泊まれる本屋!? オシャレな非日常空間「BOOK AND BED TOKYO」新宿店

BOOK AND BED TOKYO 新宿店

"泊まれる本屋"というわくわく感満載なコンセプトのホステル、「BOOK AND BED TOKYO(ブックアンドベッドトウキョウ)」。ユニークなコンセプトがネットやSNSで話題を呼び、国内外の観光客から人気を集めています。東京都内では、2015年に池袋本店、2017年には浅草店、2018年5月に新宿店がオープンし、他エリアでは京都と福岡に出店があります。2018年秋には大阪・心斎橋に新店がオープン予定!

「本屋に泊まる」というのは、ほとんどの方にとって初めての体験ではないでしょうか。今回訪れたのはBOOK AND BED TOKYO新宿店。施設の雰囲気やアメニティなど、気になる点を詳しくご紹介します!

BOOK AND BED TOKYO 新宿

「本を読みながら寝落ちする」という、誰しもが経験したことのある至福の瞬間。BOOK AND BED TOKYO は「本屋でもあり、ホテルでもある」という、今までになかったおもしろい施設です。

目次

1. 新宿・歌舞伎町に現わる!都会のオアシス、BOOK AND BED TOKYO

JR新宿駅東口より徒歩6分、西武新宿駅南口より徒歩1分、地下鉄新宿三丁目駅から徒歩10分という、どこからでも行きやすい最高の立地。イベントがよく行われている新宿コマ劇前広場の近くにあります。近くには飲食店やカラオケなどはもちろんのこと、コンビニやドラッグストアもあり、宿泊施設としてもとても便利。

私がチェックインしたのは夕方6時。夜の歌舞伎町が盛り上がり始める時間帯です。賑わいを見せはじめた街中を歩いていくと、"泊まれる本屋"が見えてきました。「どんなところだろう?」と少し緊張しながらエレベーターで8階まで上がってみると、賑やかな歌舞伎町の中にあるとは思えないほど、静かで落ち着いた雰囲気。建物の外からは想像がつかない、別空間が広がっています。

スタイリッシュなフロントでは、女性のスタッフが笑顔でフレンドリーに出迎えてくれました。「お姉さん、今日はどんな目的でご利用ですか?」と第一声。チェックインの際に記入するシートには、利用目的を選択する欄があり、「Book lover(本好き)」、「Sightseeing(観光)」、「Business(仕事)」から選びます。読書好きな私は「Book lover」と、この日は取材だったので「Business」に〇を付けました。

都内にある他の店舗と異なり、新宿店ではカフェが併設されていることが特徴です。チェックインカウンターの奥にはエスプレッソマシーンが置かれ、コーヒー豆を挽く香ばしいかおりに包まれながら、施設の案内をしていただきます。

チェックインカウンター

エレベーターから降りてすぐ横の棚に飾られていた詩、「愛のかけら」。何気ない言葉たちですが、こうして飾られてあると、つい見入ってしまいます。レイアウトも"泊まれる本屋"らしく、おしゃれです。

詩 愛のかけら

2. BOOK AND BED TOKYOの使い方は自由!がっつりお泊まりも、ふらっと寄り道も

一般的なホステルのように宿泊施設として利用することはもちろん、宿泊しない人もふらっと立ち寄り、くつろぐことができます。「デイタイム」の使用料は13時~18時で1時間540円。もちろん本は読み放題です。

新宿でディナーを予定しているのでしょうか、カップルや若い女の子たちが昼から夕方の1~2時間、読書やおしゃべりなど思い思いの時間を楽しんでいました。

照明は、落ち着く雰囲気をかもし出すオレンジ色の柔らかな光。軽やかな音楽もかかっていますが、図書館のような静けさがあり、自分だけのゆったりとした時間を過ごすことができます。PCを開いて黙々と作業をしているビジネスマンも。

BOOK AND BED TOKYO 新宿

宿泊の利用は事前予約が必須なので注意が必要です。私は現在千葉県に住んでいるので、「関東圏割」を使い、割引してもらいました。これは関東圏*にお住まいの方のみ、通常料金から割引があるお得なプランです。チェックインの際に、現住所が確認できる身分証明書の提示が必要なので、免許証などを持参してください。

※関東圏:東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県・茨城県・栃木県・群馬県

通常のチェックインは16時~23時まで。13時以後であれば、1時間ごとに540円で早めのチェックインが可能です。23時を過ぎる場合は、事前連絡が必要なので気をつけてください。スタッフが常駐しているので、出入りは24時間自由。時間を気にせず夜の新宿を楽しむことができます。

翌日のチェックアウトは11時までとなっていますが、「もう少し本が読みたい」という方のために、13時まで延長が可能になっています。(1時間延長ごとに540円)

チェックイン前とチェックアウト後は16時まで、無料で荷物を預かってもらうことができます。重い荷物を持って外出する必要がなく、観光客には嬉しいサービスです。

3. BOOK AND BED TOKYOのおすすめドリンク!「真っ黒なラテ」を読書のお供に

併設のカフェの営業時間は11時~20時まで。カフェのみの利用、テイクアウトの利用も可能です。黒をテーマとしたドリンクメニューから、バラエティ豊かなフードメニューまでラインナップは広く取り揃えています。一風変わったメニューを見て、SNSにアップしている若者もいました。

私は「BLACK LATTE(600円)」をいただきました。その名の通り、真っ黒な色をしたラテ。インパクト抜群のビジュアルです(笑)。黒い色は竹墨だそうで、美白効果が期待できるのだそう。ほんのり竹墨の香りがして、スッキリとした味わいを堪能しました。

ブラックラテ

カフェでは東京の地ビールなど、アルコールも充実。クラフトビールを飲み、おつまみを食べながらファッション誌を眺める。そんな優雅な時間を過ごしている大人もいました。お酒好き&本好きには至福のひとときを過ごせそうですね。

地ビール

館内には豆を挽く音が心地よく響いてきます。厳選したこだわりの豆を使ったカフェメニュー。読書の合間に味わってみるのもおすすめです。

4. BOOK AND BED TOKYOは本棚のなかのベッドで寝れます! 至福の寝落ち体験を

一人用の宿泊スペースは、秘密基地や隠れ家のようなイメージです。押し入れで一人大好きな読書をするという、子供の頃に戻ったような感覚が味わえます。ぎっしり本がつまった本棚と宿泊スペースが一体になっている光景は、まさに非日常空間。本に囲まれて眠りにつくことができ、本好きにはたまりません!

上段のベッド
<今回泊まる上段のベッドにははしごを登って入り込みます。遊び心が満載!>

二重になっている黒いカーテンを開けると一冊の本が。これはスタッフお勧めの本だそうで、私の個室には『大人の雑学』という本がありました。自分で選ぶ本は偏ってしまいがちなので、こういう偶然の出会いを演出してくれるというのは粋な計らいです。

そうそう、皆さん知っていましたか?鮭は白身魚なんですよ(笑)!

本 雑学力 

個室には大きめのセキュリティボックスが備え付けられており、セキュリティ面も安心・安全です。4桁の数字を入力して利用。財布や携帯だけではなく、A4サイズのファイルやノートパソコン、一眼レフも入れることができました。貴重品管理にヒヤヒヤすることなく、安心して自分の時間を楽しめます。

電源コンセントは2口用意されているので、複数のデバイスを充電する場合も心配いりません。個室のほかにも、ロビースペースソファの下など、あらゆる場所にコンセントが用意されているので便利です。Wi-Fi環境も完備されており、無料で利用可能なのでノマドワーカーにもぴったりな場所ですね。

壁にはハンガーが準備されていて、服をかけておくこともできました。

個室に取り付けられているライトの明かりは、自由に調節が可能。本が読めるくらい明るくしたり、寝るときには真っ暗にしたりすることができます。

ベッド

24時に館内は消灯となり、24時以降のドライヤー使用は禁止となっています。宿泊者のことを考え、ドライヤーは朝7時まで撤去されるのだそう。「他の宿泊客が騒がしくて眠れなかったらどうしよう」などという心配をせず、落ち着いてぐっすりと眠れます。

5. BOOK AND BED TOKYOは手ぶら&素泊まりでも安心!

宿泊の用意がなくても、思い立ったらぶらりと訪れて大丈夫。バスタオルの貸出(162円)、パジャマの貸出(540円)、歯ブラシセット(108円)などの物販があり、シャンプー、リンス、ボディーソープにいたっては無料で利用できます。最初から宿泊予定の方も、荷物が減るのでとてもありがたいですね!

今回はパジャマをレンタルしてみたのですが、迷彩柄でとてもかわいかったです。他にもふかふかのスリッパが無料で利用できるなど、快適な空間で思う存分リラックスできます。

レンタルパジャマ

チェックインの際、「寝るときに周りの音が気になるかもしれないので」と、スタッフから無料で耳栓のサービスがありました。細やかな気配りが嬉しいですね。

館内では決済が現金不可で、交通系ICカード(SUICAやPASMOなど)かクレジットカードのみの利用となりますのでご注意を。交通系ICカードなどは十分チャージしておきましょう。

6. BOOK AND BED TOKYOは設備も充実

男女別のシャワールーム、洗面所、トイレがあり、宿泊者は24時間使用可能。ドライヤーも無料で借りることができます。水回りは、清潔感がありとてもきれいです。

「デイタイム」利用の場合はシャワーが使えませんのでご注意を。

洗面所

食べ物と飲み物は持ち込み可能。ロビースペースに共同で利用できるオーブントースターと電子レンジがあり、食器類も貸してもらえます。お店の前にはコンビニエンスストアがあるので、朝ごはんを買ってきて食事をする人も見られました。パンを焼いたりごはんを温めたりと、朝食の時間も楽しむことができますね。個室は飲食禁止ですので、食事はロビースペースでとるようにします。

オーブントースターと電子レンジ

7. BOOK AND BED TOKYOのロビースペースはおしゃれすぎる非日常の空間

窓際には居心地の良い、赤いソファが並んでいます。寝そべって本を読むもよし、パソコンで仕事をするもよし。ここに座るととてもリラックスできます。ビルの8階という高い場所にあるので、窓からの眺めも最高です。夜になると、新宿の夜景が楽しめました。

新宿の夜景

ロビースペースは、周りを本棚に囲まれています。真ん中にはシルバーの大きなソファ。ソファに座って天井を見上げると、無数のマンガ原稿がぶら下がっているというおしゃれなオブジェが。この一風変わったデザインを、写真に収める人もいました。好きなマンガを探すのも楽しいかもしれません。

マンガ原稿 オブジェ

手前には、ひな壇のようになっているスペースがあります。絵本や国内外の写真集など、素敵な表紙の本が並べられており、『POPEYE(ポパイ)』や『BRUTUS(ブルータス)』など、おしゃれな雑誌のバックナンバーがずらり。眺めるだけでも幸せな光景です!

雑誌のバックナンバー

向かい側には、『POPEYE』がぎっしり飾られている壁があります。夜になり、この棚がある天井を見てみるとミラーボールが幻想的な雰囲気を醸し出していました。

雑誌のバックナンバー

ミラーボール

8. BOOK AND BED TOKYOはとにかく飽きない!写真集から文庫本までなんでも揃う

蔵書はなんと、およそ2,400冊!新宿店は都内最大規模の店舗だそうです。

まるで図書館のようにずらりと本が並んだ本棚には、幅広いジャンルかが取り揃えられています。おしゃれなファッション誌から東京のカルチャーを集めた雑誌。マニアックな専門書。昭和に流行った女優の写真集。分厚い仕掛け絵本。夜も眠れなくなるような面白い雑学を集めた本。新書、文庫本、小説、マンガ、洋書。

一晩宿泊しただけではとても読み切れません!

図書館のように本を借りることや、本屋のように本を購入することはできませんが、普段は目にすることのないような本との出会いが待っています。

旅がテーマの本棚
<本棚は、テーマごとに本が並べられています。この本棚は「旅」がテーマ>

マニアックな本コーナー
<超マニアックな本がレイアウトされたコーナー>

昭和の空気を感じる写真集
<昭和の空気を感じさせる写真集が飾られていました>

仕掛け絵本
<分厚い仕掛け絵本は子供も大人も楽しめます>

雑学本シリーズ
<「面白くて眠れなくなる」雑学本シリーズ>

洋書コーナー
<洋書も多く置かれていました>

言語に関わらず楽しめる写真集や絵本、英語版のマンガなど、海外からの観光客でも読書を楽しめる工夫がみられました。

ジョジョの奇妙な冒険 英語版
<『ジョジョの奇妙な冒険』英語版>

手塚治虫著 ブッダ 英語版
<手塚治虫著『ブッダ』英語版>

9. BOOK AND BED TOKYOはおしゃれで写真撮影にも向いています

カフェで購入したおしゃれなドリンクを片手にのんびりくつろぎながら本を読む人、ビールを飲みながらおしゃべりをする外国人カップル。ソファで気持ちよくなって仮眠している人など、自分の世界を楽しむ人が集まっています。

楽しみ方はいろいろ

駅近のアクセス抜群な立地なので、観光客にはとても嬉しい場所。この日も夜になると、観光客の予約で部屋がいっぱいに。海外からのお客様も多いようです。英語が流暢なスタッフがいるので、日本語が分からなくても安心して利用することができます。

デイタイムは若者が多く、Instagramにアップするために写真撮影をしている女の子たちや、SNS映えする館内の様子を一眼レフで撮影するカップルも。内装がおしゃれで、若者にも大人気のスポットです。

10. HAVE A BOOK DAY!本に囲まれる夢の空間に足を運んでみては?

新宿・歌舞伎町という、大都会のとても賑やかな街にいながら、非日常的な空間を体感しリラックスすることができるBOOK AND BED TOKYO SHINJYUKU。

近年、ゲストハウスやカプセルホテルなど、観光客向けのリーズナブルな宿泊施設が増えていますが、本に囲まれ、本と一緒に眠ることができるところは他にはないでしょう。

「BOOK AND BED TOKYO」は、旅の通過地点となる宿泊に、非日常な楽しみや彩りを加えてくれます。一般的なホステルと異なり、寝ること自体より、寝るまでを楽しめる空間です。

東京旅行での宿泊はもちろん、関東在住の方も日頃の疲れを癒しに、本に囲まれる落ち着きの空間を訪れてみてはいかがでしょうか?

オブジェ「HAVE A BOOK DAY」
<エントランスに飾られたオブジェ、「HAVE A BOOK DAY」!>

11. BOOK AND BED TOKYO SHINJUKUの基本情報

BOOK AND BED TOKYO SHINJUKUの基本情報は以下の通りです。

BOOK AND BED TOKYO SHINJUKU

■住所:東京都新宿区歌舞伎町1-27-5 歌舞伎町APMビル8F

■営業時間:
【宿泊】 当日の宿泊の空室状況は、Twitterで確認できます。
チェックイン16:0023:00/チェックアウト~翌11:00
アーリーチェックイン13:00 540円/1時間
レイトチェックアウト~13:00 540円/1時間

【デイタイム】デイタイムの現在の空き状況は、Twitterで確認できます。
13:0018:00

【カフェ】
11:0020:00

料金:

【宿泊】
SINGLE5,300円~/1
COMFORT SINGLE5,800円~/1
DOUBLE10,000円~/1
SUPERIOR ROOM12,000円~/1
※DOUBLESUPERIOR ROOMのみ2名利用可能
土日祝前日などは変動あり
支払いは現金不可、クレジットカードのみ

【デイタイム】
・平日:540円/1時間
・週末、祝日:640円/1時間
・フリータイム(最大4時間利用可能):1,620
・ベッド利用(平日のみ):840円/1時間
ベッドプランの受付は14:30まで
シャワーは利用不可
支払いは現金不可、クレジットカード、交通系ICカード(SUICAPASMOなど)のみ

【カフェ】
支払いは現金不可、クレジットカード、交通系ICカード(SUICAPASMOなど)のみ

定休日:年中無休
電車のアクセス:JR新宿駅東口より徒歩6分、西武新宿駅南口より徒歩1分、地下鉄新宿三丁目駅から徒歩10
■HPhttp://www.bookandbedtokyo.com/

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    宮武由佳

    香川生まれ、大阪が第二のふるさと。旅をして、面白い人と出会ったり、美味しいものを食べたり、そこにしかない素敵なものに触れたりできるのが大好き。私の大好きなもの大切にしたいものを、たくさんの人に伝えていきます!

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