公開日:
最終更新日:
【徹底レポ】グリーンランドの観光情報はこれで丸わかり!オーロラや氷河クルーズなど世界最大の島の大自然を楽しみました!
世界最大の島である「グリーンランド」。国土217万平方キロメートルの8割が氷河に覆われています。最古24万年にも及ぶ氷床の厚さはなんと3,000m。この氷の大地の沿岸部に4,000年以上も前から住み着き、厳しくも豊かな大自然の恵みを狩猟によって享受してきたグリーンランドの住人、イヌイット民族。この民族がグリーンランドの歴史と伝統を守り抜いてきました。
今回は、知られざる国グリーンランドに行ってきました!
目次
- 旅行に便利なグリーンランドの基本情報
- ついに出発!世界遺産の氷河が目の前に!いざ「イルリサット」へ!
- 交通手段が犬ぞりの町、イルリサット
- 世界遺産のアイスフィヨルドを目の前に!センメンミウハイキング
- グリーンランドのこんなところに日本人が?!イヌイットカフェにてローカルランチ♪
- 【実際の動画有!】巨大な氷山が目の前に!氷山遊覧クルーズ
- 夜は神秘的なオーロラ観測!
旅行に便利なグリーンランドの基本情報
まずは、グリーンランドの基本情報をご紹介します。
- 国名:グリーンランド(デンマーク王国領)
- 首都:ヌーク
- 言語:グリーンランド語(公用語),デンマーク語
- 面積:217万平方キロメートル(氷河、氷床で覆われている面積は国土の8割に及ぶ)
- 南北2,500km、東西1,000kmの広大な国土を持ち、日本の6倍
- 総面積の90%が北極圏に属している
- 人口:55,877人(2018年)(※)(人口の約20%がグリーランドの国外で出生)
- 住民の90%が西側のグリーンランドに住む
- 住民はイヌイットとデンマーク系の欧州人と混血がほとんど
- 時差:冬季は日本時間からマイナス12時間。夏季はマイナス11時間。夏季の日本時間の正午はグリーンランドの当日午前1時
(※)記事公開当初、グリーンランドの人口を「約5619万人」と記載しておりましたが、正しくは55,877人(2018年)でございました。誤った情報を掲載しており、大変申し訳ございません。お詫びして訂正させていただきます(2019年8月19日 たびこふれ編集部)
通貨・両替・チップ
- 通貨:デンマーククローネ
- 両替:日本の出発空港または現地で日本円から両替することができます(※クレジットカードも広く普及しています。VISAカード、MASTERカードが便利です。)
- チップ:チップの習慣はありません
出入国手続き
- 査証(ビザ):観光の場合、6ヶ月間90日以内の滞在なら不要
- パスポート:入国時の残存有効期限が、滞在期間+3ヶ月以上必要。乗継国によって6ヶ月以上必要
- 出入国カード:不要(乗継先により必要になる場合あり)
電圧とプラグ
- 電圧:220V
- プラグ:丸型のピンが2本出ているC型
治安
グリーランドは非常に安全な国。海上も空路も、グリーランドの安全基準は世界でも最も厳しいといわれています。
観光客や外国人への凶悪な犯罪はまずありませんが、貴重品の管理は必要です。
服装
グリーンランドへの旅行には、季節を問わず、温度調節ができるように重ね着がおすすめ。
外側には風や水を通さない素材の服を、内側にはウールやフリースの素材の服を着るといいです。
夏季でも朝晩は摂氏10℃以下に下がることもあるので、帽子やマフラー、手袋などの防寒具が必携品。特にクルーズの際は、必要です。
夏冬問わず、太陽光が強いことに加え、氷山、氷床からの照り返しが強いので、サングラスも忘れずに。
参考サイト:
ついに出発!世界遺産の氷河が目の前に!いざ「イルリサット」へ!
小学生の頃から地球儀や世界地図を見ては「一体どんな場所だろう」と思いをはせていた世界最大の島「グリーンランド」へ、いざ出発!!
今回はアイスランドのレイキャビック市内にあるレイキャビック空港からエアーアイスランドの小型機で所要時間約3時間30分。機内に乗れる人数は32名ほど。今回はアイスランドのホテルに大きなスーツケースを置いて、3泊分の荷物を持ってグリーンランドへ出発。
イルリサット空港に到着!色合いがとても可愛い♪空港内は「こんなに小さな空港初めて!」と思うほど、こじんまりとしていて迷う心配はございません。
荷物を受け取り、空港からはホテルのリムジンバスでホテルへ。
交通手段が犬ぞりの町、イルリサット
人口4,500人のこの町には4,000頭を超えるそり犬がいるそうです。グリーンランドには町や集落内にある短い小道を除いては「道路」がありません。町や村、集落間を結ぶ交通手段は、航空機や船舶のなかった過去ではカヤック、または犬ぞりでした。犬ぞりは、現在でもイルリサットあたりの重要な交通、輸送手段として活躍しています。
グリーンランドの犬はオオカミと交配された野生に近い動物で、愛玩的な要素はありませんが、町で生活している犬たちの可愛らしい姿を観ることができます。
また、この町の港には漁船が群れを成していて、漁業は観光と並びこの町の重要な産業であることが理解できます。
街の中心地にあるホテル「ホテルヴィードファルク」に宿泊!今回は3泊お世話になりました。
ホテルの部屋は階数や部屋によってそれぞれタイプが異なりますが、4階には共有のバルコニーがあり、そこからは雄大な氷河を目の前に見ることができます。
到着した日はイルリサットの町を散策。
イルリサットの町は街歩きに最適なサイズです。イルリサット市内にある「クヌート・ラスムッセン(北極圏に達した冒険家)博物館」に入りました。中は二階建て。イヌイットやグリーンランド、氷河の歴史を学ぶことができます。
町には船がたくさん!
そしてなんといっても、ふと周りを見渡すと島のように大きな氷山がいくつも海に浮かんでいる景色を見ることができるので、グリーンランドに来たことを実感できます。
また、色とりどりの家がとてもかわいい!今は住む家の色を自由に色を選べますが、昔は職業によって、漁師さんは青、狩人は緑、など家の色が決められていたそうです。
町にはお土産も販売している観光案内所があります。他にも可愛らしいお土産屋さんや服屋さん、カフェやレストランもあります。
そして、驚いたのが朝早くから営業しているスーパーマーケットも町の中心地に複数あります!
ホテルからも気軽に行けるので、街の中心地の宿泊は正解でした♪グリーンランド特有のもの、というよりはデンマークなどから空輸されたものが多く販売されていました。
グリーンランド滞在2日目はアクティビティのメインの日。ホテルの朝食はビュッフェ形式。北の大地でも意外と種類が豊富でした。
世界遺産のアイスフィヨルドを目の前に!センメンミウハイキング
お天気に恵まれたこの日は、午前中、センメンミウハイキングへ。グリーンランド最古の集落跡センメンミウから世界遺産アイスフィヨルド湾に向かう軽いハイキングです。
ホテルからリムジンバスで約5分。ハイキングコースの出発地点へ到着。冬に犬ぞりで大活躍するそり犬の子犬たちが日向ぼっこをしています。
この出発地点を起点に青や黄色、赤のコースがあり、分かりやすくコースの案内があります。
今回は青コース、所要時間は片道約45分の往復ルートです。標高差がない平坦なコース。中にはベビーカーをひきながらハイキングを楽しんでいる人もいました!少し歩くとユネスコの看板があり、世界遺産のエリアに入ります。
9月初旬、ハイキング道中の植物は紅葉が始まり、色鮮やかな赤や黄色に染まっていてとても綺麗でした。
木版の道を進むと、絶景ポイントへ!
静かにしていると氷山が動いている音や溶けている音が聞こえてきます。
さらに進むと、階段で上りの道へ。岩の道を少し進むとそこは目の前辺り一面に氷河が広がる、まさに絶景。
もちろん今までに見たことがない広大な規模の氷河。自然の偉大さに言葉を失います。
世界遺産の氷河を目の前に少し休憩をしてそこから来た道を戻ります。
グリーンランドのこんなところに日本人が?!イヌイットカフェにてローカルランチ♪
ハイキングを終えた後の昼食は、町の中心地にある「イヌイットカフェ」にて。こちらは、イヌイットの郷土料理も楽しめる、ランチにもディナーにもおすすめのカフェでした。
メニューはミンククジラの刺身、スープ。ミンククジラの刺身は醤油とワサビで召し上がります。日本の味にほっとします。
味も保証付きのこのカフェで一番驚いたのが、スタッフに日本人の方がいたことです!
こちらの女性、ヨウコさん。夏~秋の間にグリーンランドに滞在しているとのこと。おすすめの観光地やスーパーマーケットの情報などとても親切に教えてくださいました♪
ぜひ、滞在される際は、ヨウコさんを訪れてみてはいかがでしょうか。
【実際の動画有!】巨大な氷山が目の前に!氷山遊覧クルーズ
腹ごしらえを済ませた午後は、この旅のハイライトの氷山遊覧クルーズへ!港まで車で約10分。約20人乗りの船に乗船していざ出発。
数分後にはあたり一面、無数に浮かぶ氷山が目の前に!この氷山が防波堤の役割を果たし静かな海を作り出しています。なので、ほとんど波に揺れることなく、遊覧を楽しむことができました。
▼実際の動画もご覧ください!
表面に現れている氷山はほんの一部。数千年前から同じ位置にあるものや平均して一万年の空気が蘇り、静寂に包まれた風景を存分に味わえました。
途中、ガイドさんが氷山片をすくってくれ、それを削ってグラスに入れて飲み物を注いでくれました!
すると、氷に閉じ込められた空気がかすかな音を立ててはじけます!太陽の光に照らされた氷山片はまるでクリスタル。数千年前からの氷山片で乾杯できるなんて夢のようです!
約3時間の旅路を終えるともう夕方。ホテルに戻ると、朝食のときに見た景色とはまるで別の景色が広がります。氷河は常に流されているため、朝・昼・晩そして毎日全く違った景色を楽しむことができます。
ぼーっと景色を眺めているだけで幸せなひとときです。3日目はゆっくり町を散策したり、お土産を選んだり...簡単には行けないグリーンランドの滞在を楽しみました。
夜は神秘的なオーロラ観測!
今回は運よく、滞在中にオーロラを観ることができました。建物が少ないグリーンランドでは、空が広く見えるため、雲がなく晴れている日の夜、秋頃から運が良ければオーロラを観ることができます。風が冷たく気温も低いので、防寒具は必須。
1日目は12時過ぎ、2日目12時半頃、3日目は1時頃に観測。特にすごかった2日目は一面肉眼でも揺れているのがわかる程のオーロラが真上の空一面に。ホテルから出てすぐの場所で見ることができました。
帰国日。復路はグリーンランド航空にてアイスランドへ。同じく小型機ですが、機内のサービスがとても充実していました。
知られざる秘境、グリーンランド。同じ島国ですが、日本のような痒い所に手が届く便利な滞在とはいえない厳しい自然がそのまま残る地です。しかし、それ以上に他の場所では味わえない自然の雄大さや人の温かさに触れることができました。
次は犬ぞりを体験するために冬に訪れたいです!!!
Related postこの記事に関連する記事
Rankingグリーンランド記事ランキング
-
A.T
- 旅行会社に勤めています。絶景、観光、イベントとヨーロッパを中心に旬なおすすめ情報をお届けします♪