ゆったりとメゼ(小皿料理)を楽しめるアテネの邸宅レストラン

アテネ中心地のモナスティラキ広場すぐそばにあるプシリ地区は、入り組んだ通りに飲食店が多く建ち並び、夜遅くまで賑わっているエリア。そのプシリ地区に去年新しくオープンしたメゼレストランの評判がいいようなので行ってみました。

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お店の名前は「アンセミオン」。19世紀に建てられたネオクラシック様式の邸宅を改築したこのレストランは、以前はガストロノミーミュージアムだったところ。

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ミュージアムは去年閉館したらしいのですが、形を変えて活動は続けているらしく、入り口のところにサインは残っていました。

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中へ入ってみると、元の家の雰囲気をかなり残してあるらしい造りで、いくつもの部屋に分かれています。暖かい時期には外のテラス席も人気。調度品は中流以上のお宅でよく見かけるようなよく手入れされた古いもので、まるでおばあちゃんの家に招かれたような気分を味わえます。

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テーブルにつくと、ウェルカムドリンクとしてラキが出されました。ギリシャのポマースブランデーで、度数は結構あります。

メニューはモダンなアレンジを加えたギリシャ料理のメゼ(小皿料理)が中心。ワインやその他のお酒は種類がそれほど多いわけではないものの、ギリシャ各地から選りすぐった品揃えです。

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グラヴィエラチーズやクルトンがトッピングされたグリーンサラダ。

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ギリシャの定番メゼ、ファヴァと呼ばれる黄色い割り豆のペーストにカラメルオニオンとミントペストソースのトッピング。

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ハルミチーズのグリルはギリシャ産フィグバルサミコがけ。

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ムール貝のフライ、ズッキーニ&ガーリックソース添え。

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ヨーロッパヘダイのフィレ、ビーツのムース添え

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牛タンの煮込み

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サービスで出されたデザートは、ギリシャヨーグルトにオレンジのシロップ煮をトッピングしたものでした。

全体的にお料理はかなり普通という気がしましたが、海老入りのドルマデスなど面白いメニューがあり、注文するのをすっかり忘れていたのが残念......。また行く機会があればもっとじっくりと吟味したいです。

ここの店でポイントが高いのは、何と言っても雰囲気でしょう。最初にも書きましたが、まるで古きよきアテネのお家のようなリラックスできる雰囲気で、流れるギリシャ音楽もノスタルジックな年代のもの。フレンドリーなスタッフによるサービスも満点で、友人との食事をゆっくりと楽しむことができました。

店舗情報

"Anthemion"

住所:Agiou Dimitriou 13, Psyrri, Athens

Tel: (210)3311379

営業時間:14:00~23:45、月曜定休

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アナグノストゥ直子

アテネ在住。主婦業の傍ら、ライター、リサーチャー、コーディネーターとしても活動する。ブログ「ギリシャのごはん」にてギリシャ料理レシピやおいしい話題を発信中。

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