たびこふれ

トルコでエコツーリズム。クルシュンル村で田舎暮らしを体験しよう

  • Facebook シェア
  • twitter シェア
  • はてなブックマーク  シェア
  • google+ シェア
  • LINE シェア

記事投稿日:2018/06/27
最終更新日:2018/06/27

Views:

目次

緑豊かなアナトリアのビレジック・クルシュンル村

P1010426.JPG

イスタンブールから車で3時間半ほどのビレジック県にあるクルシュンル村へ行ってきました。多くの農作物を生産する緑豊かな地域です。

P1010622.JPG

P1010335.JPG

村中、このような可愛らしい絵でいっぱい。

P1010345.JPG

これらは、この村が推進するエコツーリズムの一環のプロジェクトでピレシック大学の学生たちが村を飾るために描いたものです。

本から世界を学んだ女性

P1010379.JPG

ベドゥリエ・エンギンさん。この村が、エコツーリズムを推進する原動力になった女性です。

彼女のことを少しご紹介します。幼少の頃両親を亡くし、親戚に育てられた中、寂しい心を埋めてくれたのは本だったそうです。空想して本の中の世界を旅するのが好きだったと言います。ですが、田舎には本屋はなく、新しい本もなかなか手に入りません。もらった本や、拾った本、新聞の切り抜きなどを大事に大事に読んで過ごしたのだそうです。

大人になっても本好きは変わらず、時間さえあれば本を読んでいました。小学校までしか行くことはできませんでしたが、本が自分の学校だったと言います。

P1010391.JPG

結婚後、市場で自身の作った乾物やバターなどを売りながら、テーブルの下に本を隠しながら読んでいました。田舎では、本を読む女性など珍しく好奇の目で見られることが多かったので、隠れて読んでいたのだそうです。それをひとりの女性が目にし声をかけました。

偶然にもその女性が、ビレジック県の大きな図書館の司書さんで、彼女は、ベドゥリエさんを図書館に招待し、そこで彼女はさらに様々な本と出会うことになります。のちに彼女は、ビレジック県で最も本を読んだ女性として表彰されます。

どんな本でも好んで読むそうですが、特に海外の農業の本、種の本、エコツーリズムの本、そうした本を読んでいるうちに、自分の村の生活が、実は貴重な体験を与えてくれるものではないか?と気づいたのだそうです。保守的な田舎では、はじめは誰も彼女の言うことを信じませんでしたが、根気よく周りの女性たちに、田舎の生活には素晴らしい価値があるということを説いて回り、少しずつ賛同者が増え、村の女性たちで何か出来ないか?と考え始めたのがこの村のエコツーリズムの始まりでした。

ちなみに、エコツーリズムとは、自然環境や歴史文化を対象とし、それらを体験し、学び、 対象となる地域の自然環境や歴史文化の保全に責任を持つ観光と定義されています。

宿はないけど、どこでも泊まれます

P1010403.JPG

100世帯程度の村ですので、ペンションなどはありませんが、村のお宅に泊まることができます。いわゆる田舎版の民泊です。食事も三食提供され、それぞれ村で採れたもので作られます。

特筆すべきは、ベドゥリエさんは、無農薬と安全性にこだわっており、作る作物の種も遺伝子組み換えなどのないオリジナルのものを守って作り続けています。

P1010562.JPG

保管されている大事な種。

P1010366.JPG

P1010364.JPG

村の食材で用意される食事。豪華なものではありませんが、手間暇かかった滋味豊かな食卓です。

P1010368.JPG

この村特有のボレキ:ペストリー。

P1010371.JPG

ストゥラッチ:ミルクプディング。

P1010609.JPG

朝食も自分たちで作ったものばかり。チーズにジャムに、はちみつ、野菜に、地鶏の卵など。

P1010612.JPG

P1010615.JPG

チーズ入りのペストリー。

P1010456.JPG

季節によってさまざまな体験ができます

P1010451.JPG

村の高原でのハーブ摘み。どれが何なのか?私にはさっぱりでしたが、一つ一つ教えてもらい沢山のセージやタイムを摘むことができました。この他には、さくらんぼの収穫や、プラムの収穫なども体験できました。

どのように過ごしたいかは、宿泊者の希望を聞いた上で、いろいろ提案してくれます。

近隣には古いアルメリアの村があり、そこに残された建築物を見に出かけたり、村での生活を体験することもできます。

P1010572.JPG

私は、薔薇を摘んでジャムの作り方を教えてもらったり、桃のジャムを一緒に作りました。

P1010535.JPG

時期よっては養蜂の体験もあります。農作業や酪農などを体験することもできます。

P1010610.JPG

チーズやバターを作ったりすることもできます。

P1010605.JPG

田舎パンを作ってくれている女性。出来立てのパンをもらいに行くというので、ついて行ってみました。パン作りを教えてもらうこともできるようです。

泊まるところを提供してくれるお宅や、料理を作って協力してくれている女性、またこの方のように毎日パンを焼いて参加している女性もあり、それぞれが出来ることを無理のないようにと続けています。

P1010616.JPG

少しずつ話題になり、今ではシーズンには多くの人が訪れます。トルコ人はもちろんのこと、海外からもやってくる人もいるのだそうです。

どこにでもあるトルコの田舎の風景で、こういう村はトルコの至る所にあります。ですが、人が集まるエコツーリズムの村は多くはありません。クルシュンル村の女性たちの努力の賜物がここには詰まっています。

▼ベドゥリエさんのFB 毎週の村での様子が拝見できます。

https://www.facebook.com/bedriye.engin.35

プロフィール画像
この記事を書いた人
河合亜希子
  • Facebook シェア
  • twitter シェア
  • はてなブックマーク  シェア
  • google+ シェア
  • LINE シェア

記事投稿日:2018/06/27
最終更新日:2018/06/27

Views:

この記事に関連する記事

トルコのアクセスランキング

© 2017 TabiCoffret Co.,Ltd.