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1日中いても飽きない!サンパウロで注目の「IMS文化センター」に行ってみた!
目次
- モレイラ・サレス・インスティチュートの膨大なコレクションに触れることができる文化センター、IMS
- サンパウロで最も注目を浴びている文化施設の一つ、サンパウロIMS
- ギャラリーへの入場とショーは無料!
- モレイラ・サレス・インスティチュート文化センター 基本情報
モレイラ・サレス・インスティチュートの膨大なコレクションに触れることができる文化センター、IMS
モレイラ・サレス・インスティチュート文化センター(IMS - Instituto Moreira Salles)はサンパウロのパウリスタ大通りにある文化センターです。モレイラ・サレス・インスティチュートは銀行家、政治家、そして慈善家であったウォルター・モレイラ・サレスが1992年に設立した民間非営利団体で、文化活動の発展と促進をモットーとしています。写真、音楽、絵画、版画、そして文献に至るIMSの膨大なコレクションはリオデジャネイロにある所蔵庫に納められ、インスティチュートが運営するリオデジャネイロ、サンパウロ、そしてミナスジェライスの3か所の文化センターで一般公開されています。また、コレクションの一部はインスティチュートのウェブサイト(http://www.ims.com.br)で閲覧・試聴することができます。
サンパウロで最も注目を浴びている文化施設の一つ、サンパウロIMS
サンパウロのIMS文化センターはもともと市内の別の地区にありましたが、2017年8月にサンパウロの目抜き通りであるパウリスタ大通りに移築されました。設計を担当したのは国内外で高い評価を得ているアンドラーデ・モレッティン設計事務所(http://www.andrademorettin.com.br)。敷地面積を大幅に増やした新たな施設は9階建で、ギャラリースペース、シアター、図書室、レストラン、カフェ、ブックショップ、創作スタジオ、クラスルームを併設しています。
ガラス張りで独特な形をしたコンテンポラリーな建物はパウリスタ大通りの建物の中でもひときわ目を引きます。道路からIMS文化センターを見あげると、建物の中央にぽっかりと空いた隙間から多くの人が外を眺めています。地上階から5階にあるエントランスホールに至る長いエスカレーターを上ります。地上階の奥にはおしゃれなレストラン。
エスカレーターで上る途中、図書室やクラスルームをガラス越しに見ることができます。クラスルームではワークショップが行われます。センターでは写真、映像、絵画、ダンスなどのワークショップ、音楽やダンスのショー、映画上映、各分野の著名人を招いた討論会、その他文化イベントが行われます。
外から見た時に、たくさんの人が顔を出していた「隙間」は、5階のエントランスホールに設けられた窓でした。ここからパウリスタ大通りを一望できます。
受付カウンターの奥にはブックショップとカフェ。ブックショップには布製トートバッグ、マグカップやメモパッドなど、IMSオリジナルアイテムも販売されています。
ギャラリーへの入場とショーは無料!
壁にプログラムが掲示されています。映画プログラムは日替わりで、日に2〜5本の作品が上映されます。ギャラリーでの展覧会はなんと無料。音楽などのショーも、当日に配布される整理券があれば無料で見ることができるのです。映画も8レアル(約250円)という値段で鑑賞できます。
6階、7階、8階はギャラリースペースになっており、階段でアクセスします。
この日、ギャラリー2ではマリ共和国の写真家、セイドゥ・ケイタ(Seydou Keita)の写真展が行われていました。伝統衣装をまとったマリの人々のポートレートは、1948年から1962年の間に首都バマコ撮影されたということです。ギャラリー1ではサンパウロ出身の写真家、マウロ・ヘスチフ(Mauro Restiffe)の写真展。近年に撮影されたサンパウロ市内の写真から街の移り変わりを窺うことができました。
IMS文化センターは1日いても飽きないスポットです。鑑賞に疲れたらカフェで休憩もできますよ。おすすめです!
モレイラ・サレス・インスティチュート文化センター(IMS - Instituto Moreira Salles)
住所:Avenida Paulista, 2424 São Paulo, SP - Brazil
電話:+55 11 2842-9120
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織田典子
- パリで6年半過ごした後、結婚を機に2011年からサンパウロで暮らしています。二女の母。夫と共に立ち上げたEbisu Filmesの映像製作プロジェクトに関わりながら、10年以上続けているヨガを広める活動をしています。