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クルーズ・コンサルタント乗船研修「にっぽん丸」編

記事投稿日:2017/12/25最終更新日:2018/08/21

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クルーズ・コンサルタント・・・とは?

旅行業界には国家資格の「総合旅行業務取扱管理者」を筆頭に各種資格・検定があります。金融業界等に比べ、旅行業界には「この資格がないと仕事ができない・・・」といった資格は比較的少ないのですが、ニーズの多様化により色んな資格・検定が出来てきました。

総合旅行業務取扱管理者とは基本的に1つの営業所に1人以上選任しないといけないもので、旅行業界に携わる人には欠かせない資格であり、旅行会社を目指す学生の方で資格取得を目指している人も多いかと思います。そんな業界資格の中でも今回は「クルーズ・コンサルタント」をご紹介したいと思います。

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「クルーズ・コンサルタント」とは専門知識を要するクルーズの旅をお客様に適切にアドバイスが出来るといったもので、受講資格として

既に総合旅行業務旅程管理主任者(旧 一般旅行業務旅程管理主任者)の資格を取得している者
・総合旅行業務取扱管理者(旧 一般旅行業務取扱主任者)の資格を取得している者で、現に旅行業務に従事しているか、3年以上従事した経験のある者
・現に旅行会社のカウンター業務に1年以上従事している者

のいずれかに該当していると受講できます。学生や他業界からこの資格を取ろうとする方はまず「総合旅行業務取扱管理者」の資格取得が条件となり、かなりハードルが上がります。

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※詳細はHPにて
一般社団法人 日本外航客船協会:http://www.jopa.or.jp/cruise_adviser/index.html

試験に合格すると乗船研修があり、晴れて「クルーズ・コンサルタント」の資格がもらえます。筆記試験の合格基準は5科目ごと最低60%以上、合計70%が合格ライン。意外とハードルが低いと思われがちですが、合格率53.6%(平成29年)と受講者の半分くらいしか合格できません。
(因みに私は1度不合格(総合で40点代・・・)になっています)

筆記試験に合格したら「乗船研修」

合格の通知をもらうと「乗船研修」があります。大体12~3月の間に日本船(飛鳥Ⅱ・にっぽん丸・ぱしふぃっくびいなす)のいずれかを選択することになりますが、希望通りに叶うとは限りません。

先月「飛鳥Ⅱ」に乗船したので私は「にっぽん丸」に照準を絞って希望を出し、晴れて念願かない「にっぽん」丸に乗船することができました。

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これはファンネル(煙突)と呼ばれる、船のアイデンティティを示す目印のようなもの。

各社コーポレートマークが描かれており、どのマークがどの船か?とか試験では結構重要な項目になります。

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今回乗船したのは"にっぽん丸「サンタクルーズ名古屋~神戸」"のワンナイトクルーズ。

17:00名古屋港出港ですが、集合は13:30で、出港までの間は下記の研修を行います。

① 船内見学
② 乗船する船のセールスポイントの紹介
③ クルーズマスター(日本に数人しかいないクルーズのスペシャリスト)の講義

ここで「にっぽん丸」のスペックを簡単にご紹介

船籍:日本 総トン数:22,472トン全長:66.6m、全幅:24m、喫水6.6m
総乗客数524名 、総客室数202室
主動力源:型式8UE5CLA(三菱重工製)直列8気筒ディーゼル 総排気量271,697㏄
x2基(出力10,450HPx2基=20,900HP)
※(比較)最高巡航速度285㎞/hを誇る"ポルシェ・パナメーラ4Sディーゼル"の出力は422HP
航海速力:約21ノット(約時速38㎞)
運航会社:商船三井株式会社

ここで、数ある「にっぽん丸」のキャビン(客室)の一部をご紹介します。

最上級クラス「グランドスイート」(79㎡)

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クルーズ船としては珍しいシングル料金の設定がある「デラックスシングル」(13㎡)

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通常クルーズでキャビンをシングルとして使う場合、2名利用で1名あたり料金の160%増し位の金額になりますが、「にっぽん丸」には最初からシングル利用を想定した客室があります。この部屋はかなり人気ですぐに売り切れるとのことでした。他に2種類のスイート、デラックスベランダ、デラックスツイン、3種類のステートルームの9カテゴリーがあります。

つづいてパブリックスペース。デッキは9層構成(地上8階・地下1階)になっており、メインダイニング、ラウンジなどを中央に配置した"ホライゾンタルタイプ"となっています。

船首側(フォー)7デッキある「ホライズンラウンジ」。夜はバーに、朝はモーニングコーヒーといろいろ楽しめるサロンです。

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ここからは船首に出ることができダイナミックな景色を外から眺めることができます。

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プールを備え、軽食が楽しめる7デッキ「リドテラス」。夕食までの間、ハンバーガーやホットドックなんかを食べられます。

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船の顔、メインエントランス2デッキにある「レセプション」

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5デッキにあるショップ「ブティックアンカー」

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クルーズ船は客室全室禁煙でベランダでも喫煙は不可となっています。愛煙家の方は2デッキの「スモーキングラウンジ」で。他喫煙可能エリアとしては4、5デッキの船尾(アフト)屋外で喫煙可能です。

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日本船の魅力、大浴場。3デッキにある「グランドバス」

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洗い場は全部で7つ。ドライサウナ1つ。パウダールームにはタオル及び扇風機完備。

「にっぽん丸」船内ではパブリックでは寝巻やスリッパは禁止ですが、グランドバスへの移動は寝巻やスリッパでの移動は可能です。寝巻はスウェットとかジャージ等スポーツウェアが違和感が無く便利です。

夕食はクリスマススペシャルディナー

この日の夕食時の服装指定(ドレスコード)はセミフォーマル。2デッキにあるメインダイニング「瑞穂」にて2回制(2シーティング)でした。5、6デッキの客室(スイート・デラックス)のお客様は6デッキにあるオーシャンダイニング「春日」です。

肝心のディナーのメニューは下記の通りです。

2017年クリスマスディナー

アミューズ・・・ターキーのクネルと野菜のクリーム煮
オードブル・・・カリフラワーのブランマンジュ蟹身添えフォアグラのムース
メイン・・・魚:伊勢海老のロティー 肉:ビーフウェリントンソース・フィナンシエール風季節の野菜添え
サラダ・・・燻製ターキーのサラダ
デザート・・・ベリー&チョコムースとツリーのタルト

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「にっぽん丸」は"美味なる船"の異名を持ちますが、噂に違わぬ美味でした。

ディナーの後はスペシャルイベントを楽しみます。ロシアの美女&イケメン軍団と美声で人々を魅了する「ボーカデミア・クリスマスコンサート」。無料のカクテルサービスがあります。

前座は「にっぽん丸」のクルー紹介。通信長・クルーズダイレクター・船医の紹介。楽しく安心のクルーズライフに欠かせない重要な役割の方々です。

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翌日、好天の大阪湾を航行中にメインダイニングにて朝食をとります。

和食、洋食選べますが和食はセットメニュー。洋食はビュッフェ形式となっており和食を食べた後にビュッフェで洋食を食べることができます。和食のセットメニューは取りに行かなくて良く、ほとんどのお客様は和食をチョイスしていました。

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最後に

今回は試験に合格した嬉しさと「クルーズ・コンサルタント」の資格に興味を持たれている方のために専門用語をなるべく使ってご紹介しました。海に囲まれた日本はクルーズに適しているにも関わらず欧米に比べクルーズ旅行の需要は少なく、近年は横ばい状態。まだまだクルーズ旅は高額で時間を要し、服装や過ごし方など特別な旅行といったイメージが強いのかもしれません。一方で外国船の寄港はインバウンド旅行の増加で年々増加しており、文化の違いを感じました。

2か月連続で日本を代表するクルーズ船に乗った感想は非常に楽で特別な感じは全く無く、好きな事が好きな時間に出来て快適。船も思いのほか揺れないし静か、服装も普通に結婚式に行くような格好で充分で、そこまで気にすることはないということ。海に囲まれ、良港に恵まれる日本だからこそ、クルーズの旅を世に広めていきたい・・と強く思いました。

>>>「にっぽん丸」に乗船するツアーはこちらから!

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