでインド在住ならではということで、お宅拝見ブログです。住宅事情は、デリー(近隣を含むNCR)、ムンバイ、バンガロール、チェンナイ、と日本駐在が在住する都市部から農村部まで本当に様々。40代前半ともなると、子供がいるファミリータイプの家なのですが、都市部になればなるほど集合住宅が多く、なんとデリーの地価は東京並み!です。
目次
まるで、ちょっとした街。マンション敷地内
早速みてみましょう。インドの国土は日本の約10倍。もちろん人口も日本の10倍に近いのですが、新しいマンションは特に広々として、マンションの敷地内にいろいろな施設があるのがウリなのです。
今回のお宅は、プネ(PUNE)という街でムンバイから車で4時間ほどかかる場所です。学園都市で、ITも盛ん。西インドの中でも特に日本語学習者率がインドで最も高いといわれています。お宅は、ミドルアッパーと呼ばれるここ数十年増え続けている中所得者層のお宅です。10年ほどまえに購入したそうで、その時点ですでに2000万円超え。今購入すると3000万円は超えてるかも、という話です。一部の地域を除いて、まだまだ土地の価格は上昇中なのです。
なんでもあるマンションの敷地。
みてください。豪邸ではありません。マンションの中にある中庭です。ここのマンションは6棟あり、中心にこのような無料で使える施設があるのです。プール、建物はヨガやジム、ダンスも習えるそうです。管理費は月20000円ほど。外のジムなどは、子供達の安全のためにも敷地内にあるのがポイントになるのだとか。
お宅拝見!家の中みせてくださーい。
こちらが、玄関。敷地内を通り1階(インドではグランドフロアと呼び、2階がファーストフロアです)からエレベーターで昇ります。
エレベーターの共有部分です。1フロアに4世帯が入っています。モダンな作りですね。
ダイニングルーム。インドは、というか日本以外は、広い部屋を家具でしきったりしてダイニングとリビング、などにして分けて使うことが多いです。また、インドは賃貸の場合家具付きの家が多く出回っています。普段の家賃より5000円ほど割高なのですが、面倒くさくないとか、駐在さんは持ち変えるのが大変なので、いろいろ最初からついているのが便利だから、という理由らしいです。
ちなみに、インドの家具は意外と安いです。ダイニングテーブルとか、なんでもハンドメイドの国なので、雑誌の切り抜きをもっていって家具屋さんにオーダーしても、あまり既製品と変わらないぐらいで作れます。ハンディクラフトはインドの真骨頂。
奥さんがこだわったキッチン。この緑とアイボリーのデザインはインドならではですね。日本ではこうはいきません。「汚くてごめんねー」とは家主のメッセージ、いえいえ十分きれいですよ。ちなみにインドのご家庭ではメイドさんは1~2人いて、掃除や料理をしてくれます。メイド文化、日本にも普通のご家庭にあるといいですよね。
子ども部屋です。もう一度言いますが、子供部屋です。子供にダブルベットは贅沢です。と思うのは私だけでしょうか。ママと一緒に寝るので広い方がいいんだそうです。インドの家にいくとベットだけはたしかにどこも大きくて、部屋のほとんどを占める家もあります。そして、ベットの上で過ごす事があります。テレビを見たりたまに、そこに新聞紙を敷いてご飯を食べたりします。(そこの家は手で食べる家でした)
こちらもベッドルーム。クローゼットがビルトインタイプです。アルミラといってステンレスのロッカーのようなものを置いている家も多いです。ここもダブルベットですね。ちなみに、夫婦は必ず寝室は一緒です。だいたいの既婚者に聞いたところ100%でした。稀に別々の家庭もあるのかもですが、素晴らしいインド。離婚率も低いわけです。
ここはゲストルームだそうです。3BHK(3つのベッドルームとホール、キッチン)という一般的な間取りです。いわゆる3LDKですね。ちなみに、下世話にもお値段聞いてしまいました。。。いくらでしょう?「1.5カロールぐらいです」日本円で約2300万円です。地方都市とは言えこの間取りで2000万のマンションを安いと思うか、高いと思うかはあなた次第。
家はステイタス。大学、結婚、家を買うが成功の証。
インドでは、新築の家を購入したり、マンションを買うと結婚式のように招待状を出してお披露目パーティを行います。親戚家族を呼んでいわゆる竣工式を行います。それからお披露目。中庭で、昼食をふるまうなどちょっとした儀式です。お祝いはインテリアなどを贈り物にもっていきます。
家を買う、のはやはりステイタス。結婚したら「次は家だね」と言われます。子供の次ぐらいに大事なプロセスのようです。インドの物価は1.2倍ほどゆるやかに上がっています。現在地価はそこまで上昇していませんが、中堅都市部はどんどん新しいマンションが売れています。そのため同じ家賃を払うなら買った方がいい、という傾向が強いです。高度成長時代の日本みたいですね。ですが、そこはインド、2世帯、3世帯住宅は当たり前。親戚で一つのビルを買う、というのも珍しくありません。
インドの家は古い家も新しい家も、とにかくベッドが広い!せまいのがお嫌いのようです。そういえばインド人が日本のホテルにとまって必ずリクエストをするのが「ダブルベッド」なんだそうです。
インドの経済について、専門家の方がよく話されていますが、私はよく高度成長時代(1960-70年代)の日本を想像します。「3丁目の夕日」にあるような事が今のリアルのインドで起こっているように感じます。
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田澤ともき
- アーユルヴェーダがきっかけでインド在住。ハイテクから古代伝統まで、100人100色楽しめますよ。インドならではの出来事や、インド生活についてお届けします。