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インドの結婚式あるあるをご紹介
こんにちは。田澤ともきです。デリーは本日、何か月ぶりかの雨。でもインドは雨がふったり、曇りの日を「天気がいい」といったりします。
日本と違う表現方法に最初はとまどったものです。
インドでは、結婚式シーズンが決まっていまして、北インドはダシェラー祭とディワリの間、10~11月頃(年によって異なります)から7月ごろまで結婚式を行います。ヒンドゥー教のしきたりがそうなっているだけで、イスラム教、キリスト教はまた違う解釈になりますが、人口の約8割といわれるヒンドゥー教がいっせいに11月から3月ぐらいまで(暑いので4~5月は少ない)結婚式をあげるのです。
インド人の結婚式が派手なのは有名ですが、時間が長いのも有名です。ご自身が招待されたのが花婿か花嫁かによっても変わるのですが、パレードに参加したり、メヘンディ(ボディアート)を豪華につけたり、いわゆる挙式と、披露宴が別になっているので、場合によっては7日間連続で行うこともあるそうです。
私は最長で4日の参列がありました。それはもうエンターテイメントです。歌あり、ゲームあり、コンサートあり。そしてすごいのは全部招待側の自己負担だということ。親戚は別ですが、呼ばれた方はビュッフェの食事にお土産付きと至れり尽くせりです。どこからそんなお金が、、、、と老婆心ながら心配したところ、結婚式ローンなるものが存在するのだとか。又、両親はもちろん、兄弟、親戚(しかもかなり遠い親戚も含む)が一世一代の晴れ姿をお祝いするという一大行事です。もちろん、自分の順番が終わったら、人の世話をしたり、友達の世話をしたりと、これまた忙しくなったりします。
宗教上、離婚は非常に難しいのですが、長い時間をかけて、親戚一同と行動を共にし、短期間でいろんな人々の姿をみると、簡単には離婚できないなぁ、これが狙いかもしれない、と思うのです。だって、離婚したら親戚一同に何をいわれるかわかりません。いろんな意味で、家族、親戚のつながりが本当に強いのがインドです。
これがよくみかけるインド結婚式の衣装。きらきらですね。
披露宴でも余興がありますが、こちらは参加者全員がもれなく踊ります。馬に乗ってパレード。一度はやってみたい方、いますか?
お祝いだからみんなウェルカム。特に外国人の方は珍しがられるので、よく呼ばれます。(ピーク時は3か月の間で月に2回ずつ。計6回もいきました)
これがご祝儀袋。大きさなど特に決まっていませんが、キラキラで派手なものが好まれます。お金だけではなく、車や洋服(サリー)、家電品、家などもあります。(家、欲しいです。。。結婚して家とかすごいですよね!)大富豪は外国でリゾート婚なんかも行うそうです。ちなみに、私の知り合いのインド人は日本に住んでいますが、東京品川プリンスで行い、ホテルも何十部屋も予約しておりました。
結婚式に参加する立場でよくあるのが、「遅刻」。招待状に書かれている時間で、まず間違いなく「予定どおり」遅れます。あわてずに、1時間ほど遅れていくといいでしょう。また、踊りは踊れたほうが楽しめます。インドのパーティは洋楽からボリウッド(インド映画産業全般の俗称)音楽まで踊らされる可能性が大ですので、この際だから楽しんじゃいましょう。
又、DJなんかは盛り上がります。お祝いで感激で号泣したり、しんみりする時間がありませんので、いつでも豪快に、笑顔で楽しむのがインド流のお祝いです。何を着ていこうか迷ったりしますが、迷わず派手な服で伺いましょう。大丈夫。もっと派手な人がいっぱいいますので。日本人だからといって、黒やグレーなどはおめでたい席ではNGです。着物や浴衣も喜ばれます。もちろんサリーを着て出席もいいですよ。男性はクルタやジャケットを着ている人が大半ですが、ターバンを巻いて出席はいかがですか?
おめでたい席に、難しいことは必要ありません。いろんなしきたりもありますが、せっかくインドにいたら結婚式に参加することをおすすめします。
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田澤ともき
- アーユルヴェーダがきっかけでインド在住。ハイテクから古代伝統まで、100人100色楽しめますよ。インドならではの出来事や、インド生活についてお届けします。