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香港「絶景」トレイルとイチ押しの写真スポット
4月上旬、香港へ行ってきました。幸運にもこの街に住む2人と出会い、特別な体験ができましたので、この記事を通しておすそ分けしたいと思います。美しい眺めが好きな方、写真が好きな方は、ぜひ読んでみてください!
「こんな絶景があったのか・・・!」
まず、今回はガイドブックに載っていないような、ひと味違った体験をしてみたいと思っていました。
以前、世界各地のレースに出場するトレイルランナーの方と話していて、「香港は山が多く、トレイルで有名」と話していたことを思い出し、インターネットで探していたら、まさに「これだ」という半日ツアーを見つけたので申し込みました。
朝7時、地下鉄「西營盤(Sai Ying Pun)」駅でガイドのジョセフさんと合流。ひたすら裏手の山を上がっていくと、街の喧騒は嘘のように消え、小鳥のさえずりが聞こえてきました。今回歩いたのは「モーニングトレイル」という名のコースです。ジョセフさんは、フィリピン出身。マンダリンオリエンタルホテルで働いていて、休みの日にこのトレイルガイドを務めています。
「働いているばかりだとストレスが溜まるだろ?トレイルを走るとリフレッシュできるんだよ。香港には100kmのトレイルレースもあって、ぼくは8年連続で出場しているんだ。最近は随分人気があって、毎回抽選だよ」
1時間ほど歩くと、山頂に着きました。
「普段はここまでしか案内しないんだけど、さらに15分くらい登ったところに絶景を見られる場所がある。結構キツイけど、行ってみる?今まで一人しか案内したことがないんだけど、Yotaは健脚だから、行けると思うよ」
「行く!」
そこからは本当に絶景で、香港のパノラマが広がっていました!
「こんな絶景があったのか・・・!」
さらに、帰り道も別のルートから山を降りていくのですが、その途中にも絶景ポイントがありました。
今度はビクトリア・ハーバーと高層ビル群を間近に眺められる場所で、これも本当に素晴らしかった。
こちらの場所は、「ピークトラム」というケーブルカーで到着するビクトリアピークから西側に歩いて10分程度なので、公共交通機関を使って気軽に景色を楽しみたい方はぜひそこから行ってみてください。
「ペンシルビル」と称される細長い高層マンション群も必見です!
「中環」駅付近はウォールアートがたくさん
昨年、自転車でアメリカ西海岸を縦断していた際、ロサンゼルスのポール・スミス(メルローズ・アベニュー店)に立ち寄りました。このお店の壁が人気の写真スポットだと知ったからです。
行ってみたら、アジア系の女性3人組が交代で写真を撮りあっていたので、「よかったら3人の写真を撮りましょうか?」と声をかけました。
彼女たちは喜んでくれて、「あなたも撮ってあげるわよ」と、この写真を撮ってくれました。
「どこから来たんですか?」
「香港よ」
「香港!この前乗り継ぎで一日だけ観光したよ!楽しかったからまた行きたい!」
そしてそのうちのひとり、リリアンに連絡をしてみたら、香港で再会できることになりました。
中環駅周辺の香港の最旬スポットへ案内してくれました。まずは「Common Ground」という静かなカフェでランチ。
香港から1時間しか離れていない中国・深センも、マカオも、英語を話せる人に全然出会わず、かなり不便を感じました。それに比べて、香港では気軽に道ゆく人に話しかけられるので、コミュニケーションが楽です。
イギリスに統治されていた歴史背景が大きいのだろうけど、「香港の人はどうしてみんな英語が話せるの?」と聞いてみました。
「香港では幼少のときから英語教育があるの。あと、高校では理系の授業は全部英語で行うし、大学に入るとすべての授業が英語」
高校の理系科目が英語で行われるとは、驚きました。
それから、絵になるスポットが集まる中環エリアに連れて行ってもらいました。
ウォールアートがたくさんあり、実にフォトジェニックな街です。
最後に案内してくれたのは、同じく中環にある「スターバックス 旺角洗衣街店」。しかし、ただのスタバではありません。中に入ってみると、レトロな雰囲気が漂います。
漢字の札が壁にかけられていて、「中華料理屋さんのメニュー?」と思ったら、これ全部スタバのメニュー。ここは1960〜70年代の香港の喫茶店を表現したコンセプトストアなのです。
とてもおもしろかったです。タイムスリップを楽しみながら、ゆっくりコーヒーを飲んでみてください。
ということで、香港を旅する際の参考になれば幸いです!
あ、もちろん「100万ドルの夜景」も見逃さないでくださいね!
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中村洋太
- 旅行情報誌の編集とツアーコンダクターとしての経験を経て、フリーランスライターに。自転車で西ヨーロッパ一周、アメリカ西海岸縦断、台湾一周を達成したほか、東海道五十三次600km徒歩の旅も。