文明の発展は大河にあり!ロシアを流れるヨーロッパ最長の川・ボルガ川

この度、2018年の5月15日から4日間、ロシアの都市「カザン」へ行ってきました。今回は「カザン」と、ヨーロッパ最長の川「ボルガ川」についてご紹介いたします。

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カザンってどこにあるの?

カザンはロシア連邦タタールスタン共和国の首都です。場所は、モスクワから東へ約800kmに位置します。

13世紀にはモンゴル軍に征服され、その後カザン・ハーン国が形成されその首都となると、東西貿易の中継地点として繁栄を見せた歴史があります。

またイスラム教とキリスト教が混在した珍しい都市でもあり、最近ではスポーツイベントの開催も頻繁に行われており、2013年にはユニバーシアード、2015年には日本が8つメダルを取った世界水泳が開催されました。2018年にはご存知のようにFIFAワールドカップの開催都市の一つでもあり、ベスト4の試合を始め、計5試合が開催され、日本代表の現ロシアでのキャンプ地でもあります。

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ロシアの母なる河とも呼ばれる「ボルガ川」

そんなカザンの横を流れているボルガ川。全長3690キロのヨーロッパ最長の川として、その偉大さからロシアの「母なる河」とも呼ばれます。

大河のあるところに人は集い、このボルガ水系によってロシアの歴史が刻まれ、文化が育まれ、暮らしが続けられてきました。カザンの街にもその一面が伺うことができました。

ボルガ川が見られる3つのスポット

1. カザン市内

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<カザンのクレムリン内からみたボルガ川>

川の向こうは新市街となっており、川を隔ててカザンの「新旧」が垣間見ることができます。ちょうど天気が良かったため、青い空と映える姿が美しいです。

2. ボルガル遺跡

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ボルガルは10世紀前後に現在のタタールスタン領を含むボルガ地を支配していたヴォルガ・ブルガリアの首都であり東西を結ぶ重要な通商路であったボルガ川要衝に位置し、東西交易の中心として発展しました。

現在は2014年ユネスコ世界遺産に登録されたボルガル遺跡へとして残っており、ボルガ川を見ることができます。

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以前、旅行で岩手の平泉を訪れた際に見た北上川を思い出しました。奥州藤原氏の発展にも川の存在は欠かせなかったのかもしれません。

3. スヴィヤズスク島

カザンから60キロ離れたところに位置する2017年に世界遺産に登録をされたスヴィヤズスク島。

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16世紀中頃にイヴァン雷帝率いるロシア軍がカザン遠征の途上の拠点として開発をされた島であり、カザンがロシア軍に征服をされるとスヴィヤズスクはロシア正教の中心となりました。そのスヴィヤズスク島の周りにもボルガ川が流れております。

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通常のモスクワ市内やサンクトペテルブルグ市内とはまた異なった魅力がございます。カザンのそれぞれの観光地に加え、ぜひボルガ川の雄大さと偉大さも感じ取ってください!

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