公開日:
最終更新日:
これは知っておきたい!ブラジルでやってはいけないコト
多民族国家といわれるブラジルは、あらゆる人種が混在している。日系、ポルトガル系、イタリア系、ドイツ系、アラブ系、アフリカ系、その他etc...。
人種の坩堝(るつぼ)ともいわれるブラジルの最大の魅力は、全てにおいて寛容であることだが、それでもこの国でやってはいけないこコトがあるので、いくつか紹介しよう。
まず、日本の習慣で「はい、OK!」で人差し指と親指を輪にするOKポーズは、やってはいけないコト・危険レベル大である。
このOKポーズ、ブラジルでは「toma no Qoo」と言いながらジェスチャーするのだが、スラング中のスラングで、"Qoo"が肛門を意味する。出稼ぎに行った日系人が上司に休暇申請した際に"Qoo"のポーズをされ戸惑ったという笑い話まである。日本人がいい意味で使うこのポーズが、実はブラジル人にはとても失礼きわまりないことなのだ。
日本で発売されている飲料でこれとそっくりそのままのものがある、TVコマーシャルを見たブラジル人は吹いてしまうそうだ。
ちなみに、こちらでOKを表すジェスチャーは親指を立てるポーズである。
■店員さんに「こちらでよろしいでしょうか?」と聞かれたら、OKは親指を立てよう!
つぎに、ラーメンやうどん等のMacarrão(麺類)。これを食べる時に日本人ならついやってしまうのが啜り食いである。
他の国でもNG行為だが、日系人の経営している日本食レストランに入り、オリエンタルの雰囲気と他の客がアジア系だと日本に居ると錯覚してしまいがちだ。ここはブラジル、音を立てて食べることはSem educação(教養が無い)と馬鹿にされてしまうのだ。
■リベルダージには本格派ラーメン屋さんがある。「あすか」と「かず」は有名!
そして、食後に日本のおじさん達がやりがちな爪楊枝で食べかすを取ってチッチッと音を立てる行為も絶対駄目。
Palito(爪楊枝)を使う際は手で隠し、静かに。それでも駄目な時はSanitário(お手洗い)でうがいをするべし。
さらに、買い物の際に1センターボ単位でお金が返ってこないことに腹を立てるのはNGである。日本では本当にありえないことだが、ブラジルの通貨はRealの下にCentavoという単位がある(Realの100分の1)。そのCentavoには50、25、10、5、1の単位がある。
■紙幣も硬貨も種類が多いので、支払い時迷ってしまう。カードのほうが実は便利かも?
この1センターボ(約0.45円)が2006年に廃止されたため、物価の端数が5以外の場合はどちらかが譲るのだ。
1センターボが流通していないのに、R$29.98という値札が下がっていることがある。この場合は支払い側が実質R$30.00を払うことになる。カード決済ならその端数のまま計上されるが、現金で支払う場合にはつり銭は無い。そのため、レジにはBala(飴)が置かれており、「Pode-se bala」"相殺分を飴で"という仕組みになっている。
店によっては5センターボのつり銭をくれるところもある。年度末の会計の差額は一体どうなっているのだろうか?帳簿係はどう計算しているのだろう?銀行は?考えると眠れなくなる。
最後に、NGではないが日本人だと一発でばれてしまう行為。食事の際、フォーク&ナイフを日本ではフォークは左、ナイフは右に持つが、何故かブラジル特にサンパウロ州の人々はコレが逆なのだ。
■ピッツァリアでもナイフ&フォークを必ず使おう!素手で食べると驚かれるので。
もう一つ、缶ジュースはコップに注いで飲むべし。缶がキレイだという保障がないのがブラジルなのだ。
関連記事
Rankingブラジル記事ランキング
-
マンゲイラ靖子
- 2012年よりブラジル在住。 Samba命!リオ1回、サンパウロ6回、(浅草9回)のCarnaval出場経験を持つ。現在は夫と猫3匹とでSP州に暮らし、主に日系コミュニティでの仕事に携わる。 より深いブラジル情報を発信できるよう日々模索中。