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パリジャンに人気のB級グルメはフレンチじゃない!?中近東生まれのファラフェルとは
フランスのグルメと言うと何を思い浮かべますか?「フォアグラ」や「エスカルゴ」「ムール貝」などフレンチの代表として知られているものや「モンブラン」や「マカロン」などのスイーツは王道と言えます。しかし、パリの人たちが日常的に食べているものはもっとカジュアルなものが多いです。つまりはB級グルメ!そこで今回は、パリに住む筆者が地元民に人気のB級グルメ「ファラフェル」をご紹介します。
<目次>
若者に人気のエリア、マレ地区の超人気グルメ
ポンピドゥーセンターやパリ市庁舎から徒歩10分ほどのところにマレ地区と呼ばれる若者に人気の最新のファッションやグルメが軒を連ねるエリアがあります。
ピカソ美術館や、ヴォージュ広場、サン=ポール=サン=ルイ教会があるのもここ。そんなマレ地区の中でも特にファラフェルのお店が立ち並んでいるのがRue des Rosiers(ロジエ通り)。お昼時にはどの店にも行列ができるのでこの通りまで来たらファラフェルのお店はすぐに見つけられるでしょう。
若者が多く集う地区だけあって、美味しくて値段は安くてボリューミーなお店がたくさんあります。中でも、連日行列ができる超人気グルメが『Falafel(ファラフェル)』です。
Falafel(ファラフェル)とは?動画もご覧ください!
「Falafel(ファラフェル)」とは、ひよこ豆やそら豆の一口大コロッケです。このファラフェルを、トマトや千切りキャベツ、揚げナス、キュウリなどの野菜と一緒にピタパンに挟んだサンドウィッチが「Pita Falafel(ピタ・ファラフェル)」として売られています。
※記事公開当初、サンドウィッチのことをファラフェルとして記載してしまっておりましたが、正しくはコロッケがファラフェルであり、それをサンドウィッチにしたものがピタ・ファラフェルです。お詫びして訂正いたします(2018年6月28日 たびこふれ編集部)。
ソースにはヨーグルトベースのものや白ごまベースのものがあり、それにお好みで真っ赤な辛めのソースをかけて味が調整できます。具もソースも動物性の材料を使っていないのでベジタリアン仕様となっています。
植物性の材料でできている料理ですが、実際食べてみるとかなりのボリュームがあり、男性も一個で満腹になるはず。ひよこ豆やそら豆のコロッケ(ファラフェル)がゴロゴロ入っていて、野菜もぎっしり詰まっています。
注文方法・豆知識
テイクアウトの場合はそのまま外で支払いを済ませ、自分の番が来たら注文をして目の前で作ってくれるスタイルです。もし最後のほうに「ソースピカン?」と聞かれたら、それは辛いソースのことを意味します。いらない場合は「ノン」、少しだけ欲しいときは「アンプー」、普通量入れてほしいときは「ウィ」と答えます。店によっては辛いソースはセルフサービスになっているところもあるので、その場合は自分の好みによって調節できます。
店内で食べる場合は、外の行列に並ぶ必要はなく、直接お店に入ってウェイターの案内を待ちましょう。金額はどの店も約6ユーロです。
そもそもファラフェルは中近東で普及している料理なのですが、多国籍文化が交差するパリではマレ地区で食べることができます。サンドウィッチにしたピタ・ファラフェルには多くの品目が入っているので、どの店も少しずつ味に違いがあるもの面白いです。
ファラフェルの食べ比べをしてお気に入りの一軒を見つけてみては?
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ELIE INOUE
- NYでファッションライターとして3年の経験を積んだのち、パリに拠点を移す。ファッション、アート、映画などクリエイターへの取材を通して”今のパリ”を発信中。