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どのタイプがお好みですか?種類豊富なトルコのオススメ粉もの料理
目次
小麦粉の輸出量で世界記録
トルコの主食はパンですが、その美味しさは訪れた方なら皆さん納得します。2017年トルコは小麦粉の輸出量で世界記録を出したほど、小麦粉はトルコにとっては切っても切れない存在です。
自国の小麦粉消費には当然全て賄えるだけの生産量があり、さらに輸出にも力を入れていますが、その基盤はもちろんトルコ人の無類の小麦粉好きにあります。毎日のパンの消費量の多さは言わずもがな、毎月消費する小麦粉の量もかなりのものです。
イスタンブールで人気は母の味
そこで今回は、旅行の際にオススメする粉もの料理をご紹介したいと思います。粉もの料理は、基本的には家庭料理が多いです。昔は、以下でご紹介する料理は家でしか食べれませんでしたが、田舎の味を懐かしむ人が増えたせいか、ここ10年で家庭料理を売りにしたお店が増えました。こうして目の前で作ってくれる家庭料理店が人気です。手軽に食べれるものが多いので、お昼に利用する人や、市場の中の軽食売り場などで人気です。
ギョズレメ
こちらはギョズレメと言い薄い生地の中に、ジャガイモ、チーズ、ほうれん草、ひき肉などを挟んで焼き上げたもの。結構大きいので、食べ応えがあります。数人でシェアしても良いでしょう。
マントゥ
こちらは、マントゥというトルコ版水餃子。このマントゥは20年ほど前は家庭のみで食べれるものでしたが、今ではパッケージされたものがスーパーなどでも売られるようになり、主婦の味方となりました。
実際作るとなると1日がかりの作業で大変です。しかし、大量生産されたものよりもこうした手間暇をかけて作られたものの方が美味。茹でたものにヨーグルトソースをかけていただきます。癖になるお味で、ぜひ、食べていただきたい粉もの料理のひとつ。
カトメル
こちらは、カトメル。生地を伸ばしたものを渦状に丸めて伸ばしたものを焼いた塩気のあるパンです。地域によっては甘いものもあったり、中にケシの実が入ってたり、バラエティがあります。チャイとよく合います。
チーボレイ
チーボレイという、揚げパン。中には白チーズが入ったものや、ひき肉が入ったもの、何も入ってないものなどがありますが、手軽な軽食として人気です。個人的には、ひき肉の入ったものがおいしいのでオススメです。
ポアチャ
ポアチャ。これは、トルコでは定番の菓子パン。中身がないもの、白チーズが入ったもの、オリーブペーストが入ったものなどありますが、さくっとしていて、チャイとよく合うパンで、トルコ人の朝食の定番です。日本人の方にも合う味だと思います。
エルマルパスタ
右上の細長いものは、エルマルパスタと言い、煮詰めたリンゴを巻いたサクサクのお菓子。こちらもおいしくオススメです。
朝ごはんは町中にあるペストリー屋で
パン屋とは別に、町中に必ずあるのが、こうしたボレキ(ペストリー)屋です。パイのような生地を使った菓子パンを多く、取り扱うお店です。
朝から、多くの客が来るので、お昼頃には無くなっているところも多く、人気のお店は毎日何回転もするそうです。
タラシュボレイ
タラシュボレイという、サクサクのパイ生地の中に、白チーズやひき肉などが入ったもの。結構こってりしていますが、これもチャイとよく合う一品でクセになります。
スボレイ
具は、白チーズで塩気のあるペストリーなのですが、これをわざわざ食べに来る、もしくは買いに来るトルコ人は多いです。なぜかというと、家で作るのは大変な料理で、できれば主婦も作りたくありません。生地を薄く伸ばして一度茹でてから敷き詰めて焼き上げています。そのため、食感が外はパリッと中はもちもちと水餃子のような食感。脂っこくなく、おいしいです。
クルトボレイ
ペストリーのB級グルメといっても良い、クルトボレイ。具はなく、塩気のあるサクサクの生地だけです。そして、その上に粉砂糖がかかっています。好みでかけない人もいますが、かけて食べるのがオススメ!パイの塩気に甘さが相まって、これがとてもおいしいです。
いかがでしょうか?トルコにいらしたら、ぜひこれらの粉もの料理を食べてみてくださいね!どれもトルコのチャイととても合う料理です。
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河合亜希子
- 1998年よりトルコ・イスタンブール在住。トルコ雑貨のお店Anatolian Art店主。コラムやコーディネートも担当。