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スペインの四季と気候
太陽の国なんていう別名があるスペインなので、年中暖かいというイメージを持つ方もいらっしゃるようですが、冬もあります。寒いです。場所によっては雪が降ります。スキー場もあります(^^)緯度で見ると、スペインの真ん中にあるマドリードは青森県八戸に相当するんですよ。
「スペインに行くならどの時期がいいですか?」と聞かれることがあります。答えるのがとても難しい質問です。どこに行きたいのか、何がしたいのかによっても変わります。「一番気候がいい時に行きたい」なら、春と秋でしょうか。ただ、雨が降りやすいという欠点も。
スペインには日本と同じく四季があります。スペイン各地にあるアーモンドの花が咲くのが平均して2月頃で、この時期になるとまだ寒いながらも日差しが春めいてきます。地方によって多少の違いはあるものの、だいたい3月頃から春がスタート(今年は4月末に寒さが戻り、各地で雪が降りましたが^^;)。3月の最終日曜日にサマータイムに変わると途端に日が長くなり、広場や公園、カフェやバルのテラスで長い夕方を過ごす人の姿が一気に増えます。春先は雨が降ることも多く、有名なセビリアのセマナサンタ(聖週間)やフェリア・デ・アブリル(春祭り)が雨に見舞われることは珍しくなりません。
<桜に似たアーモンドの花>
<雨がぱらついたセビリアの春祭り>
<去年の4月に15年ぶりに行ったフリヒリアナは雨・・・>
5月に入ると夏のような暑さを感じることも。寒い国から来る外国人観光客はイースター休暇の頃から地中海に入っていますが、スペイン人も海に入り始めるのが5月以降(北部の海は夏でも水温が低いです)。よく聞かれるのですが、はい、トップレスは珍しくありません。ヌーディストビーチもあります(笑)。6月に入るともう夏です。
幼稚園や小学校では短縮授業になるところも。年間を通して一番日が長いので夜9時を過ぎてもまだ明るく、1日が長い季節です。一番暑いアンダルシア地方では気温が40度を超える日がたびたびあるので、真夏の旅行はちょっと厳しいかも。もっとも湿気がないので、日本の40度よりは過ごしやすいです。
私は一度北部のサンタンデールで夏を過ごしたことがあるのですが、日中は暑くても夜は長袖が必要なこともあり、北と南の気候の違いを感じさせられました。内陸部も1日の寒暖の差が大きいですね。もともと雨がちの北部を除いては夏に雨は降らず、山火事や水不足の問題が発生する時期でもあります。
夏にスペインを旅行するならば、サングラスと日焼け止めは必須です。また、日が長いので、朝からノンストップで行動すると体力がもちません。地元の人に習って、日差しのもっともきつい昼食後はホテルに帰ってシエスタ(昼寝)することをオススメします。私も6月以降、夏の間は夕方6~7時までは外に出ませんね。子供を外に遊びに連れて行くのがこの時間です。
<外国人観光客に人気のアリカンテ市内のビーチ>
9月後半にもなると秋めいてくるものの、10月はまだまだ気温があがる日もあります。10月の最終日曜日にサマータイムが終わると、日暮れが早くなり、ちょっと灰色モードに。秋から冬にかけても雨が降ることが多く、昨年の11月は1週間以上太陽を拝めない日もあり、普段当たり前の「青空と太陽」の大切さをしみじみ感じ入りました。春も秋もお天気が不安定なので、下着や薄手のジャケット、女性ならストールなどを上手に使って対処するといいと思います。折り畳み傘もあるといいですね。
<スペインでも秋はキノコのシーズン>
12月から2月にかけては一番寒い季節。バルセロナやバレンシア、アンダルシア地方の海岸近くは地中海性気候で基本的に雪は降らないものの(内陸部は降ります)、標高が高く内陸性気候のマドリードやトレド、セゴビアの冬は厳しく、雪が降ることも珍しくありません。寒いし夕方はすぐ暗くなるし、冬のスペイン旅行はあまりオススメしませんが、クリスマスの時期は別です。
早いところでは11月末にはイルミネーションやデコレーションが始まり、クリスマス商戦で町も活気づきます。町を歩くだけで気分はうきうき。スペインのクリスマスは1月6日まで続くので、日本の冬休みを利用して来るにはちょうどいいですね。
<何年か前にはバレンシア海岸部にも珍しく雪が降りました。>
簡単にまとめてみましたが、スペイン旅行の参考になると嬉しいです(^^)
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