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パリから約1時間で行ける世界遺産!シャルトル大聖堂
パリから約一時間で行ける世界遺産、シャルトル大聖堂
Bonjour!
師走のパリを離れシャルトル(Chartres)の街に行ってきました。シャルトルはパリ、モンパルナス駅からSNCFで約1時間ほど行った所にある街です。見どころは何と言ってもこの街のノートルダム大聖堂、通称シャルトル大聖堂です。こちらの大聖堂はフランスのゴシック建築の最高傑作と言われており、中でも中世から残るステンドグラスは息を飲む美しさ。1979年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。
よく見るとデザインが違う!シャルトル大聖堂の2つの尖塔
シャルトルの街は大聖堂を中心に広がっています。車で訪れるとかなり遠い場所からも大聖堂の二つの尖塔を見ることができ、この大聖堂の規模の大きさが感じられます。
この二つの尖塔がシャルトル大聖堂の外観の大きな特徴です。普通の宗教建築に見られるように左右対称の塔ではなく、高さも様式も異なる二つの尖塔が対になっています。これは12世紀に起った火事で聖堂の西側が焼失したためなのだそう。破損した部分はその後修復されましたが、建設された時代が異なるため、西側の塔(正面から見て左側)がゴシック様式、東側がロマネスク様式という他に類を見ないデザインになっています。
(シャルトル大聖堂の特徴の一つである異なる様式の尖塔のある正面入り口のある西側。)
聖堂内へは2つの尖塔の下にある、彫刻のファサードで飾られた入り口「ポルテル ロワイヤル(Portail royal)」から入場します。こちらの300以上の彫刻で構成されたゴシック様式ファサードも歴史的に大変価値のあるものです。
(西側の正面入り口「ポルテル ロワイヤル(Portail royal)」)
中世の石畳をステンドグラスが照らす...神秘的な美しさの大聖堂内部
正面入り口から入場してみましょう。入り口の木の扉は2重扉になっていますので少し戸惑いますが、2枚目の扉も押せば開きますのでご安心を!内部に入ってまず圧倒されるのがその構内の広さです。天井は驚くほど高く、内部はいくつもの祈りのセクションに分かれています。中でも聖堂の心臓部にあたるクワイヤと呼ばれる部分はフランス最大の広さなのだそうです。
何百年もの間訪れる人々の足に磨かれて来た石畳はろうそくの灯りにしっとりと照らされ、さらにその上に神秘的なステンドグラスから光が降り注ぐ光景は時間を忘れて見入ってしまうほどの美しさです。
世界最大級の面積を誇るステンドグラスとおびただしい数の彫刻
何よりも必見なのはこちらの窓に嵌められた176枚、総面積2600m2にもわたるステンドグラスです。こちらの大聖堂には世界で最も広い面積の13〜14世紀のステンドグラスが所蔵されているそうです。中でも直径13.36メートルのバラ窓のステンドグラスはフランス最大のサイズだそう。(ちなみにパリのノートルダム大聖堂のものはこれよりすこし小さい13,1メートル。)
こちらのステンドグラスは歴史的・芸術的価値が非常に高い事から、第二次世界大戦中、この大聖堂のステンドグラスは全て聖堂の窓から外され外部に保管されていたそうです。細部まで大変美しいので是非オペラグラスを携帯しじっくり鑑賞される事をおすすめします。
聖堂の中心部であるクワイヤにはぐるりと彫刻が巡らされています。こちらにはイエス・キリストと聖母マリアを巡る40のエピソードが200もの彫刻で描かれており、荘厳な雰囲気です。時間が許す限りひとつひとつ鑑賞したいものです。
(イエス・キリストと聖母マリアのエピソードを描いた彫刻群)
年末年始はこの時期にしか見られないクリスマスの飾りも!
今回訪れたのは12月初旬だったのでクリスマスの飾りを見ることができました。馬小屋の中でのイエスの誕生シーンを描いたこちらの模型はこの時期多くの教会で見ることができます。クリスマスまでは幼子イエスは模型の中に登場しておらず、クリスマスのミサでうやうやしく飾られます。
(幼子イエスはクリスマスのミサで模型の中に飾られる)
シャルトル大聖堂はとにかく規模が大きく、見どころがいっぱい!細部までしっかり見て回れるよう時間に余裕を持って訪れることをオススメします。
シャルトル大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Chartres)
16 Cloître Notre Dame, 28000 Chartres
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N.L.Paris
- パリ在住約10年。美味しいものとお酒が大好き。超B級グルメから高級店まで地道に研究しています。グルメ情報メインのブログ&インスタも。→→→ nightlifeparis.hatenablog.com
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