
公開日:
最終更新日:
富士山には1年に1ヶ月間だけ現れる「まぼろしの滝」がある

こんにちは!たびこふれ編集部のシンジーノです。
目次
- 富士山には1年間に1か月(5月~6月の間の約1か月間)しか現れない"まぼろしの滝"がある!
- 東富士山荘の名物「きのこ鍋」だ~
- トイレを済ませていざ、まぼろしの滝へ出発!
- ハイキングとはいえ、登山気分も味わえる
- 下界の暑さを忘れる高地の涼しさ満喫
- あれれ・・・
富士山には1年間に1か月(5月~6月の間の約1か月間)しか現れない"まぼろしの滝"がある!
そう聞いた私は、自分の目でその滝を見てみたいと思い、行ってみました。その滝へ至る入口は富士山五合目の須走口です。五合目とはいっても標高2,000メートルの高地です。富士山は火山性の土壌の為、富士山に降った雨や雪は土にしみ込み50年以上の長い時間をかけて濾過され地下水となります。その為、富士山の地表に川や滝は基本的には無いのですが、ここ須走付近にはその年に降った新しい雪が解けて土にしみ込まず、地表を流れて滝となる場所があるのだそうです。
まずは須走口にある山小屋「東富士山荘」で腹ごしらえです。
ここ須走口には二軒の山小屋がありますが、今回は東富士山荘さんでお世話になりました。
内観はこんな感じです。温かい木造りでいかにも山小屋って感じですね。
東富士山荘の名物「きのこ鍋」だ~
どうです、すごいでしょ!きのこが7種類も入っていて、きのこ好きにはたまりません。登山者が多いせいか、味はしっかり濃いめ、きのこが少なくなったらうどんを入れてこれまた美味しい。きのこ鍋以外にも、炊き込みごはん、山菜のてんぷらや山椒のコロッケ、甘味のようかんや溶岩を模した砂糖菓子も付いていて食いしん坊の私も満腹です。
トイレを済ませていざ、まぼろしの滝へ出発!
富士山頂方面の登山口とは逆の方面、駐車場から「須走まぼろしの滝」の標識に従ってハイキング開始です。
出発地である須走口からまぼろしの滝まで片道徒歩約30分。多少のアップダウンはありますが、標高差はさほどでもなく、横にトラバース(=斜面を横方向に横断)しながら歩いていきます。
本格登山道ではありませんが、足場は溶岩や、ずぼずぼ靴が埋まる砂道を歩くので、出来ればスニーカーかトレッキングシューズなど靴底がしっかりした靴が望ましいですね。道にはロープが張ってある箇所もあり、比較的わかりやすいでしょう。
富士五合目あたりはまだ草木が生えているところもあります。
ハイキングとはいえ、登山気分も味わえる
視界が開けてきました。眼下には山中湖や麓の街が見え、ちょっとした登山気分も楽しめます。
下界の暑さを忘れる高地の涼しさ満喫
この日は下界の気温は30度近くまで上昇し、暑い日でしたがさすが標高2,000メートル。風は爽やかで気持ちよかったです。
富士山頂も見えますが、5月はまだ登ることはできませんね。(富士登山時期は7~9月の2か月間のみ)
足場はいかにも富士登山といった溶岩帯です。足元をしっかり注意しながら一歩一歩進みます。
ではぐるっと映像をご覧いただき、臨場感を味わってください。
切れ込んだ沢のようなところに出てきました。
どうやらこの沢に滝が現れるようです。
あれれ・・・
しかし、轟々と流れる滝の姿は・・・無い。
よ~く見ると・・・
滝というよりは沢を水がちょろちょろ流れている様相。と思ったら
あった!見えた!滝というには小さいけれど、確かに滝っちゃ滝でした。
同行したガイドさんによると今日は残念ながら水量が少ないようでした。ただこの時期でも時間帯によりまったく水が流れていない時もあるそうで(午前より午後の方が水量が多い傾向だそうです)小さいとはいえ、この時だけ現れる滝を見られたのはラッキーでした。
滝の場所から、来た道を振り返ったのがこの視界です。
帰りは来た道を戻ります(約30分)。運動量としてはそれほどきつくなく、足元だけ気をつければ体力に心配がある方も大丈夫でしょう。
帰路、道の駅「すばしり」に立ち寄りました。ここには無料の足湯があり、静岡と山梨の県境にあたるため、2県のお土産を売っていて、とても便利で面白い休憩場所でした。
富士山登山がオープンしていないため、山小屋も空いていて余裕がありました。この時期しか見えない「富士山にあるまぼろしの滝」あなたも一度は訪れてみませんか?
Ranking静岡記事ランキング
-
シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。