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ギリシャの聖灰月曜日はアテネのフィロパポスの丘で

記事投稿日:2018/03/09最終更新日:2018/03/09

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イースターの関連行事「聖灰月曜日」

2月19日は、東方教会における今年の聖灰月曜日でした。日本でもここ何年か徐々にお祝いする人が増えてきたイースターこと復活祭ですが、それに関連する行事がかなり前から始まるのはあまり知られていないかもしれません。また、西方教会と東方教会では日付をはじめ用語などもいろいろ違うので、ちゃんと知ろうとするとかなりややこしいです。あまり細かい薀蓄(うんちく)はさて置き、今回は東方教会に属するギリシャのイースター関連行事のひとつ「聖灰月曜日」をご紹介します。

ギリシャ語ではカサラ・デフテラ(クリーンマンデーの意味)と呼ばれるこの日は、メガリ・サラコスティ(大斎)が始まる日。復活祭に向けて40日もの断食期間に入る日なのですが、ギリシャ正教においての断食とは肉・乳製品・卵など主に動物性の食品を断つことで、日によっては油も駄目だったりという細かい決まりがあります。きちんと実行しようとするとこの食事節制だけでも結構大変なのですが、カサラ・デフテラは多くのギリシャ人にとって楽しいお祝いの日でもあります。

聖灰月曜日の定番料理と過ごし方

この日をどのようにお祝いするかと言うと、まず行事にはつきものの食べ物。動物性の食品は禁止なので、その決まりに沿ったメニューとなります。こう聞くと質素な精進料理なのでは......と思いきや、「血が出るので駄目」とされる魚以外のシーフードはOKなのです。なので、よほど厳しく節制をしている人以外は、この日のメニューはシーフードをふんだんに取り入れた豪華なものだったりします。タコの炭火焼き、イカフライ、ムール貝のピラフ、エビやロブスター、レモンを絞った生の貝などなど。これってどこが断食なの?という食卓を囲んで、家族や親しい人たちと楽しく過ごします。

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シーフードは結構値段が張るので、そこまで豪勢にはできないにしても、聖灰月曜日の基本メニューであるラガナやタラモサラタがあればOK。ラガナは平たくて大きなパン。本来は酵母で発酵させてないパンと言われますが、現代では普通のイースト発酵の生地を平たくのばしたもので、ゴマをたっぷりまぶしてあるのが一般的です。日本にも似た名前の料理があるタラモサラタは、たらこに似た魚卵ペーストで作ったディップのこと。ラガナにタラモサラタの相性は抜群で、つい食べすぎてしまいます。他には豆のスープ、オリーブやピクルス類、ハルヴァと呼ばれるゴマペーストで作ったサクサク食感のヌガー状のお菓子などが定番。これらの簡単な料理を持って野山へピクニックへ出かけ、凧揚げをしたりして過ごすのを「クルマ」(クにアクセント)といいます。

アテネっ子の「クルマ」は、フィロパポスの丘が定番

アテネに住む人たちの間では、フィロパポスの丘へクルマを楽しみに行くのが伝統です。アクロポリスの南西に位置するこの丘は、2世紀はじめ頃にアテネに貢献したローマの執政官フィロパポスにちなみ名付けられ、頂上には記念碑が建てられています。春には野の花が咲き乱れ、散歩をするのにもとても人気のスポット。聖灰月曜日のアクロポリス周辺はかなりの人出になるのですが、久しぶりにちょっと出かけてみました。

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屋台も出ていたりで、ちょっとお祭りっぽい感じになっています。

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凧を売る人。ギリシャはこの六角形のが昔ながらの定番。聖灰月曜日直前には、大きな道路の脇などあちこちで凧を売っているのを見かけます。

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人の流れについて歩いていくと、ギリシャ音楽のコンサートが開かれていました。

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ピクニックを楽しむ親子。ここ何年かの聖灰月曜日は天気が悪いせいもあってか、ピクニックや凧揚げをしてる人は昔ほどは見かけないような気がします。凧揚げをしてる人もちらほら見かけましたが、こういう木の多い場所ではやりにくいような......。アテネでは他にリカヴィトスの丘やアテネ周辺の山、海辺などへ行く人も多く、凧揚げにはやはり広い場所や海辺が一番いいように思います。

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アナグノストゥ直子
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