家出した嫁も戻ってくる?!秋の味覚『チョノ』が美味しい季節

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韓国の秋の名物『チョノ』

『チョノ』とは魚のコノシロのこと。日本では寿司で「コハダ」と呼ばれる、あの魚のことです。

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秋になると水槽のあるお店では、『チョノ』が泳ぎ始めます。それを見ると、いよいよ『チョノ』の季節到来だ~!と思うものです。

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『チョノ』は漢字で「錢魚」。どれだけ銭を払っても食べたい魚という意味だとか(諸説あります)。

昔から、家出した嫁が『チョノ』を焼く匂いを嗅げば戻ってくるという話が有名ですが、最近では、自殺しようとした人が『チョノ』を焼く匂いを嗅いで思いとどまったなんて話も?!

また韓国では、挨拶代わりに「ご飯食べましたか?」と言いますが、この時期には「もう今年のチョノは味わいましたか?」などとも言うようで、これだけでも『チョノ』がいかに韓国人に愛されているかがわかります。

チョノは刺し身か焼き魚で

さて、『チョノ』は刺し身や焼き魚として食べます。

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刺し身は、なんと骨ごとぶつ切り!日本ではあり得ない形ですね~。歯が弱い方は食べづらいかもしれませんが、噛めば噛むほど味わいが出てくるのが、これまた『チョノ』の旨味なのです。

日本人的には、やはり刺し身はわさび醤油で食べたいところですが、韓国はサムジャンと言って、エゴマの葉やサンチュに『チョノ』と味噌やニンニク、唐辛子などを入れて巻いて食べるのが一般的ですので、郷に入れば郷に従えということで、ぜひ韓国式もお試しください。

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そして嫁が戻ってくるという焼き魚!この香ばしさは、はるか遠くまで届くと言われ、韓国人の食欲を刺激してきたのでしょう。そして韓国人は『焼きチョノ』を頭からガブリと食べてしまうので、これまた骨も残りません(笑)

刺し身も焼き魚も骨まで食べてしまうのでカルシウムを摂取できるし、何より、この時期の『チョノ』は栄養価も高く、韓国のネットで調べたところ『チョノ』の内臓を除去せずに丸ごと焼くと内蔵に含まれる胆汁酸が、多価不飽和脂肪酸を乳化させて、脂肪分解酵素を活性化してくれるのだとか。

健康オタクの韓国人に人気なのは、うなずけますね。

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『チョノ』は、だいたい店頭で泳いでいますので、元気に泳いでいるのを確認してからお店に入りましょう。価格は時期によって異なりますが、1万ウォンくらいで4~5匹が相場だと思われます。

日本では、お酢でシメた「コハダ」くらいしか食べる機会がないので、ぜひこの時期、生の『チョノ』を味わってみてください!

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初めて韓国の地を踏んだン十年前の懐かしさが忘れられず、とうとう永住権まで取得。主人は韓国人、子供なし。奮闘と葛藤の飽きない毎日を過ごしています。

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