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ベトナムの高原リゾート、サパ。標高3143mのファンシーパン山を天空散歩♪
ベトナムの首都、ハノイから約300km。ベトナム北部ラオカイ省に位置するサパは、標高1,600mの山間部に位置する高原リゾートして人気です。そんなサパで今話題なのがベトナム最高峰、標高3,143mのファンシーパン山への登山。富士山に匹敵するほどの高さですが2016年にロープウェイが、2018年にはサパの町とロープウェイ乗り場を結ぶ登山鉄道が運行を開始し、旅行者でも気軽に登れるようになりました。
目次
- ファンシーパン山をロープウェイで楽ちん登山。絶景の棚田を楽しもう!
- ケーブルカーと階段、どっちで登るのが正解?
- ファンシーパン山の頂上へ到着!
- トレッキング天国、サパでトレッキング三昧
- 少数民族の村を訪れるトレッキングもたくさん!
- おしゃれなレストランやカフェもたくさん!
- 高原リゾートサパでラグジュアリーステイ
- 飛行機に乗った瞬間からベトナム旅行がスタート!
ファンシーパン山をロープウェイで楽ちん登山。絶景の棚田を楽しもう!
かつては登頂に何日もかかっていたといわれるファンシーパン山ですが、2016年の開通当時は世界一の長さだった6,293mのロープウェイが完成し、わずか15分で登れるようになりました。ちなみに現在の世界最長記録は、ベトナムのフーコック島にあるロープウェイで7,899.9mです。
ムオンホア登山鉄道のサパ駅は、下の写真中央に見える黄色い建物。町の中心地にある広場の直ぐそばにあります。
ファンシーパン山のロープウェイの入り口がこちら。サパ駅からロープウェイ乗り場までは登山鉄道で約5分、車なら約10分で到着します。
ロープウェイは360度ガラス貼り。広い車内にはしっかりとした椅子もあって、なかなか快適です。おすすめの座席は、目の前に景色が広がる進行方向か後ろ側。頑張ってGETしましょう。
ベトナム・サパの絶景といえば棚田というイメージですが、車内からはまるで絵葉書のような美しい景色を見ることができます。
棚田を抜けると、険しい山をぐんぐんと上昇。なんだか凄そうな滝もありました。
ケーブルカーと階段、どっちで登るのが正解?
15分ほどでケーブルカーへの乗り換えポイントに到着します。ここから600段の階段を登って頂上を目指すこともできます。この日は天候が崩れ、まるで雲の中にいるような状態でした。
私はというと、行きはケーブルカー、帰りは徒歩でロープウェイ乗り場まで戻りました。
階段を使った人だけ見ることができるのが、大きな仏像です。
この日は真っ白であまり良く見えませんでしたが、それでも幻想的な雰囲気でした。体力に自信のある人は、階段も選択肢として考えて良いと思います。
ファンシーパン山の頂上へ到着!
ファンシーパン山の頂上は、かなりの人だかり。残念なことに、天候の悪化で視界が悪かったのですが、いろいろな場所に撮影スポットが設けてあり、記念撮影を楽しむことができます。標高が高く気温が下がるので、防寒具と雨具を忘れずに持参しておきましょう。
ちょっとした売店やレストランなどもあって、施設も充実しています。
帰りは、ロープウェイに乗ったところで天候も回復。棚田の絶景を再度見ることができました。次回は是非ファンシーパン山からの景色も見てみたいです!
ファンシーパン山ロープウェイ
https://fansipanlegend.sunworld.vn/en/
ロープウェイ料金:往復70万ドン(約3,500円)、ケーブルカーとセット85万ドン(約4,250円)、そのほか各種割引料金あり
トレッキング天国、サパでトレッキング三昧
3,000m級の登山は無理だけど、トレッキングは大好き! そんな人におすすめなのが、町の中心地から徒歩10分ほどの場所にある「ハムロンの丘」です。
山道の脇には食べ物屋さんがあったり、干支に扮したキャラクターたちが出迎えてくれたりと、アジアならではのほのぼのとした光景。
山の中腹には広場や花畑などもあり、とてもきれいに整備されていました。ベトナム人の観光客も多く訪れていましたよ。
頂上付近になってくると、なにやらゴツゴツとした岩肌が見えてきます。
この岩肌を縫うように登っていくと、頂上の展望台へ到着です。
展望台からは、サパの絶景が広がっていました! 高原リゾートと呼ばれるだけある、とても可愛いらしい町並み。山の緑と湖、建物のコントラストが絵になります。
「ハムロンの丘」は往復で1時間半くらいあれば楽しめる場所なので、ぜひ気軽に訪れてみてください。
そして帰りに忘れずに買っておきたいのが、バターローストされた殻付きアーモンドです!
1Kgで800円ほど(友人と一緒のまとめ買いで少し割引してもらいました)と激安価格。この後ほかの場所でも見かけたのですが、ここで買ったアーモンドが一番大粒でリーズナブルでした。帰国後のベトナム土産として渡したら、友人たちにも大好評。おすすめです!
ハムロンの丘:入場料7万ドン(約350円)
少数民族の村を訪れるトレッキングもたくさん!
サパには、赤ザオ族、黒モン族、花モン族、ザイ族など、カラフルな民族衣装に身を包んだ少数民族が今も暮らしています。そんな少数民族が暮らす村を訪れるのも、サパの楽しみのひとつです。
サパの中心地から徒歩10分ほどの割と近い場所にあるのが、黒モン族が住むカットカット村。美しい棚田の景色はもちろん、雑貨を買ったり、カフェでのんびりすることもできます。
それぞれの村によって住んでいる民族も村の景色も変わるので、いくつか巡ってみるのもおすすめ。ホテルや旅行会社のツアーを利用するのも便利だと思います。
カットカット村入村料:7万ドン(約350円)
おしゃれなレストランやカフェもたくさん!
サパの町並みはとても洗練された印象でした。雑貨店や美味しそうなレストラン、雰囲気のいいカフェがたくさんあるので、散策するのも楽しいと思います。今回訪れたお店を少しご紹介します。
Pi's BOUTIQUE SAPA
キレイなブルーの建物が映える「Pi's BOUTIQUE SAPA」は、お店の中もフォトジェニック。民族衣装をアレンジした制服を着たスタッフも可愛かったです。料理は、地元でとれた野菜や豚肉、水牛を使ったベトナム料理。生春巻きは、見た目もキャッチーでした。春巻きの皮がちょっと黄色っぽいのは、このあたりでとれるトウモロコシの粉を使っているからとのことで、細かいところにもこだわりを感じました。奥にはテラスがあり、景色も素晴らしかったです。
http://www.boutiquesapahotel.com/en/restaurant/
The Hill Station
夜は、地元の伝統料理を現代的なアプローチで提供しているレストラン「The Hill Station」へ。どれも味付けが最高に美味しく、ひとつひとつの器もとても凝っていました。個人的には、「かぼちゃの炒め料理」が美味しくってハマりました。クラフトビールなどもあるので、ぜひお試しを。
サパの町は夜になると路上に食べ物や雑貨を売る人たちが集まってきて、まるで市場のような雰囲気になります。雑貨はピンキリありますが、ショップで買うよりもぐっと安いので、いろいろ探してみるのも楽しいですよ。
タイミングが合えば毎週日曜にバックハーで開かれるバックハー市場もおすすめ。雑貨から水牛まで、ありとあらゆるものが売られていて圧巻! 活気あふれる市場の雰囲気が楽しめます。特に、雑貨好き女子にはたまらないと思います。
高原リゾートサパでラグジュアリーステイ
サパでの宿泊先に選んだのは、スイス・アルプスの山小屋をコンセプトにしたという「ヴィクトリア サパ リゾート & スパ」。プールやスパなどの施設も充実していて、リゾート感を満喫できます。
このホテルが特別な理由のひとつが、ハノイとサパを結ぶ豪華寝台列車「ヴィクトリア エクスプレス トレイン」を運営していることです。
寝台列車はさまざまなグレードがあるのですが、「ヴィクトリア エクスプレス トレイン」は、「ヴィクトリア サパ リゾート & スパ」の宿泊者のみが乗車可能で、一般車両との往来ができないのも安心です。走行中はふかふかのベッドで、ぐっすりと眠ることができます。朝は、クロワッサンとドリンクのサービス付き。
ハノイからサパへの往復はどちらも車中泊したのですが、夜に現地を出発して朝に目的地に着くというスケジュールなので、効率良く回ることができました。
Victoria Sapa Resort & Spa
https://www.victoriahotels.asia/en/
Victoria Express Train
https://www.victoriahotels.asia/en/hotels-resorts/sapa/victoria-express-train.html
飛行機に乗った瞬間からベトナム旅行がスタート!
東京からハノイまでのフライトは、ベトナム航空を利用しました。アオザイの華やかな制服を見るだけでも旅行気分が上がります!
今回の旅では、ハノイとサパの2ヶ所を訪れたのですが、エネルギッシュなベトナムの首都ハノイと、少数民族の人たちの暮らしが残るサパとでは、まったく違う時間が流れているように感じました。絶景の棚田が広がる高原リゾート、サパの旅。次回のベトナム旅行の候補にぜひ!
取材協力 ベトナム航空
https://www.vietnamairlines.com/jp/ja/home
※本記事は2019年3月に公開しましたが、2021年10月に一部修正しています。
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美濃羽佐智子
- 出版社勤務を経てフリーランスとなり、2011年から3年間をタイのバンコクで暮らす。エディター・ライターユニットTom☆Yamのメンバー。共著に『タイ行ったらこれ食べよう!』(誠文堂新光社)ほか。