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クリスマスキャンドルの光に満ち溢れる町、「ゴーダ・バイ・キャンドルライト」
中世の古都ゴーダのクリスマスの風物詩
オランダのゴーダと言えば、ゴーダチーズの生産地として世界的に有名なので、黄色くて丸いチーズを思い出す方が多いかもしれません。しかし、この町はチーズだけではなく、質の良い蝋燭の生産地としても長い伝統があり、毎年12月の第2か第3火曜日には「ゴーダ・バイ・キャンドルライト」というクリスマスのイベントが行われ、その日は町中がキャンドルの光で灯されます。
1956年から続けられているこのイベント、昼間からクリスマスや中世の衣装を着た人々が音楽を奏でたり、パフォーマンスを披露したり、また広場や街角のあちこちにグリューワインやお菓子や軽食の屋台が出、毎年国内外から多くの訪問客が訪れます。
町で一番大きな教会、聖ヤンス教会ではクリスマスマーケットも開催されていて、手作りのクリスマスデコレーションやグッズを買ったり、屋台でスナックを買ったり食事をすることも出来ます。勿論、産地直売のフレッシュなチーズもありましたし、美味しそうな手作りのケーキもどっさりで、何を食べようか目移りしまくりです。また、気前のいいことにオランダ名物の豆のスープ「エルテン・スープ」も無料サービスで訪問客に配られていました。夕方にはライブミュージックもあり、賑やかな雰囲気の中、腹ごしらえをするには最適な場所です。
クリスマスツリー・ドレス♫
イベントのハイライトは、巨大クリスマスツリーの点灯
暗くなると町中は電灯の代わりにキャンドルの光が灯されます。中世の街並みが無数のキャンドルの温かな光で輝き、本当に美しくロマンチックな光景です。さて、この日のハイライトは、町の中心のマーケット広場に立つ大きなクリスマスツリーの点灯です。点灯は7時の予定ですが、広場には30分も前からその瞬間を待つ観客が大勢集まっていました。
7時の合図に塔の上でラッパのファンファーレが高々と吹き鳴らされました。
その瞬間、20メートルほどもある巨大なツリーに約1万本ものLEDライトが一斉に灯されました!悠然と闇夜に浮かび上がった大きな美しいクリスマス・ツリーは、まさにこのシーズンの絶景。中世の街並みが残る小さな可愛らしい町で、まるで絵本の中にいるようなメルヘンの世界に浸った夕べでした。
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親松恵子
- 自由の国オランダに魅せられ移住して、気がつけば18年。 現在は、フリーで執筆、翻訳、現地ガイド、各種コーディネーション等、何でもやっています。傍ら自分のアート活動も楽しんでいます。