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タンザニアでダラダラに乗ってみよう!
サファリやストーンタウンで有名なタンザニアですが、地元の人たちと触れ合うのも海外旅行の醍醐味です。人々がよく使うバスに乗って、市内をめぐってみてはいかがでしょうか?今回は、タンザニアでのバスの乗り方をご紹介します。
目次
ダラダラとは
ダラダラとは、タンザニアのスワヒリ語で「バス」のことです。タンザニア各地にあるダラダラ。一番発達しているのがインド洋沿いにある、かつての首都ダルエスサラームです(現在はドドマという都市が首都になります)。
<最も栄える都市、ダルエスサラーム>
高層ビルもあります。海沿いに位置しているため港の貿易が盛んで、地元民はもちろん観光客も多く訪れます。そのダルエスサラームの重要な足となっているのが、市内を駆け巡るバス、ダラダラです。
<市内を駆け巡るダラダラ>
ダルエスサラームの中はどこにでも行くことができます。
他にもタンザン鉄道、バジャジ(トゥクトゥク)、ピキピキ(バイクタクシー)といった乗り物がありますが、市民に最もよく使われるのがこのバスなのです。
<3輪タクシーバジャジ>
便利ですが、ダラダラに比べると割高になります。
ダラダラの見分け方
では、ダラダラの乗り方について詳しく見ていきましょう!まずはバス停に行きます。最近はバス停のサインが見られるようになりましたが、必ずあるとは限りません。道路沿いに人が集まって立っている場所を探しましょう。
<バス停のサイン>
基本的にここで乗り降りできます。バス停に着いたら、次はバス選びです。バスをよく見ていただくと、正面に文字が書いてあるのが分かります。これは発着地を表しています。
例えば先ほどのバスの写真を見てみましょう。
正面の文字で発着地を見極めます。「M/MBUSHO」と「GEREZANI」と書いてあります。ということはこのバスは、「マクンブショ」バスターミナルと、「ゲレザニ」バスターミナルを結んで走っています。
発着地の他に、観察しなければいけないことがあります。それは...バスの色です!実はここのバスは走るルートによって、色分けされているのです。
<色とりどりのダラダラ>
ルートによって色分けされています。例えば同じ「マクンブショ」⇔「ゲレザニ」バスでも、青紫色と赤色では走るルートが違うわけです。終点まで行くのであればどれに乗ってもいいのですが、途中下車の場合、きちんと確認して乗らなければいけません。乗る前に周りの人や、乗員に確認しましょう。
ダラダラに乗り込む
それでは、実際に乗車してみましょう!!お目当てのバスが来たら、ほかの乗客と共に素早く乗り込みます。乗っている最中に動きだしたりするので、注意が必要です。
ケガをしないよう、乗り込むときもその後も、足場と捕まるところを確保しましょう。
乗り込んだら、肌の色の違う私たちは注目の的です。さりげなく笑顔であいさつすると、真顔の人々が口元を綻ばせながらあいさつし返してくれます。「ハバーリ!」(お元気ですか)や、「シカモー」(年配の方へのあいさつ)と言うといいでしょう。
さて、乗り込んでみると、ドアの近くに男性が立っていることに気が付きます。彼は「コンダ」と呼ばれる乗員で、駅名のアナウンスとドアの開け閉め、料金の徴収を行います。
「コンダクター」という英語が由来のコンダ。降りる場所が分からない時は彼に聞きましょう。ちなみに運転手は「デレバ」と呼ばれます。運転しながら電話したり、すれ違う人にあいさつしたり、新聞を読んだりします。彼の動向を見守るとハラハラするので、見ないようにするといいかもしれません。
<バスを運転するデレバ>
ダラダラから観察する
ダラダラは地元の人が使う交通手段です。中も外も、日本と違う景色にあふれています。ぜひ、文化のギャップを楽しんでください。
いくつか例を紹介しますと...
まずはダラダラの中の風景。魚や鶏、アヒルなど、市場からのバスは動物とその臭いに溢れます。
ほとんどのバスや一般車は、日本の中古車です。なので、日本語の名残を見ることができます。
大らかなタンザニア人気質と中古車であるがゆえに、あちらこちらが壊れていたりします。
ダラダラの外の風景も楽しいものです。渋滞の合間を縫ってモノを売り歩く人たちのたくましさに感動します。
雨季の時期に訪れた方は、また普段と変わった様子を見ることができます。
時によっては、ガソリンスタンドに立ち寄って給油しちゃうこともあります。
写真を撮るときは、カメラや携帯を盗まれないよう、細心の注意を払いましょう!
ダラダラを降りる
さあ、いよいよ目的地が近づいてきました。まずはお金を準備します。料金は基本的に一律400タンザニアシリング、日本円にして約20円です。コインでもいいですし、紙幣を出しても大丈夫。ただし、もらったお釣りはきちんと確認してください。
200シリングコイン2枚で支払えます。
コンダが降りる駅名を言った時に、「シュシャ!」と叫びましょう。スワヒリ語で「おろしてください」という意味です。そうするとコンダが料金を徴収するので、お金を手渡します。
降りる前に料金を支払います。バスが停車したら、コンダにお礼を言って降りましょう。ありがとうはスワヒリ語で「アサンテ」です。ご乗車お疲れさまでした!
言語も文化も違う中、地元の交通機関を使うのを怖く感じるかもしれません。ですがタンザニアの人々は、困っている人をよく助けてくれます。少しのスワヒリ語と勇気があれば、地元の人の優しさに癒されること間違いなしです。スリにだけは気を付けて、日本とは違う環境をぜひお楽しみください。
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