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伝説の王の墓!?シミ島の絶景ポイント、ポンディコカストロへ
目次
シミ島の観光スポットのひとつ、ポンディコカストロ
この夏のシミ島バカンス中は、かれこれ10年ぶりにポンディコカストロまで朝の散歩に行ってきました(サマーハウスから遠くはないけど、なかなか行かないものです...)。シミ島の観光と言うと、近くのロドス島から日帰りで来る場合などはパノルミティスの修道院を見てあとは港周辺をぶらぶら......で終わってしまう人も多いようですが、カリ・ストラータという石段の通りを上って美しい邸宅を見たり、迷路のようなホリオ(村)を散策してみるのもいいものです。そして、港を囲むように可愛い家々が建ち並ぶ風景を楽しむなら、ポンディコカストロまで足を伸ばしてみるのがおすすめ。観光スポットと言えど人があまり来ないようなので、素敵な景色を独り占めできるかも?
港から斜面に沿ってネオクラシカル様式の家々が建ち並ぶ集落を見上げると、丘のてっぺんに石造りの古い風車が並んでいるのが見えます。遠くからは見えませんが、その先にある史跡がポンディコカストロ。ネズミ城という意味に訳されることもありますが、古代ギリシャ語で海をあらわすポントスに由来するという説もあり、海を見下ろすそのロケーションからは、そちらの意味の方が合っているように思えます。
ちなみにポンディコカストロと呼ばれるものはペロポネソス半島にもあり、そちらは城塞なのですが、シミ島のポンディコカストロは円形に積まれた石の中に土がこんもりと盛られたもの。新石器時代に造られた墳墓であると考えられていますが、詳しい調査はされていないようで正確な時代や用途は不明です。
ポンディコカストロへの行き方
美しい邸宅を眺めながら歩きたいなら、港の集落イァロスのイタリアンレストランの横辺りからカリ・ストラータを通っていきましょう。ずっと石段を登っていき、ぱっと開けた場所へ出たら、ホリオ方面へ道が折れますので、その辺りから向かって左手に歩いて行くと風車の方へ行けます。
体力に自信のない方は、近くまでバスかタクシーで行くという手も。イァロスから乗って、海沿いのアスファルト道を走って行くと、すぐに風車のところまで着くので、そこで下ります。
道路脇にポンディコカストロの標識が立っているので、そこから風車に沿って歩いていきます。
到着。扉は閉まっていることもあるかもしれませんが、勝手に開けて入って大丈夫です。
ギリシャ神話・ニレウス王のお墓という説
ギリシャ神話におけるシミ島は、トロイア戦争に参加したニレウスの故郷です。ニレウス王はシミ島の王ハロポス(カロポス)
トロイア戦争でテレポス王の子エウリピュロスに討たれたニレウス
港も村も見渡せる絶景スポット
シミ島の絶景スポットは他にもあるのですが、朝や夕方など、過ごしやすい時間にこの丘の上に立つのはとても気持ちがいいです。しばし、景色を楽しんでから帰りました。
真ん中上に見えるのはカストロ(城)の跡。そのほとんどは対戦中に破壊され、現在は教会が建っています。
「オイルのような」と表現される穏やかな海。真ん中に見えるニモス島は、シミ島北に位置する無人島で、教会が建っているのが見えます。ニモス島へは、タクシーボートや島のビーチ巡りの一日クルーズで行って泳ぐことができます。
謎の洞窟?
ポンディコカストロの横に洞窟(?)もありました。調べても情報が出てこなかったのですが、こんなのすごく気になりますよね~。今後の課題とします。
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アナグノストゥ直子
- アテネ在住。主婦業の傍ら、ライター、リサーチャー、コーディネーターとしても活動する。ブログ「ギリシャのごはん」にてギリシャ料理レシピやおいしい話題を発信中。