ギャラリーや雑貨店、おしゃれなカフェが多くSNSでも常に話題の「奥渋谷」。最近は、続々とおしゃれな店舗が増え、徐々にエリアを拡大中とか。その勢いは代々木公園駅まで続いています。

今回は奥渋谷から代々木公園まで。雰囲気の良いこのエリアを散策するのにぴったりな、穴場カフェを紹介していきます。

ところで「奥渋谷」ってどんなところ？

センター街を抜け、東急ハンズを過ぎた、NHK周辺に広がる神山町・宇田川町・富ヶ谷エリアを指して「奥渋谷」と言います。

センター街の喧騒とはうって変わった閑静な雰囲気漂うエリアにセンス溢れる個性的なお店が点在しているので、流行に敏感な若者から遊び慣れた大人まで、"見つける"楽しみが味わえる、人気のスポットとなっています。

奥渋谷の手前にある「シスコ坂」と言えば「and people udagawa」

今回のコーヒースタンド巡りは、東急ハンズを通り過ぎ、「シスコ坂」からスタートです。

「シスコ坂ってどこ？？」という人のために補足すると、東急ハンズを過ぎた、サイゼリアの斜め向かい側あたりにある坂をそう呼びます（ド派手な「café FLAMINGO」が目印）。

ここはその昔、CISCO、Manhattan、DMRなど名だたるレコード屋が軒を連ねたエリアで、音楽カルチャーの発信地でもありました。そして、今もレコード屋が多いシスコ坂の「FACE RECORDS」の2階にあるのが「and people udagawa」です。

ビンテージ感のあるビルの2階なので、ちょっと分かりにくいかも......

階段を上ると右手がロビー、左手がラウンジと二手に分かれます。

"風や緑を感じられるカフェ"をコンセプトに、テラスとひと続きになった可愛らしい雰囲気の店内には、甘～いホットドリンクやケーキを楽しむ女性たちが。

デザート以外のフードメニューも美味しいと評判で、ピザやパスタ、アヒージョなど、女性が好きそうなものが多いので、女子会率も高いそうです。ドリンクもケーキも全部見た目が可愛いので、SNS映えを狙うならぜひ！

平日は比較的空いているので、好きな席に座ってゆったりとくつろぐことができます。昼間は自然光の心地よい光が差し込み、夜はキャンドルやランプに照らされ、いい雰囲気の店内。周囲の喧騒を忘れさせてくれる穴場感は満点と言っていいでしょう。

そして、何気なく頼んだブレンドコーヒー550円（税込み）も程よい苦味で、予想以上の美味しさ！ 他のメニューへの期待値も高まります。

お店は、宇田川店のほか、タワレコード 渋谷店裏に神南店もあるので、ぜひ足を運んでみては？

and people udagawa

住所：渋谷区宇田川町10-2新東京ビル

アクセス：JRほか渋谷駅から徒歩8分
電話番号：03-6416-3926
営業時間：12:00～23:30（LO 22:30）
定休日：不定休
HP：http://andpeople.co.jp/about_gz.html

渋谷でできたてのチーズを味わえるお店「SHIBUYA CHEESE STAND」

シスコ坂を下り、井の頭通りを右手に進んでいくと、NHKの向かいに「SHIBUYA CHEESE STAND」があります。24時間以内に搾乳された東京の牛乳を使い、職人の手により毎日工房で作られるフレッシュチーズは鮮度が何より大切。作りたてならではの、フレッシュな味わいが楽しめます。

© CHEESE STAND

こちらでおすすめしたいのが、ブッラータというフレッシュチーズ。割いたモッツァレラを生クリームで和えてモッツァレラの巾着で包んだもの。クリームの甘みとチーズの爽やかな酸味が絶妙です。店内では、「たっぷりトマトとブッラータ オレガノ添え」1,680円（税込み）が堪能できます。

イタリアのクラフトビール「イザック」や白ワインと一緒に楽しみたい！

ナイフを入れると中から生クリームがとろ～り♪ 中のチーズだけを食べると新鮮なクリーム感が強く、トマトと一緒に食べるとコクが増してチーズの味が濃厚に。酸味によって味が変化するのが面白い！

2016年12月には、富ヶ谷にテイクアウト専門の店舗「＆CHEESE STAND」もできたので、お土産やサンドウィッチなどを購入するなら、そちらも便利です。

SHIBUYA CHEESE STAND

住所：渋谷区神山町5-8-1F

アクセス：代々木公園駅2番出口から徒歩6分
電話番号：03-6407-9806
営業時間：11:30～23:00（LO 22:00）、日曜日11：30～20:00
定休日：月曜（月祝の場合翌日休み）
HP：http://cheese-stand.com/

濃厚な味がクセに！ テイクアウトのラテ専門店「THE LATTE TOKYO（ラテ東京）」

井の頭通りから神山町の方へ、「奥渋」のフラッグがかかっている神山商店街に入ります。商店街を北上すると、カフェ・サンドイッチキャメルバックの手前にアパレルとラテ、ポップアップストアの3部門で構成された複合コンセプトストア「INN」が見えてきます。この中にあるのがラテ専門店「THE LATTE TOKYO」。

こちらのラテは、エスプレッソが2杯分入った、ミルクの甘みとコーヒーの苦味がしっかり味わえる濃厚な一品です。

宇田川遊歩道と神山商店街の間の、ビルの半地下にひっそりと佇む隠れ家。

東京ラテ450円（税込み）。バナナやキャラメルなどフレーバーをつけると550円（税込み）。せっかくなので、バナナのフレーバーを追加してみました。

おすすめしたいラテの楽しみ方がこちら。オランダの伝統的なお菓子「ストロープワッフル」を乗せて2～3分。ワッフルの中のキャラメルがラテの熱で少～し溶けてきたら食べ頃です。ワッフルの甘さとラテの甘苦さがいいコンビ♪

ラテに使うのは東京牛乳。ミルクの甘みが濃いのに乳臭くならないとか。コーヒー豆は酸味が少なくコク深いものを熊本の焙煎屋から取り寄せているそう。

THE LATTE TOKYO（ラテ東京）

住所：渋谷区神山町3-3 T'S GREEN 101

アクセス：代々木公園駅2番出口から徒歩5分
電話番号：03-6416-8298
営業時間：8:00～19:00（土日祝10:00～18:00）
定休日：不定休
HP：http://www.inn-tokyo.com

「ROSTRO（ロストロ）」であなただけの一杯を......

井の頭通りと並行して通っている宇田川町遊歩道。アパレルや雑貨店の小さなお店などがあって、散歩にはぴったりの通りです。その通りを、ノルウェーから上陸した「Fuglen Tokyo（フグレン東京）」を過ぎて進むと、「ROSTRO（ロストロ）」が見えてきます。

もともと「ROSTRO」は焙煎所としてレストランなどにコーヒー豆の卸業をしていましたが、今年5月に喫茶＆コーヒースタンドをオープン。テイクアウトとイートインができますが、なんと店内のコーヒーにはメニューがありません。

「隣が焙煎所なので当店には5～60種類の豆があります。それを一杯ずつお客様の本当に飲みたい好みになるようにブレンドしたり、シングルの状態で提供させていただいています。豆の挽き方や抽出方法も求められる味に合わせて変えているんです」と語る代表の清水慶一さん。

オーダーメイドの一杯、なんとも贅沢です。モーニングセットほか、ベーグルやサンドウィッチなどの食事メニューもあります。

店内とテラス席があり、入口には可愛いストーブが置いてあります。

テイクアウトも一杯ずつドリップ。3種類から選ぶことができます。

豆は隣の焙煎所で自家焙煎。コーヒー豆の販売も行っています。

代表の清水さんが好みに合わせブレンドし、手挽き仕立てのコーヒーを淹れてくれました。。

淹れるコーヒーは好みによってさまざまな濃さへ調整しながらの抽出。器は濃さや口当たりに対してベストなもので提供してくれるのでカップも異なります。

コロンビアとブラジルとタンザニアの豆をブレンドした一杯650円（税込み）。

ROSTRO（ロストロ）

住所：渋谷区富ヶ谷1-14-20サウスピア1F

アクセス：代々木公園駅2番出口から徒歩5分
電話番号：03-5452-1450
営業時間：8:00～21:00
定休日：不定休
HP：http://rostro.jp

「PATH（パス）」でおしゃれなブランチはいかが？

代々木公園駅からすぐのところにある、富ヶ谷一丁目商店街沿いに、朝からおしゃれなブランチが楽しめると人気の「PATH（パス）」があります。

焼きたてのパンを目当てに、平日も朝から大賑わい。人気のクロワッサンやパン・オ・ショコラなどはすぐに売り切れてしまうそう。

ドアノブに小さく店名が。さり気ない感じがおしゃれ！

カウンターには次々と焼きあがるパンが並ぶ。カヌレなどの焼き菓子も。

店内は奥に細長く、カウンター席の奥にはテーブル席があります。

窓際のテーブルからはパンの仕込みをしている風景が見られます。

ブッラータを使ったダッチパンケーキ 生ハムとブッラータ1,620円（税込み）は、パンケーキというよりもポップオーバーのようなフワっとシュワっとした生地。鉄鍋に入れてオーブンで焼きあげ、高熱で生地を膨らませているそうです。生ハムとチーズの塩気に、メープルシロップをかけるとさらに美味しい！

コーヒーは2種類。「Little Nap COFFEE STAND」の中深煎りと「Fuglen Tokyo」の浅煎りが選べます。

PATH（パス）

住所：渋谷区富ヶ谷1-44-2 A-FLAT 1F

アクセス：代々木公園駅から徒歩4分
電話番号：03-6407-0011
営業時間：8:00～15:00（LO 14:00）、18:00～24:00（LO 23:00）
定休日：月曜、日曜（月1回不定休）

まるでアトリエのような雰囲気が漂うコーヒースタンド「Little Nap COFFEE STAND」

代々木公園交番前の交差点を超えて、井の頭通りを進んでいくと、代々木公園の手前に「渋谷はるのおがわプレーパーク」が見えてきます。その脇に小さなコーヒースタンド「Little Nap COFFEE STAND」が。

ここを訪れる人は皆、店内のカウンターで、店頭の椅子で、公園の手すりに腰掛けてと、それぞれのスタイルでコーヒーを楽しんでいて、海外のような雰囲気です。

平日も朝からコーヒーを飲みに続々と地元の人々が訪れ、生活の一部となっている自然な佇まいが素敵です。

富ヶ谷交差点の西に焙煎所兼コーヒースタンド「Little Nap COFFEE ROASTERS」も2017年2月にオープン。豆は自家焙煎のものを使用。

ドーナツやマフィン、自家製レモネードなどもあり、コーヒー豆の販売もしています。

店内のカウンターでカプチーノ450円（税込み）をいただきました。「カフェラテ」450円（税込み）、「アメリカーノ」430円（税込み）。

テイクアウトのカップもおしゃれ。これを持って目の前の公園や代々木公園でコーヒーを飲む人も多いです。

Little Nap COFFEE STAND

住所：渋谷区代々木5-65-4

アクセス：代々木八幡駅、代々木公園駅から徒歩5分
電話番号：03-3466-0074
営業時間：9:00〜19:00
定休日：月曜
HP：http://www.littlenap.jp/#1

誰もが知るグルメバーガーの名店「ARMS」

井の頭通り沿いにある「渋谷はるのおがわプレーパーク」を参宮橋駅方面に進むと、有名ハンバーガー店「ARMS」が見えてきます。

オリジナルのバンズとパティで注文が入る毎に作られるハンバーガーは、肉感が主張しすぎず、野菜たっぷりでヘルシーな印象です。

オーストラリア産の肉と松坂牛の脂を使ったパティは、食べごたえはあるのにくどさは全くありません。

アメリカンダイナーのような店内。休日は犬を連れたお客さんも多いそう。

「アボガドバーガー」1,050円（税込み）に「チーズ」140円（税込み）をトッピング。こちらのハンバーガーは、レタス以外の野菜がカットされ、マヨネーズで和えてあるのが特徴。野菜をフレッシュソースとして、最後までパティと一緒に楽しめるように、なんだそうです。

16時までのランチタイムはポテト大盛り無料。土日祝の朝11時まではオムレツや目玉焼きのブランチメニューがあり、こちらも人気です。

ARMS

住所：渋谷区代々木5-64-7

アクセス：代々木八幡駅、代々木公園駅から徒歩5分
電話番号：03-3466-5970
営業時間：11:00～23:00（土日祝8:00～）
定休日：月曜（月曜が祝日の場合営業）
HP：https://arms-burger.com/

寒い冬こそ、温かいコーヒーが美味しい季節。素敵なカフェの多い奥渋谷から代々木公園まで、カフェ巡りを楽しんでみてはいかがでしょう。

編集部註：本記事は2018年2月に公開しましたが、2021年5月に一部更新しています。