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インドの北東部メガラヤ州の食文化
北から南、東から西へと、とにかく広大なインドですが、
インドの北東部にメガラヤ州という州があるのをご存じですか?
メガラヤ州はインドの中でも最も東部にあるエリアの一つ。
バングラデシュやミャンマーに程近いところです。
ここまで来ると、民族も言語もインド中心部とはまるで違っていて、
雰囲気はインドというよりもむしろ東南アジア。
モンゴロイド系の人々がたくさん住んでいます。
メガラヤ州に住むカシ族の人々。いわゆるインド人とは雰囲気がまるで違いますよね。
メガラヤ州の食文化も、インドの中央部とは大違い。
こちらの人々の主食は米。インド料理でよく食べられる薄焼きパンのナーンやチャパティはあまり見かけません。インドではあまり食べられていない豚肉や牛肉の料理も豊富!
地元の人に「メガラヤの伝統的な食事を教えてよ」と聞いてみたところ、
「ジャドー(Jadoh)」という料理を紹介してくれました。
ジャドーとはつまりぶっかけ飯。ジャドー専門の食堂があり、そこで自分でおかずを選んでごはんの上にのせてもらいます。おかずは肉の煮込み・野菜いため・サラダなど常時10種類ぐらいあって豊富。味はインド料理とはまるで違っていて、むしろタイ料理のようなイメージ。辛すぎることもないし、お米もおいしいし、私はこのジャドーがすっかり気に入ってしまいました!
それからこの地方ならではのものとして有名なのが「トゥロンバイ」。
豆を発酵させてペースト状にしたものだそうです。形状は少し違いますが、日本の納豆のようなもの。日本と同じくご飯といっしょに食べるのだそうです。
市場ではこんな風に葉っぱにくるまれて売られているトゥロンバイ。
匂いは思いっきり納豆!いい感じに発酵していました~!
そしてちょっと番外編なのがこちら。
これは...まさか...イモムシ......。
炒めて食べると美味なのだそうで、私が見ている間にも地元の人が「100グラムちょうだいね」と買っていきました。こちらでは普通の食材なのかもしれません...。
というわけで、同じインドでもずいぶん雰囲気が違うメガラヤ州。
今回は食を中心にレポートしましたが、観光案内などもいつかレポートしたいと思っています。お楽しみに!
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すずまむ
- 2001年よりインド在住。現地の大学で日本語を教えて早10年。通訳・ライターなどもこなしつつ、日印交流の為日々奮闘しています。