おもしろい習慣?インドの独特なお祭り3選!

こんにちは。田澤ともきです。

皆さんは昔からの日本の行事を年にいくつ参加してますか?お正月、ひな祭り、端午の節句、また季節やエリアで日本にはなんと30万以上のお祭りがあるそうです。インドの三大祭りは、ホーリー、ダシェラー、ディワリの3つなのですが、それ以外にも非常に独特なお祭りがあるのでご紹介します。

目次

1.ラクシャバンダン(兄弟のお祭り)

ラクシャーバンダンで知られているこのお祭りは、古代に血縁関係、もしくはそれ以外でも、女性の兄弟が男性の兄弟にラーキーと呼ばれる鮮やかな色の紐を手首に結ぶことで、兄弟が、姉妹を守ってくれている事に感謝するお祭りです。時代とともに、その意味は少しずつ変化していますが、ヒンズー教の人々にとってはかかせないもので、兄弟以外にも、従妹や幼馴染などの関係にも見られます。

ラーキー=保護者の絆

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日本でもそうですが、兄弟、家族は必ずしも一緒に住んでいるとは限りません。結婚したり、仕事につくと都心にでたり、家族は新しい形を迎えます。でも日本と違うのは、血縁、又は子供の頃からの従妹や兄弟関係をも大切にする点です。そのため、この日は遠方から実家に集まり、兄は妹達にラーキーを結んでもらい、そのお返しとして兄弟は姉妹達に贈り物を送る習慣となっています。ヒンズー教の歴史では、ラーキーを送る相手は血縁関係でない場合もできるそうで、昔から交流のある親しい関係の間で行われています。

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血のつながった妹からラーキーを受け取っている旦那さん。大きくなっても、こうして家族と会える日が1年に一度あるなんて、日本でも見習いたいですね。

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親戚のおばさん(この方は旦那さんのお父さんの従妹にあたります。このようにだいぶ年が離れた、もしくは血縁関係がないの方に結ぶこともよくあります。)女性は守ってくれる男性の健康と平和を願うのだそうです。これは、インドに住んでみてからわかりましたが、インドには現代でも女性は家を守る、家庭を支える、男性は外敵から女性達を守る、といういい意味での古風なしきたりが残っているように思えます。

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女性達につけてもらうラーキー。女性同士ではつけませんが、可愛いので観光客の方はこの時期お店でいろんなラーキーを買う事ができます。

2.教師の日

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教師の日、実は世界中では結構有名な日で、いろいろな国によって偉人の誕生日などを祝っています。インドは第2代大統領サルヴパッリーラダクリシュナの誕生日です。生徒たちが、学校や、習い事の先生達に感謝の意を表してお手紙を渡したり、上のようなメッセージカードを送ったりして先生方に感謝する日です。学校では一つの行事として、美しく着飾った先生方にお礼をいうなどの式典があります。日本にはないお祝いです。

3.カルバチョート (夫婦の日)

毎年10月の満月の日に行われるお祭り(儀式)です。ヒンズー教では満月の日(なので毎年日が違う)の前日、夜明け前に食べ物を口にしてからその日一日は水ものまず、断食をしてご主人の健康や幸せを祈る日です。女性陣は我慢の一日かと思いきや、旦那さんにサリーを買ってもらい、楽しい歌やダンスをして、空腹をまぎらわし、月がでたと同時にザルのようなもので月をみて、断食が終了するという、少しストイックなイベントです。

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満月をザル越しに見る女性達。この日は、メディアも月が何時にでるのかカウントダウンしてくれるそうで、その日の夜、旦那さんが奥さんの食事の一口目を食べさせるという夫婦愛の日です。ヒンズー教では16歳以上の既婚者が対象だそうで、断食する奥さん達はこの日は女性が集まって日中は空腹を紛らわせるといいますから、さぞかし賑やかなのでしょう。

ヒンズー教のお祭りはおもしろい!

インドのお祭りは、そのほとんどがヒンズー暦という月齢をもとにした暦にそって、きめられています。これは住んでみて初めてわかりましたが、インドは、猛暑やモンスーン、気温が下がる日など、は必ずこういった節目のお祝いの前後に来ます。なるほど、自然と共存し兄弟や配偶者、もちろん両親など強い家族の絆を大事にするためのお祭りがたくさんあります。

インド人はよく何かあると、「(他人にも)私達は家族です」というのですが、こういった行事を子供の頃から経験しているインド人にとっては当たり前の事なのかもしれません。

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田澤ともき

アーユルヴェーダがきっかけでインド在住。ハイテクから古代伝統まで、100人100色楽しめますよ。インドならではの出来事や、インド生活についてお届けします。

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