関東圏であれば日帰りで楽しめる湯河原の温泉スポット8選!

万葉集に、「足柄の 土肥の河内に 出づる湯の 世にもたよらに 子ろが言はなくに」と詠まれている湯河原温泉。この歌は、湧き出るお湯のように、娘が自分のことを思ってくれているだろうかと案じる男性の恋心を詠んだものと言われています。

それから長い年月を経て、明治中期からは谷崎潤一郎や夏目漱石など多くの文人たちにも愛される温泉地としても知られるようになりました。

そんな湯河原温泉には、関東圏から日帰りで出かけて楽しめる温泉施設がたくさんあります。今回はおすすめの温泉スポット8選を紹介していきましょう。

1. 中屋旅館

創業が明治10年という老舗旅館。一見すると普通の民家のような趣きの、木造二階建の小さな宿です。事前に知らなければ日帰り入浴ができることも分からないはず。しかし、温泉好きの間ではお湯が良質なことで評価が高い穴場的温泉スポットなのです。

お湯は摂氏20℃の強いアルカリ性で無色透明。江戸時代から大山詣での人々に湯治場として使われてきました。効能は、胃腸病、婦人病、リウマチなど。日帰り入浴はいつも利用できるとは限らないので、事前のお問い合わせをおすすめします。

【中屋旅館】

  • 住所:神奈川県厚木市七沢2750
  • アクセス:本厚木駅前よりバス 七沢行で七沢温泉入口下車 徒歩15分、本厚木駅前よりバス 広沢寺温泉行で七沢温泉下車0分
  • 入場料:日帰り入浴 1,000円
  • 営業時間:日帰り入浴 9:00~19:30
  • 定休日:不明
  • HP:http://www.nakayaryokan.com/

2. ゆとろ嵯峨沢の湯

湯河原温泉街からやや離れた高台にある日帰り温泉と宿泊コテージ施設。周囲はみかん畑が連なり、その向こうに相模湾が眺望できます。

源泉は地下約1,110mから汲み上げる単純アルカリ性イオン泉。飲泉コーナーもあります。日帰りメインですが、宿泊可能なコテージと客室も利用できます。

露天風呂には「打たせ湯」、「気泡の湯」、「川風呂」、「洞窟風呂」、「大滝の湯」などがあり、リラックスしながら楽しめる造り。他に内湯と貸切風呂も併設。お食事処とレストランで食事もいただけます。

【ゆとろ嵯峨沢の湯】

  • 住所:神奈川県足柄下郡湯河原町吉浜1191
  • アクセス:国道135号「幕山公園(梅林)入口」交差点より約1.5km、JR東海道本線「湯河原駅」「真鶴駅」より町営コミュニティバス「湯河原駅~真鶴駅」、「ゆうゆうの里」バス停下車、徒歩約1分
  • 入場料:日帰り入浴 1,350円(大人※中学生以上)、650円(小人※小学生)、幼児無料
  • 営業時間:日帰り入浴/平日9:30~21:00(最終受付20:30) 土日祝日9:30~22:00(最終受付21:30)
  • 定休日:祝・祭日を除く毎週木曜日※ 8月は定休日なしで営業
  • HP:http://www.yutoro.co.jp/index.html

3. 大滝ホテル

日帰り入浴が可能な収容人数200名のホテル。湯河原温泉の名所「不動滝」からは徒歩3分。露天風呂からは眼前に迫る山の木々が眺望でき、秋には紅葉も楽しめます。湯河原では唯一の水着を着ての混浴があり、水着はレンタルをすることも可能です。

平日を中心に利用できる日帰り入浴は、昼食付き入浴プラン、夕食付き入浴プラン、入浴のみプランの3つ。海の幸などをふんだんに使った豪華な食事にも定評があります。

【大滝ホテル】

  • 住所:神奈川県足柄下郡湯河原町宮上750-1
  • アクセス:湯河原駅から2番線不動滝行き又は奥湯河原行きバス15分(バス停不動滝下車)
  • 入場料:日帰り入浴 1,000円(小学生以上)
  • 営業時間:日帰り入浴 14:00~18:00(最終入館 17:00)
  • 定休日:不明
  • HP:https://www.ootaki-hotel.com/

4. 湯河原ラドンセンター(ホテル城山)

湯河原駅から徒歩2分という好立地のホテルです。展望桧露天風呂、大浴場の内湯に加え、伊豆箱根唯一のラドン温泉風呂があります。ラドン温泉は自然に存在するラジウム鉱石から放出されるラドンガスを微量に含む温泉のことで、このラドンが発するα線(アルファせん)が肺や皮膚から吸収されることで免疫力・再生能力の向上に効果があると言われています。

建物は100名収容可能な鉄筋6階建て。やや古いものの、施設は手入れが行き届いています。アクセスもいいことから、気軽に日帰り入浴をしたい人に人気です。

【湯河原ラドンセンター(ホテル城山)】

  • 住所:神奈川県足柄下郡湯河原町城堀207
  • アクセス:湯河原駅から徒歩1分、小田原厚木道路石橋インターから車で約20分
  • 入場料:日帰り入浴 1,630円(11:00~22:00)、1,300円(16:00~22:00)
  • 営業時間:日帰り入浴 11:00~22:00
  • 定休日:不明
  • HP:http://www.hotel-shiroyama.com/index.html

5. ニューウェルシティ湯河原

住所は静岡県熱海市。ホテルの目の前の橋の中心が静岡県と神奈川県の境界線というロケーション。ホテル右手に別棟があり、そちらが日帰り入浴用の施設となっています。

日帰りで入れる「いずみの湯」は、開放感あふれる造りの露天風呂。岩と竹、木の柱をレイアウトした気持ちのいい空間です。朝11時から翌朝の9時まで好きな時間に利用できるのも嬉しいところ。無料休憩場やリラックスルーム、アロマエステなどのウェルネスも利用可能で、食事はラーメンから本格的御膳料理までバリエーション豊か。湯河原駅からの無料シャトルバスも運行しています。

【ニューウェルシティ湯河原】

  • 住所:静岡県熱海市泉107
  • アクセス:湯河原駅より車で約5分、もしくは湯河原駅より路線バスで「不動滝行」もしくは「奥湯河原行」乗車10分 「理想郷」バス停下車
  • 入場料:日帰り入浴 1,000円(大人※中学生以上)、500円(子供※小学生)、400円(幼児※3歳以上)※特別期間入館料あり
  • 平成30年5月3日(水)~5日(土)、8月11日(土)~15日(水)は下記の料金になります。1,500円(大人※中学生以上)、750円(子供※小学生)、600円(幼児※3歳以上)
  • 営業時間:日帰り入浴 11:00~翌朝9:00(22時間営業)
  • 定休日:年中無休
  • HP:http://www.welcity-yugawara.co.jp/

6. TheRyokanTokyo

和と洋がミックスされた新感覚の「エンタメ旅館」。エントランス前には京都の伏見稲荷の鳥居を連想させる赤いゲートが連なり、館内には日本のさまざまな景色を写したフォトパネルが飾られて、大浴場の壁には桜と富士山がペイントされています。

コンセプトは「CHILLな温泉旅館」。和室11室と、リーズナブルなドミトリー14床、カフェ&バーもあり、全客室とカフェには「人をダメにするソファ」=ヨギボーが配されています。日本に来た外国人観光客を意識すると同時に、若い女性客もターゲット。日帰り入浴は温泉とタオル・浴衣、「Gensen Cafe(ゲンセンカフェ)」でのワンドリンク付きのパックが用意されています。

【TheRyokanTokyo】

  • 住所:神奈川県足柄下郡湯河原町宮上742
  • アクセス:湯河原駅より車で約10分、もしくは湯河原駅より路線バスで奥湯河原または不動滝行き 乗車10分「藤木橋」バス停下車から徒歩約10分
  • 入場料:日帰り入浴 1,080円
  • 営業時間:日帰り入浴 16:00-23:00、6:00-10:00 ​※12:00-16:00は貸切温泉のみ
  • 定休日:年中無休
  • HP:https://www.theryokantokyo.com/

7. こごめの湯

こごめの湯の外観
photo by MATSUOKA Kohei

湯河原温泉郷を見下ろす高台に建つ、町営の日帰り温泉施設です。徒歩で行くとかなりの急勾配を登ることになりますが、その分、見晴らしがよく、千歳川沿いの温泉場の街並みを眺めることができます。

温泉は内風呂と大浴場の露天風呂というシンプルな構成。露天風呂は庭園風の岩風呂で、山の緑が目前に。「こごめ」とは湯河原温泉を意味する鎌倉時代の呼称から取られ、奥地にひっそりと佇む温泉の意とも、「子込め」という子宝の湯としての意とも言われています。無料休憩室、有料休憩室、軽食喫茶室などもあり、リラックスした癒やしの時間を過ごすことができます。

【こごめの湯】

  • 住所:神奈川県足柄下郡湯河原町宮上562-6
  • アクセス:湯河原駅より車で約8分、もしくは湯河原駅より路線バスで奥湯河原または不動滝行き 「公園入り口」下車
  • 入場料:日帰り入浴 1,000円(大人)、500(小・中学生)、乳幼児無料
  • 営業時間:日帰り入浴 9:00-21:00
  • 定休日:年中無休
  • HP:http://kogomenoyu.com/

8. 独歩の湯(どっぽのゆ)

温泉街の中心にある万葉公園内の足湯施設。9つの温泉をたたえた足湯があり、「脾骨(ひこつ)の泉」、「皮口(ひこう)の泉」、「平静(へいせい)の泉」などそれぞれ異なる効能が掲げられています。温泉に足を浸してさまざまな刺激を受けることで、9種類の健康回復効果が得られるでしょう。

足湯を体験した後は、足の裏マッサージを受けることも可能。万葉公園には川のせせらぎを聞きながら散策できるコースもあり、秋には紅葉も。日帰り入浴施設の「こごめの湯」は隣接した場所にあります。

【独歩の湯】

  • 住所:神奈川県足柄下郡湯河原町宮上704
  • アクセス:湯河原駅より車で約8分、もしくは湯河原駅より路線バスで奥湯河原または不動滝行き 「落合橋」バス停下車
  • 入場料:日帰り入浴 300円(大人)、200円(小・中学生)
  • 営業時間:10:00~18:00 ※11月~2月は17:00閉園
  • 定休日:毎月末木曜日(祝日にあたる場合はその前日)
  • HP:http://www.yugawara.or.jp/dayplan/ashiyu.php

ライターがおすすめするスポットはここ!

総合点で選ぶなら「ニューウェルシティ湯河原」の「いずみの湯」。温泉施設は源泉かけ流しも楽しめ、サウナも完備。無料休憩室や、TVモニター付きリクライニングチェアが用意されたリラックスルームも使い勝手よし。食事の他にお酒のおつまみも250円からあります。設備はきれいで、口コミの評判も上々。マニアックではないけれど、女性同士でも気軽に立ち寄れる日帰り温泉スポットではないでしょうか。

関東圏から日帰りで行って温泉を楽しめる、湯河原にはそんなスポットが揃っています。個性が光る場所も多いので、好みに合わせてセレクトして、週末にでもお出かけしてみてはいかがでしょうか。

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