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映画「羊と鋼の森」を観た感想

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記事投稿日:2018/04/26
最終更新日:2018/06/12

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こんにちは!たびこふれ編集部のシンジーノです。

映画「羊と鋼の森」を観ました。

「2018年、最も優しく、最も美しい映画」との呼び声高い作品です。

原作は2016年本屋大賞に選ばれた宮下奈都さんの小説。

「本屋大賞」とは書店員に選ばれる賞です。
過去1年間で書店員自身が自分で読んで「面白かった」「お客さんにも薦めたい」「自分の店で売りたい」と思った本を選んで投票して選ばれます。
作家が本屋大賞を受賞した時、「有名な●●賞をもらうよりも嬉しい」とコメントすることが多いですよね。本屋さんという現場で働く人たちから選ばれるので「本当に良い本」として認められたという気持ちになるのかもしれませんね。

さて、私が試写を見て感じたのは、とっても「透明感のある映画」だなという印象でした。

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繊細で不器用で、ひたむきな主人公"外村"を演じたのは今注目の山崎賢人さん。そして彼の周りを囲む登場人物のまなざしが限りなく優しく、温かい。余分なセリフも過剰な脚色もない。説明的なセリフが少ないので、押しつけがましくなく、各シーンで使われる言葉がとても美しいです。

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この作品のキーワードのひとつである「森」。映像と音が折り重なりながら主人公の心を表現し、観る人をも森の中に佇んでいるように感じさせてくれます。

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小説は文字ですべてを表現しますが、映画は、映像、音(ピアノ、調律時)が入れられるので、よりダイナミックに表現しやすいという利点があります。ただ、映画の方が有利かというと必ずしもそうとは限りません。原作はよかったけど映画はよくなかったという感想もよく耳にしますよね。そのように言われてしまう理由を私なりに考えると、映画はどうしても尺の問題もあって原作から内容を削らざるをえない場合もあるでしょうし、なにより小説の読み手は、自分の感性で自由に物語をつかまえに行けるので、その分展開性が大きく、感性の枠の制限もありません。映画は現実の映像で見せるという手法上、観客がイメージした映像と食い違えば、違和感を感じるということもあるでしょう。

しかし、この映画は違いました。

私は原作本も読みましたが、映画が原作の良さを生かしつつ、音や映像を繊細に効かせてこの作品の世界観を広げているように感じました。

私自身も音楽に触れる生活をしていますが、劇中で、主人公がピアノの調律師として働き、成長する姿を見て、ピアノが、調律が、これほど繊細な世界であることを今回初めて知りました。

この作品を通じて「自分は主人公"外村"のように、仕事に、人生に、真正面から向きあえているだろうか?」と問われたような気がしました。 

「2018年、最も優しく、最も美しい映画」

自分自身の未熟さを認める主人公のように、そんな主人公を見守る周りの人たちのように、自分にも人にも優しくなりたい人に、おススメの映画です。

【あらすじ】

将来の夢を持っていなかった外村(山崎賢人)は、高校でピアノ調律師・板鳥(三浦友和)に出会う。彼が調律したその音に、生まれ故郷と同じ森の匂いを感じた外村は、調律の世界に魅せられ、果てしなく深く遠い森のようなその世界に、足を踏み入れていく。
調律師の先輩たち、高校生姉妹、ひきこもりの青年、いじわるなバーのオーナー・・・ときに迷い、悩みながらも、ピアノに関わる多くの人に支えられ、磨かれて、外村は調律師として、人として、逞しく成長していく。

「羊と鋼の森」ピアノの調律師の物語ですが、見終わった後、きっとこう感じることでしょう。「これは私の物語だ」と。。。

2018年6月8日から公開中

映画「羊と鋼の森」公式サイトはこちらからどうぞ!

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記事投稿日:2018/04/26
最終更新日:2018/06/12

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