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メキシコが誇る現代建築家!ルイス・バラガン邸の魅力
メキシコは、個性が光る現代建築の宝庫だということをご存じでしたか?私はあまり詳しくないのですが、建築やアートを愛する人であれば誰もが知っていることだそうです。
ということで今回は、メキシコ人の友人に連れられルイス・バラガン邸(Casa Luis Barragan)に行ってきました!2004年にユネスコの世界遺産に登録されている建築で、メキシコらしい独特の色使いや光を取り入れた構成が特徴です。
ルイス・バラガン(1902-1988年)は1980年に「建築家にとって"ノーベル賞"のようなものだ」とニューヨークタイムズで書かれた"プリツカー賞"を受賞しています。まさにメキシコが世界に誇る、建築家だと言えるでしょう。
ルイス・バラガン邸はメキシコシティタクバヤ地区にありました。バラガン自身が暮らしていた場所なので、ごく普通の住宅街にあります。
入口はこちら。何とも地味で気をつけていないと見逃してしまいそうですね。
玄関を入ると係員が現れ案内してくれます。ただし事前にホームページか電話での予約が必須です。ちなみに写真撮影禁止という情報が多く出回っていますが、所定の金額を払えば撮影は可能です。人生一度きりだろうと思い、私は撮影費用を払って入場しました。
有名なのがこちらのピンク一色の部屋。ドアの隣に同じようなドアがもう一つあるという、何とも不思議な空間です。
お庭にもピンクのドアがあります。
こちらは書斎。宙に浮いたような薄い階段は何ともおしゃれ。
個性的で広々とした書斎とは違い、寝室は意外にもシンプルでこじんまりとしていました。
見どころは、十字架のような窓枠。バラガンは熱心なキリスト教信者だったそうで(メキシコ人の約9割がキリスト教だと言われています。)光の差し込み方を計算して作ったんだとか。
他にも、光へのこだわりを感じる箇所がたくさんありました。隅々まで見ないと気が付かないような、とても小さな窓もあります。
屋上にも色と光のこだわりが詰まっています。この日は天気が良かったので、ピンク色がより鮮やかに見えました。観光客からはフォトスポットとしても人気!私も撮らせてもらいました。
迷路のようなお庭には緑がたくさん。リビングに光が入る大きな窓も魅力的です。ここでお茶を飲みながらのんびりと時間を過ごせたらどんなに良いだろうと思いました。
最後に案内される小さなお土産コーナーには日本語の本もありました!1万円超えのちょっとお高い写真集です。
著名な建築家の家というとさぞ変わっているのかと想像していましたが、遊び心はありながらも、温かさや暮らしやすさを感じる空間でした。ちなみにバラガンは、生涯独身だったそうです。芸術をよこなく愛し、信仰深く生きていたと言います。この家はまさに好きなものだけを詰め込んだ、彼だけのお城なのです。
バラガン邸は、芸術に疎い私でも十分楽しめました。メキシコシティに訪れた際にはぜひ訪れてみては?
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鴨下ゆかり
- メキシコ在住のフリーライター。ヨガインストラクター。 旅行、カフェ巡り、お酒が大好き!