フィジーの海を思いっきり楽しみたい! 世界的な海洋学者が手掛けた憧れリゾートへ

2018年7月3日、9年ぶりに日本からの直行便が就航したフィジー。東京・成田からフィジーのナンディまで週3便、約8時間40分で結ばれ、アクセスが格段と便利になりました。フィジーは333もの島々からなる島国。島ごとにさまざまな魅力にあふれていますが、直行便の就航によって、島巡りへもぐっと身近に!

今回は、そんなフィジーの離島のひとつ、バヌアレブにあるリゾート「ジャン・ミッシェル・クストー・リゾート・フィジー(Jean-Michel Cousteau Resort Fiji)」をご紹介します。

目次

世界の海を知るクストーが選んだフィジーの海

フィジーの魅力のひとつにあげられるのが、美しい海!この海の魅力に魅せられるのは、旅人だけではありません。世界的に有名な海洋探検家、また潜水用の呼吸装置スクーバの発明者の一人としても知られる故ジャック・イヴ・クストーの息子で、自身も海洋学者として活躍するジャン・ミッシェル・クストーもその一人。彼が手掛けたリゾートがあるのは、世界でもフィジーのバヌアレブだけ。世界の海を知るクストーが愛したバヌアレブの海とはいったいどんな海なのでしょうか? そんな期待を胸に「ジャン・ミッシェル・クストー・リゾート・フィジー」へと向かいました。

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<自然に溶け込むように立てられたブレ>

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<ブレの中は、広々。庭にはハンモックもあります!>

海に面した広大な敷地に位置するリゾートは、自然の美しさに囲まれた特別な雰囲気。25棟あるというブレ(フィジースタイルの一戸建てコテージ)が並び、それぞれのブレでプライベートな時間が確保されています。アルコールやスパ、特別なアクティビティ以外はすべて部屋代に組み込まれているので、リゾートでは煩わしさを忘れてのんびりと楽しめます。

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<海に伸びる桟橋も雰囲気たっぷり>

海洋生物学者と一緒に楽しむフィジーの海

クストーが手掛けたリゾートというだけあって、サスティナブル(※)の考え方や、海の魅力、フィジーの文化を体験できる工夫がたくさん組み込まれています。スタッフの質も高く、専門知識を備えた海洋生物学者もリゾートに勤務し、海の魅力や自然の大切さを伝えてくれます。

サスティナブルとは、地球環境を保全しつつ持続が可能な産業や開発などのこと。

せっかくの機会なので、海洋生物学者と一緒に無人島への朝食ピクニックを楽しむことに。朝7時、海洋生物学者のオファさんと一緒にボートに乗り込んで、リゾートの近くにある無人島「ナビアビア島」へと向かいます。

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<無人島では、カヤックやシュノーケルなどが楽しめる。>

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<たっぷりのフルーツやフレッシュジュースを持ち込んで。外で食べると、さらに美味しい!>

ホテルに面した海でも充分美しいのですが、自分たちだけしかいない無人島というのは、格別の開放感。シュノーケルを楽しんだり朝食を食べたり、のんびりとした時間を満喫しました。

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<海は透明感抜群!>

「ベビーシャークがいるよ!」と教えてくれたのですが、本当に足元のすぐそこを泳いでいて、手で捕まえられそうな距離です。

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<小さな背びれが可愛い!>

オファさんは、自分が小学生の時にクストーがフィジーに来たのを覚えているそう。今はリゾートの海洋生物学者として働いています。

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<笑顔が素敵なオファさん。>

クストーは現在80歳。海洋保護のための財団を設立し、海や海の生き物に対する啓蒙活動を行っています。現在はヨーロッパで暮らしていますが、リゾートに来ることもあるそう。リゾートは、海の美しさと自然保護の大切さをゲストに伝える場としての役割も担っています。

フィジーの文化を体験できるアクティビティ

リゾートではフィジーの文化体験も大切にされています。部屋には毎日の日程表が届けられるのですが、それには朝から晩まで、ぎっしりとアクティビティの紹介が入っています。もちろん、自分の部屋でのんびりと楽しむこともできますが、こうした体験に気軽に参加できるのも魅力です。

私が泊まった5月29日のスケジュールがコチラ

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散歩やヨガなど、盛りだくさん。子ども向けのクラスも充実しています。スケジュールは毎日ブレに届けられ、その日によってどんなものに参加するか決めることができます。

この日は、Nukubalavuのビレッジトリップに参加してみました。

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<ホテルの貸切バスに乗って出発です。>

村では村人が出迎えてくれ、歓迎のための「カバの儀式」からスタート。カバとは、南太平洋に生えるコショウ科の木で、木の根を乾燥させて粉にし、水で濡らして絞り出した汁を飲みます。カバはとても神聖なもので、マーケットでも高価な値段で取引されています。

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<カバの儀式。飲み方にも作法があり、ホテルスタッフが教えてくれます。>

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<ココナッツの早割りを披露。>

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<終わった後は、美味しく食べましょう。>

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<伝統的な衣装に身を包んだダンス。子どもたちも可愛い。>

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<お土産を買うこともできる。>

村では、村人たちが作った雑貨を買うこともできます。お金はホテルの部屋に付けての後日精算も可能。島の中ではショッピングをする場所がほぼないので、手作りグッズを買いたい人にはおすすめ。村の人たちはとても優しく、リゾートと村が長年かけて良い関係を築いてきたのが伺えます。

リゾート全体がハーブ園!?

リゾートに戻り、ハーブにとても詳しいというマリオさんの案内で自社菜園を見せていただきました。自社菜園ではさまざまなハーブや野菜を育てていて、それらは施設内の料理に使われています。

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<ハーブや野菜など、さまざまな植物を育てています。>

そして驚いたことに、ブレの横に植えられている植物たちにも、それぞれ特有の効能があることを教えてもらいました。ちょっと試してみたい人は、スタッフに声をかけてみてはいかがでしょうか?きっと、いろいろと教えてくれるはずです。

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<ハーブ博士のマリオさん。>

フィジーの伝統料理「ロボ料理」を堪能

夜には、フィジーの伝統的なロボ料理を頂きました。

ロボ料理とは「地中に掘った穴の中に焼けた石を並べバナナの葉っぱを敷き詰め、さまざまな食材を蒸し焼きにする料理」のこと。

普段の食卓に並ぶ料理とは異なり、特別な時に用意される料理です。リゾートのディナーも、この日は伝統的なフィジーの料理を楽しむという試み。伝統的な衣装に身を包んだスタッフによるカバの儀式やショーが披露されました。

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<チキンや魚などを穴の中で数時間蒸し焼きに。>

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<ロボ料理も、リゾートらしく美しい盛り付けで。天然のコンロでじっくりと調理された鶏肉は柔らかくて美味しい。>

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<その他のコースメニューも充実で、おなかいっぱい。>

フィジーで特別な体験を楽しみたいファミリーにおすすめ

リゾート内には、小さな子どもを連れたファミリーの姿を多く見かけました。というのも、子どもたち専用の施設やアクティビティが充実し、小さな子どもには専属のナニーを付けてくれるので、夫婦の時間もたっぷりと持てるからです。

レストランは子供連れと子どもなしのエリアに分かれているので、安心して食事を取ることができるなど、配慮も整っています。リゾートでの滞在は、子どもたちにとっても海や自然の大切さを知ることができる貴重な体験になるはずです。

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<子どもたちの遊び場には、こんなウッドハウスも。>

フィジーの離島では、ホテル選びがとても重要です。街なかの中心地といっても、ローカルマーケットや小さなショップがあるだけなので、ホテル滞在がどれだけ楽しめるのかが、島を楽しむ楽しさに直結しています。「ジャン・ミッシェル・クストー・リゾート・フィジー」は、フィジーの魅力を体験するのにとっておきの場所だといえます。

バヌアレブ島へのアクセス

成田からフィジーのナンディ空港まで約8時間40分。ナンディからバヌアレブ島のサブサブ空港まで約1時間10分。国内線はとても小さな飛行機ゆえ、早めの予約がおすすめ。タクシーはないので、ホテルに送迎を依頼しましょう。

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次回は、同じくバヌアレブ島にあるワイルドなリゾート「サバシ・アイランド・ブティック・リゾート・フィジー」をご紹介します!

取材協力:フィジー政府観光局
Jean-Michel Cousteau Resort Fiji 公式サイト:https://www.fijiresort.com/
フィジー政府観光局 公式サイト:https://www.fiji.travel/jp

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美濃羽佐智子

出版社勤務を経てフリーランスとなり、2011年から3年間をタイのバンコクで暮らす。エディター・ライターユニットTom☆Yamのメンバー。共著に『タイ行ったらこれ食べよう!』(誠文堂新光社)ほか。

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