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水上市場もある!メコンの穴場カイベーで半日観光
ベトナムの南部ホーチミンは、全国で最も都市化が進んでいる都市です。首都のハノイよりも発展している商業都市というのだから、少し驚きですね。そんなホーチミンには毎年35万人以上の日本人が訪れますが、そのほとんどがツアーで向かうのが「メコンデルタ地方」です。「メコンツアー」、「メコン川のジャングルクルーズ」といった半日から1日ツアーはいずれも一番人気かつ王道。旅行者が東南アジアの大自然を体感できる場所として人気です。
今回は、ツアーで行けるメコンの町「カイベー」の見どころを紹介。メインとなる水上市場見学はツアーのハイライトです。
目次
カイベーまではツアー参加が基本
個人旅行やバックパッカーの人気のメコンデルタ地方ですが、カイベーは比較的ホーチミンから近いため、市内発のツアーも多く出ています。日系の旅行会社も扱っているので、一度相談してみるといいでしょう。カイベーまではホーチミンから車で約3時間弱。ツアーに参加すれば、車内でガイドがベトナムについて教えてくれるので、時間が過ぎるのはあっという間。また、旅行会社によっては、道中陶磁器工房などに立ち寄るコースもあります。
日帰りで楽しめるのどかな町
カイベーはメコンデルタ地方の入り口に近い場所で、ホーチミンから日帰りで楽しめる小さな町です。見どころとなる水上市場以外は努めてのどかで、自然の中で人々は素朴に暮らしています。もちろんホーチミンで見かけるような大型のショッピングセンターやコンビニ、高層タワー、オフィスビルなどは一切なく、人々は市場で買い物し、商店を営んでいるのがここでの普通。
カイベーはメコン川の支流に沿って町が広がっていて、人々が集まるのも河口周辺となります。ツアーで町の散策ができるかは旅行会社によって異なりますが、もし可能であれば、是非周辺散策を楽しんでみてください。ホーチミンの町とは大分雰囲気が違った、ほのぼのとした様子をのぞくことができるはずです。
水上市場で異国情緒を堪能!
一昔前まで、カイベー行きのツアーの多くはフレンチコロニアルの邸宅を見学する内容でした。川をボートで走りながら、川沿いに建てられた豪邸を見学するというもの。かつてカイベーは南ベトナムの富裕層の間では別荘地として人気があったためです。
しかし、現在は忘れられたように閑散としていて、寂しささえあります。そこで、近年は水上市場が見学できるとあって、邸宅の見学を回ることはなくなりましたが、再びカイベーツアーが再燃。
水上家屋もたくさん並ぶ
こちらも東南アジアの奥地に行けば、よく見かける光景ですね。ハノイやホーチミンといった都心で見ることはありませんが、田舎に行くと、まだまだ土地を買うお金がない人たちが水上に家を建てて生活している様子を見ることができます。いままでは住所不定で学校に行くことも就職することもできなかったのですが、最近は自治体が住所を発行したり、土地や格安で販売したりという特別対応をとっているようです。
水上市場は朝の5時くらいからはじまり、昼前に終わります。ツアーに参加すると、大体見学できるのが11時前後となるので、行き交う商船は少なめ。ただし、カイベーツアーが催行される前は、水上市場を見学したければさらに奥地にあるカントーに行かなければならなく、日帰りでは無理で前泊が必要でした。そこから考えると、日帰りで行けるカイベーツアーが催行当初から根強く人気があるのも分かりますね。
商船の多くは問屋船ですが、中には観光客向けに果物やジュースを売ってくれる小舟もあります。ココナッツジュースを買ってみるのもいいでしょう。また、それ以外には船で生活している人の様子もうかがえます。船で生活している人たちは、ここが自分たちの家というわけではないので誤解しないように。商船は大量の果物や野菜を船に載せて、すべて売りさばくまで帰りません。メコンデルタだけではなく、ホーチミンまで売りに行くこともあります。ですので、その期間中は船上で生活するということです。
ライスペーパー工房見学もいかが?
水上市場を見学したあとは、ライスペーパー工房に行ってみるのもいいでしょう。旅行会社でもよくツアーに組み込んでいますし、個人で行く場合も、タクシーのドライバーに聞いたら住所を教えてくれます。カイベーではライスペーパーの生産が非常に盛んで、自前で作っているレストランもあるほど。できたてのライスペーパーはもっちりほくほくで本当においしいです。ヌクトゥンと呼ばれる醤油につけてもいいですし、そのまま食べてもおいしくいただけます。
次のホーチミン旅行はカイベーに行こう
あまりガイドブックにも載っていない穴場的な観光地ですが、東南アジアの魅力が詰まったカイベーは旅行者に非常におすすめです。ホーチミン旅行を計画している方は、1日カイベーのために旅程をあけてみてはいかがでしょうか。きっと後悔しない旅の思い出ができるかと思います。
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古川悠紀
- ホーチミンに移住して自由気ままに生きています。ライター業と取材を生活の糧にしているためベトナム全土を駆け回っています。趣味はバドミントン!