私「南極っていったいなにがいいの?」って思ってました。

編集部のhiroyukaです。

あなたは南極というとどんなイメージを抱くでしょうか。ペンギン?氷の塊?極寒?タロとジロ?私はそのくらいしか知識がなくて、日本からすごく遠いし、たぶん一生いくことはないだろうな・・なんて思ってました。今回機会があって南極に行った経験のある方たちのお話を聞くことができました。その方たちも南極に行くまでは私と似たりよったりの気持ちだったのが、南極を自分の目で見てしまったら最後、完全に魅せられてしまったそうなのです。それはある意味、人生観を変えるほどの衝撃だったそうです。今回は私も聴いて驚いた「南極とはいったいどういうところなのか」についてお話したいと思います。

目次

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南極ってどんなところなの?専門家にお話を聞いてきました

私が参加したのは阪急交通社の「たびコト塾」"南極チャータークルーズ"セミナーです。今年の2月にチャータークルーズ船で実際に南極に訪れた内の3人(クルーズ船ル・ボレアルのエクスペディション(探検)リーダー伊地さんと阪急交通社クルーズツアー担当の田中さん、添乗員の久連松(くれまつ)さん)がお話を聞かせてくれました。

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▼南極に魅せられ16年連続で南極に行っているスペシャリストの伊知地さんです。知識量ハンパないです。

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南極でしか見られない光景

南極に一番近い土地は南米大陸で、アルゼンチンのウシュワイヤという港から南極まで約1,000km離れています。そこを1日半から2日かけてクルーズします。南極は98%が氷です。実は意外に標高が高い大陸である南極は、船で海を進んでいると2,000m級の氷の山が悠然と現れます。それはヒマラヤの山奥にある秀峰が突然海の前に現れたような感覚だそうです。

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添乗員の久連松さんが初めて船上から南極大陸を見た時のことをこう言っていました。「みなさん、南極って何色だと思いますか?答えは白と青と茶色の3色なんです。氷も白だけじゃなく、深く青い氷も見られます。これがとってもきれいなんです。他の場所で見たことありませんね。そして土の肌が見える茶色です。」

▼南極の魅力を熱く語る添乗員久連松さん(右)とクルーズ企画担当の田中さん(左)

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船上から様々な形の氷山が見られ、世界のどこにも見つけられないスケールの大きい氷山を見ることができるそうです。スライドで見ただけでも「ワーッ」と思わずため息が漏れました。氷の白、青色もそれぞれ1色ではなく、いろんな白や青色だそうで・・・これはきっと実際に見た人だけが味わえる、とっても綺麗な景色なんだろうな~と思いました。

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■自分の目で一度は見てみたい「ルメール海峡」

スライドの写真を見て「実物を見てみたいなー」と思ったのが、ルメール海峡です!天気が良い時と曇った時のルメール海峡の写真は、ビフォーアフターのような感じで衝撃的でした。

その写真がこちらです!

<天気が悪い日>
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<よく晴れた日>
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いかがでしょうか?空気がピーンと澄みきっている様子が伝わるのではないでしょうか。

空の白、水色、青のグラデーションや山々がみごとに鏡のようにうつっていて・・・。そこに海の深い青色もまじりあって、雪や差し込む光の明るさも加わって輝きを増しているのです。このなんとも言えない不思議な光景に圧倒されました・・・!なんだか吸い込まれそうな、幻想的な瞬間です。

■南極でしか味わうことのできない気分

また、添乗員 久連松さんの印象に残った一言があります。それはこちらの、女性が海や氷山を眺めているのを背中ごしに撮られた写真のスライドが映された時のことでした。

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「まったくの無音での世界・・・それを南極では味わうことができるんです。これ以上の贅沢ってあるでしょうか・・・」

■南極の夕陽はむらさき色・・・?!

なんと、南極の夕陽は、むらさき色なんだそうです!

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写真で見るのと、実際に見るのではまた色味や迫力なんかも違うんだろうな・・。これも一生に一度は自分の目で見てみたいと思った景色です。

やっぱり絶対見たい、かわいいペンギンたち&いろーんな動物に出会える♪

南極といえば、やっぱり見たいのはペンギン!ですよね。南極ではアデリーペンギン、ジェンツーペンギンなど3~4種類のペンギンに会えるそうです!さて、ここでクイズです。どのくらいの近さでペンギンを見られると思いますか?ルール上は近づいていい距離は5mと言われているそうですが・・・むこうからペンギンが近づいてくるのは問題ないらしく(笑!)目の前1mくらいの近さからペンギンを見られたこともあったそうです♪動物園ではありえない世界です。

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まるで手を繋いでるみたいな、こんなほほえましい光景だってみられちゃうんです。

ペンギンたちは、基本的に集団行動はせず、普段はそれぞれ自由行動をしているそうですが、氷から海にとびこむ瞬間だけは1列に集団行動するそうなのです!
その理由は、とびこんだ瞬間、海の中の敵に食べられてしまう危険性があり怖いので、まるで「お前が先行けよ~」「お前こそ行けよ~」と言い合っているかのように、みんなでぎゅうぎゅう押し合っているんだとか。写真も見せてもらったのですが、かわいくてとってもほっこりしました☆彡

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そうそう、ペンギンの雛が歩きまわる姿が見たいなら1月の中旬がねらい目だそうですよ~!

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それから、ペンギンの親は、雛にエサをあげる時、雛を走らせたり、追いかけたりするそうです。

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その姿はちょっといじめているかのようにも見えるそうですが、なぜそんなことをやるかというと、雛が厳しい外世界を生き残っていけるように鍛えているんだそうです。
親鳥は、2羽の雛を産んで、残るのは1羽だとか・・・。厳しい世界ですね・・・!

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ペンギン以外にも、あざらしやくじら、シャチ、海外のバードウォッチャーの方に人気なアホウドリなんかにも出会えるそうです。

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▲なんだかやさぐれたキャラクターみたいな目をしていて、意外と愛らしい顔をしてますね。

あざらしは鼻水たらしていたりして、愛くるしくすごくかわいいんだそうです。

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なんか木工ボンドみたい(笑)そのたれた鼻水どうすんだろうと見ていたらちゃんと自分の手(ヒレ?)で拭っていたそうです。おかしいっ!

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あなたはどの動物に出会いたいですか??

お買い物は「ポートロックロイ」!せっかくなので、お手紙を出すのも楽しそう♪

「ここは例えるなら南極の伊勢丹みたいなところです。」そんなフレーズが印象に残りました♪南極ではお買い物をするところはなく、唯一ここポートロックロイで買うことができるそうです。

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また、ポストもあり、郵便も出せるそう!ただ、日本に届くまでには約3~4か月かかることもあるんだとか。笑

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それはそれで、未来へのお手紙みたいでなんだかロマンチックだな~と思いました♪
阪急交通社の田中さんも、日本の実家のお母さんにお手紙を出してみたら、約2か月後に届いたそうです。

最新でお洒落なラグジュアリー船!『ル・ボレアル』♪本格フレンチが楽しめる!

今回は、ポナン社の「ル・ボレアル」という船をチャーターして行く南極クルーズについて話を聞きました。

南極クルーズの船は旧ソ連製の、お世辞にも豪華クルーズとは言えないような船が中心でしたが、このポナン社のコンセプトはエクスペディションラグジュアリー(贅沢な探検)だそうです。南極にぴったりですね。

ル・ボレアルは、フランス人デザイナーが手掛けていて、ベージュとホワイトを基調にした上品でモダンな船内です。お料理も有名なアラン・デュカスさん監修の豪華ディナーで本格派のフレンチ料理が食べられるんだそう!これまでの南極観光ではありえなかった贅沢さです・

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横揺れ防止の装置フィン・スタビライザーはなんとあのロールスロイス社製だそうです。ル・ボレアルの大きさは約1万トンで約200人乗りです。南極観光船の中では大きい部類に入ります。他社の船は乗船客100人未満の小さい船もあるようですが、船は小さければ小さいほど揺れやすくなります。

~おまけ~プチ感動ポイント

さすがおしゃれなフランスの船だけあって、クルーズ船内のアメニティがエルメスだったり、ラデュレのマカロンが出たりするんだそう。
さりげなくちょっぴり嬉しいポイントだなーと思いました♪

バスタブのないシャワーだけのお部屋もあるそうなのですが、シャワーとトイレは独立しているそうです。
また新しい船なので、お湯がすぐ出ることもかなりポイント高い優れた点で、クルーズに乗り慣れた方からは評価されているそうです。

セミナー終了後、南極クルーズツアーは、体力がすごく必要なんじゃないかという質問が出ていました。南極クルーズツアーでは移動手段としてバス、電車、タクシーなど複数の乗り物に乗らないので、実は意外にも南極はお年寄りの方だったり、体力のない方にも優しい旅ができるんだそうです。エクスペディションリーダーの伊知さんも過去93歳のお客さまとご一緒したことがあるそうです。

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南極で着る防寒着のパルカ。防寒機能が優れていて、Tシャツ1枚にパルカを羽織るだけで南極でもさほど寒く感じないそうです。写真のように、みんな同じ赤い色なのは無料進呈されているからなのですが、右側の女性は水色ですよね?なんと、こちらの女性は持参して、ツアー中毎日違うパルカを着られていたそうです。こんな時にもお洒落をかかさないフランス人女性のこだわりエピソードにも関心しました・・・!

さあ、いかがでしたでしょうか?南極の魅力が少しでも伝わったらうれしいです。最後までお読みいただきありがとうございました!

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hiroyuka

2018年11月に男の子を出産し、はじめての育児に奮闘しつつ子連れで行けるお出かけスポットを開拓中です。
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